こんにちは!
全国の医学部受験生をサポートするオンライン塾「ローカルメディ」でお送りしております、国際医療福祉大学医学部医学科4年生のひかると申します! 私は高校時代や大学受験の時期に、多くの受験生がぶつかるであろう「デジタル機器との付き合い方」や「長時間の勉強スケジュールの管理」について、自分なりの極端とも言える方法で向き合い、現在はここ国際医療福祉大学医学科にご縁をいただき、充実した医学生としての日々を送っています。本日はよろしくお願いいたします。
今日はこんなことを書きたいと思います。 現代の受験生にとって切っても切り離せない「スマートフォンとのリアルな向き合い方」について。 そして、「1日15時間勉強する」という、言葉にすると少し非現実的に聞こえるかもしれない圧倒的な勉強スケジュールを、どのようにして毎日淡々とこなし、習慣化していったのかというテーマについてです。
一般的に、受験界隈や学校の進路指導などでは、「スマートフォンは適度な息抜きとして時間を決めて使えば問題ない」とか、「最近はiPadやAIなどのデジタルツールを使って効率よく勉強するのが現代のスマートな受験生だ」というような常識が語られがちです。 また、日々の勉強時間に関しても、「1日15時間も勉強するなんて睡眠時間が削られて非効率だから、短時間で質の高い勉強を目指すべきだ」とか、「こまめに休憩を取らないと絶対に集中力は続かない」といったアドバイスがされることが多いように感じます。
しかし、私はそれらの考え方に対して、少しだけ疑問と新しい視点を持っています。 今日は、私が中学3年生の高校受験の時に、親にスマートフォンを丸ごと預けて一切の連絡を絶ったという極端な経験や、逆に大学受験の時には彼女との連絡のためにスマートフォンを手放せずに葛藤したという、とてもリアルで人間臭い失敗談をお話しします。 さらに後半では、休憩を取るのが極端に苦手だった私が生み出した、得意科目を「休憩」として扱う「サンドイッチ勉強法」の極意や、夜の1時間と翌朝の時間を徹底的に「復習」に充てることで、長時間の勉強を確実に定着させていく具体的なスケジュールの回し方について、たっぷりと語っていきたいと考えています。
今、果てしなく高い医学部の壁を前にして、毎日机に向かっている中高生の皆さん。 そして、朝から晩まで予備校の重苦しい空気の自習室にこもり、「勉強時間を増やさなければいけないのに、どうしてもスマートフォンを触る手が止められない」「1日10時間以上も勉強すると決めたのに、お昼過ぎにはもう集中力が切れてしまって、そんな自分に激しい自己嫌悪を抱いている」と、見えない未来への恐怖に不安を抱きながら浪人生活や再受験に挑んでいる社会人や浪人生の皆さん。
「ほんの5分だけ気分転換にSNSを見ようと思ってスマートフォンの画面を開いたのに、次から次へと流れてくる動画を無意識にスワイプし続け、ふと時計を見ると1時間が経過していて絶望してしまう」
「学校の友達がiPadを使ってかっこよくノートをまとめたり、アプリで効率よく英単語を覚えていたりするのを見て、紙とペンで泥臭く勉強している自分が時代遅れなのではないかと不安になる」
「1日の勉強計画を手帳にびっちりと書き込んだものの、午後になると頭がぼーっとしてきて予定が狂い始め、結局その日の終わりには『今日も計画通りにいかなかった』と深い溜息をついてしまう」
そんな風に思い悩んでしまうこと、ありますよね。そのお気持ち、私には痛いほどよく分かります。 私も受験生時代は、手元にあるスマートフォンの魔力に何度も心を揺さぶられ、長時間の勉強に耐えられない自分の精神力の弱さを責めながら、一人で葛藤していたごく普通の学生だったからです。
しかし、私が悩み抜いた末に医学科に合格できた道のりを振り返ってみると、決して「最初から強靭な意志を持ってデジタル機器を完全にコントロールできていたから」でも、「15時間ずっとロボットのように同じテンションで勉強し続けられる天才だったから」でもないという真実が見えてきます。 今日は、皆さんが心の中に抱えている「スマートフォンへの依存」や「長時間の勉強に対する焦り」という深い不安に優しく寄り添いながら、明日からの勉強が少しでも前向きになるような、心がスッと軽くなるヒントを、私のリアルな経験を交えてお話しさせていただきます。
スマホとの向き合い方。すべてを遮断した高校受験の真実
受験勉強において最も大切なこと
医学部を目指すにあたって、英語の長文の読み方や、数学の難問の解き方といった具体的な勉強法を学ぶことはもちろん大切です。 しかし、私はあえて断言したいと思います。 受験において最も大切なのは、勉強法そのものよりも、「スマートフォンやデジタル端末とどのように関わっていくか」ということです。
「勉強よりも大切」と言ってしまうと少し語弊があるかもしれません。 しかし、これは紛れもない事実だと私は考えています。 なぜなら、私たちが目標とする「1日10時間、あるいは15時間という膨大な勉強時間」を確保するためには、スマートフォンとの関わり方を根本的に変えない限り、絶対に実現不可能だからです。
どんなに素晴らしい参考書を買ってきても、どんなに優秀な予備校講師の授業を受けても、あなたの意識の片隅に「LINEの通知が来ているかもしれない」「あの動画の続きが見たい」というノイズが存在している限り、勉強の時間は容赦なく削られ、集中力は奪われていきます。
親にスマホを預け、外界と遮断された1年間
私はこのスマートフォンという存在の恐ろしさを、中学3年生の高校受験の時に身をもって体験し、そして極端な方法で解決しました。 私はその1年弱の間、自分のスマートフォンを親に完全に預けてしまい、一切触らないという決断をしたのです。
今の時代の中学生や高校生にとって、スマートフォンを1年間手放すということがどれほど異常で、どれほど勇気のいることか、想像できるでしょうか。 友達からLINEのメッセージが来ても、もちろん返信することはできません。 クラスのグループチャットでどんな話題で盛り上がっているのかも分かりませんし、休みの日に遊びに誘われても、リアルタイムで反応することができないのです。
私は常にインターネットという外界と遮断された、ある種の孤独な環境に身を置いていました。 朝の6時に起きて机に向かい、ご飯を食べてすぐに学校へ行き、授業が終われば塾や自習室に直行して、夜の9時や10時に家に帰ってきます。 そして、遅い夕食を食べてお風呂に入り、そのまま泥のように眠る。 そんな、絵に描いたような修行僧のような生活を、1年間毎日ずっと続けていたのです。
勉強時間を最大化するという唯一のメリット
「どうしてそこまで極端なことができたのか」と驚かれるかもしれません。 しかし、この「スマートフォンを一切触らない」という決断には、すべてのデメリットを補って余りあるほどの、計り知れないメリットがありました。 それは、「勉強時間を物理的に最大化できる」ということです。
スマートフォンがないのですから、休憩時間に動画を見ることも、友達とメッセージのやり取りをすることもできません。 私の目の前には、ただ参考書とノートだけが存在しています。 他の娯楽や誘惑に一切左右されない環境を強制的に作り出したことで、私は中学3年生の時点で、1日に12時間から15時間という膨大な勉強時間を確保することができていました。
特に、中学生の時期というのは、勉強以外の楽しい誘惑に最も負けやすい多感な時期です。 その時期に、自分の意志の弱さを認めた上で、「手元に置かない」という物理的な遮断を選択できたことは、私のその後の勉強に対する姿勢を決定づける、非常に大きな成功体験となりました。 勉強の質や効率を語る前に、まずは「勉強しかできない環境」を作り上げること。これが、私が高校受験で学んだ最大の教訓でした。
理想と現実の葛藤。大学受験でのスマホ事情
彼女の存在と、手放せなかった連絡手段
高校受験の時にスマートフォンを完全に断ち切ることで成功を収めた私ですが、では大学受験の時はどうだったのでしょうか。 「当然、医学部受験なのだから、高校受験の時よりもさらに厳しくスマートフォンを封印したのだろう」と思われるかもしれません。
しかし、現実はそう簡単にはいきませんでした。 皆さんが一番気になっている部分かもしれませんが、私は大学受験の時、スマートフォンを完全に手放すことはできなかったのです。
なぜ手放せなかったのか。 理由は非常にシンプルで、人間臭いものです。 私には当時、お付き合いしている彼女がいました。 中学生の時も実は彼女がいたのですが、その時は「スマホを親に預けるから」と言って、連絡手段を完全に絶ってしまい、結果的に別れるしかありませんでした。 連絡も取れず、会うこともできないのですから、当然の結果です。
しかし、大学受験の年齢になり、精神的にも成長していく中で、私は「受験勉強のために大切な人との連絡手段をすべて断ち切る」という決断を下すことが、どうしてもできませんでした。 勉強の合間のちょっとした時間にLINEで連絡を取り合ったり、たまに声を聞くために電話をしたり、時には気分転換に少しだけ遊びに行ったりする。 そういう心の支えとしての連絡手段を維持するために、私はスマートフォンを自分の手元に残すことを選んだのです。
そのため、1ヶ月だけスマートフォンをやめてみるとか、そういった波のある付き合い方をしながら、なんとか受験勉強と両立させようと試行錯誤する日々を送ることになりました。
凡人は目先の効率よりも「環境」を優先すべき
「とはいえ」、私はこの自分自身の経験を踏まえた上で、あえて皆さんに正直な気持ちをお伝えしたいと思います。 私の個人的な理想を言えば、やはり「スマートフォンなどのデジタル端末は完全になくして、すべての集中力を勉強に注ぎ込む」方が、圧倒的に良い結果を生むと考えています。
特に、私を含めた多くの「凡人」と呼ばれる受験生にとっては、そちらの方が間違いなく安全です。
現代の医学部受験において、iPadなどのタブレット端末を使ってノートを整理したり、AIを駆使して分からない問題をすぐに検索したりすることは、確かに「効率的」かもしれません。 私も実際に大学受験の時はiPadを使って勉強していましたし、医学部に入学してからもデジタル端末は必須のツールになっています。
しかし、受験生にとって一番恐ろしいのは、その「目先のちょっとした効率」を追い求めるあまりに、最も重要な「勉強時間そのもの」を失ってしまうことです。 iPadで調べ物をしていたはずなのに、いつの間にかYouTubeのアプリを開いてしまっている。 分からない英単語をスマートフォンで検索したついでに、SNSの通知を確認してしまう。 そんな経験はありませんか。
いかに勉強時間を長く取り、勉強という行為だけに没頭できる環境を作り込むか。 それこそが、効率の良いツールを使うことよりも遥かに重要で、合否を分ける決定的な要素になるのだと私は確信しています。
両極端に振る。タイムロッキングコンテナのすすめ
では、スマートフォンを手放せない現代の受験生は、一体どうすればいいのでしょうか。 私は、スマートフォンの使い方については「両極端に振る」ことを強くおすすめします。
もしあなたが、自分でしっかりと時間を管理できて、「1日のスマホの時間は30分、長くても1時間以内」と厳密に抑えられているのであれば、それは素晴らしいことです。そのままの付き合い方を続けて問題ありません。 しかし、もし「息抜きのつもりが、気がつけば2時間も3時間もスマートフォンを触ってしまっている」という状態に陥っているのなら、今すぐ対策を打たなければなりません。
中途半端に「今日は1時間だけにしよう」と意志の力に頼るのではなく、物理的な制限をかけてください。 例えば、塾の自習室に行く時は、スマートフォンを家の机の上に置いていく。 あるいは、指定した時間が経過するまで絶対に蓋が開かない「タイムロッキングコンテナ」という便利な箱を買ってきて、勉強を始める前にスマートフォンをその中に入れてしまい、物理的に12時間触れないように設定してしまうのです。
「そこまでしなくても」と思うかもしれません。 しかし、よく考えてみてください。 スマートフォンで動画を見たり、SNSを楽しんだりすることは、受験が終わればその後の長い人生で、いくらでも、嫌というほどできます。 しかし、「志望校に向けて勉強し、テストの点数を1点でも上げる」という経験は、あなたの人生の中で今この瞬間にしかできないことです。
自分の人生の可能性が最も広がるこの時期に、時間をどこに投資するべきか。 そのリソースの配分を真剣に考えれば、スマートフォンを強制的に視界から消し去るという極端な決断も、決して大げさなものではないと気付いていただけるはずです。
1日15時間への挑戦。朝の魔法とスケジューリング
15時間勉強しても、睡眠時間は確保できる
さて、ここからはもう一つの大きなテーマである「1日の勉強スケジュール」について、より具体的にお話ししていきたいと思います。
先ほどから何度も触れている通り、私のスケジュールの基本は「朝から晩までひたすら勉強する」という非常にシンプルなものです。 最終的な目標として、私は1日に12時間から15時間の勉強時間を確保することを常に意識していました。
「1日15時間も勉強したら、寝る時間がなくなって体を壊してしまうのではないか」と心配される方もいるかもしれません。 しかし、冷静に計算してみてください。 1日は24時間あります。そこから15時間の勉強時間を差し引いても、まだ9時間という時間が残されているのです。 この9時間のうち、たっぷりと8時間を睡眠に充てたとしても、まだ1時間が残ります。 残りの1時間で、食事をしたりお風呂に入ったりすることは、決して不可能なことではありません。
もちろん、最初からいきなり15時間机に向かおうとすると、精神的にも肉体的にも限界が来てしまいます。 最初は5時間や6時間から始めても全く構いません。 大切なのは、少しずつ体を慣らしていき、最終的に「1日の起きている時間のほとんどを勉強に充てる」という状態を当たり前のものにしていくことです。
朝6時の魔法。脳がクリアな時間の使い方
私がこの膨大な勉強時間を確保するために、最も重要視していたのが「朝の時間の使い方」です。 私は毎日、朝の6時頃には必ず起きるようにしていました。 そして、起きてからの1時間から2時間という貴重な時間を、その日の勉強のスタートダッシュとして活用していました。
皆さんは、朝起きてすぐの時間にどのような勉強をしていますか。 私が朝の勉強として強くおすすめしたいのは、「暗記系の科目の復習」と、「数学や英語の長文、国語の読解といった、頭をしっかりと使う思考系の問題」の2つです。
朝起きたばかりの脳というのは、前日の様々な情報が睡眠によって整理され、真っ白で非常にクリアな状態になっています。 この新鮮な脳の状態の時に、前日の夜に覚えた英単語や歴史の用語をもう一度復習することで、記憶への定着率が劇的に跳ね上がります。
さらに、頭を使う思考系の問題に取り組むのにも、朝は最適な時間です。 「というわけで」、ここで一つ注意していただきたいポイントがあります。 それは、「朝からいきなり、過去問のような極端に負荷の強い、えぐい難問には手を出さない」ということです。
朝一番からあまりにも難しい問題に直面して頭を抱え込んでしまうと、脳が激しく疲労してしまい、その後の1日の勉強のモチベーションに大きな悪影響を及ぼしてしまいます。 私が朝に解いていたのは、例えば数学であれば、標準的な網羅系参考書(青チャートなど)の復習問題や、『やさしい理系数学』『理系数学の良問プラチカ』といった、手応えはあるけれどある程度サクッと解けるレベルの良問です。
朝の静かな時間帯に、クリアな頭で程よい難易度の問題を解き切り、「よし、今日の自分は頭が冴えているぞ」という小さな達成感を得てから、塾の自習室へと向かう。 この完璧な朝のルーティンが、1日15時間という長丁場を乗り切るための最大の原動力になっていたのです。
休憩が苦手な私の「サンドイッチ勉強法」と手帳術
得意科目を「休憩」にするという逆転の発想
朝の勉強を終えた後、私は自習室に移動し、そこから夜まで1日中ひたすら勉強を続けます。 ここで、皆さんが疑問に思うことがあると思います。 「自習室に何時間もこもって、どうやって適度な休憩を取り、集中力を維持していたのですか?」と。
実は、私は「適度に休憩を取る」ということが、極端に苦手なタイプでした。 一般的なアドバイスでは、「50分勉強したら10分休憩して、リフレッシュしましょう」と言われることが多いですよね。 しかし、私は一度勉強の手を止めて休憩に入ってしまうと、気持ちが完全に途切れてしまい、再び机に向かうのがとても苦痛になってしまう性格だったのです。
そこで私が編み出したのが、「得意科目を休憩代わりにする」という、少し変わった勉強法です。
私にとって、英語の勉強は全く苦にならない、むしろ大好きな時間でした。 英語の長文を読んだり、単語を覚えたりすることは、私にとって息抜きのような感覚だったのです。 この特性を利用して、私は1日のスケジュールの中に、英語の勉強を巧妙に散りばめていきました。
例えば、数学や理科といった、自分にとって頭を激しく使い、負荷の重い苦手科目の勉強を1時間半から2時間ほど全力で頑張ります。 すると、当然頭はパンパンになり、「もうこれ以上は無理だ」と疲労を感じ始めます。 そこで一般的な休憩を取るのではなく、すかさず「大好きな英語の単語帳を30分だけやる」という予定を挟み込むのです。
重い科目のプレッシャーから解放され、好きな英語に触れることで、私の脳は不思議とリフレッシュされました。 そして英語を30分やって気持ちが落ち着いたら、再び別の重い科目に立ち向かっていく。 このように、重たい苦手科目と軽い得意科目を交互に挟み込んでいくこのやり方を、私は勝手に「サンドイッチ勉強法」と呼んで実践していました。
机から離れることなく、勉強の科目を変えるだけで脳の使う部分を切り替え、モチベーションを維持し続ける。 休憩を取るのが下手な人や、一度集中が切れると戻ってこれない人には、このサンドイッチ勉強法は非常に効果的だと思いますので、ぜひ試してみてください。
手帳のマス目を埋める快感
そして、この長丁場のスケジュールを管理するために、私が絶対に欠かさなかったアイテムが「手帳」です。 私は、朝起きてから夜寝るまでの1日の予定を、手帳にびっちりと細かく書き込んでいました。
「何時から何時までは数学のこの問題集を何ページ進める」「その後は英語を30分やる」といったように、具体的なタスクと時間を明確にしておくのです。 そして、ここからが重要なのですが、その予定したタスクが終わるたびに、手帳に線を引いて消したり、「完了」という印を書き込んだりしていきました。
手帳のマス目が自分の努力の証として少しずつ埋まっていくのを見るのは、何にも代えがたい快感でした。 「自分は今日、これだけのタスクを確実にこなしたんだ」という目に見える事実が、疲労を達成感に変え、次のタスクに向かう活力を生み出してくれました。 頭の中だけで「今日はあれとこれをやろう」とぼんやり考えているだけでは、絶対に15時間の勉強を管理することはできません。 紙の手帳という物理的なツールを使って、自分の行動をしっかりと視覚化し、コントロールしていく意識を持つことが大切です。
夜の疲労と、最強の定着術「復習のサイクル」
長時間勉強の罠。やりっぱなしを防ぐ
朝から晩まで、サンドイッチ勉強法を駆使して自習室で勉強を続けていると、当然ですが夜になるにつれて肉体的な疲労はピークに達してきます。 新しい概念を理解したり、複雑な計算問題を解いたりするエネルギーは、夜にはもうほとんど残っていません。
ここで多くの受験生が陥りがちなのが、「今日は15時間も机に向かってたくさんの問題を解いたから、大満足だ」と、やりっぱなしで終わってしまうことです。 しかし、どんなに長時間勉強しても、人間の脳は悲しいほどにすぐに忘れてしまうようにできています。 その日に解いた問題の解法や、新しく出会った英単語を、その日のうちに定着させなければ、15時間の努力の半分以上は無駄になってしまうと言っても過言ではありません。
自習室の最後の1時間と、寝る前の1時間
そこで私は、1日のスケジュールの終盤に、絶対に譲れない「復習のルール」を設けていました。
まず、自習室を出る前の最後の1時間は、新しい問題集を開くことを一切やめました。 その1時間は、その日の朝から夕方までに自分が解いた問題、特に間違えた問題や解説を読んでようやく理解した問題だけを、もう一度最初から見直す時間に充てたのです。 「なぜこの数式になるのか」「この英文の構文はどうなっているのか」を、疲れた頭でもう一度確認し、記憶の糸を強固に結び直します。
15時間の勉強時間を確保できるのであれば、欲張って15時間すべてを新しい知識の吸収に使おうとしないでください。 10時間を新しい勉強に使い、残りの5時間を復習に充てる。 それくらいのバランス感覚を持たなければ、知識は絶対に定着しません。
そして、自習室での1時間の復習を終えて家に帰った後も、まだ私の勉強は終わりません。 お風呂に入り、いざベッドに入る前の最後の1時間。 ここが、暗記における「ゴールデンタイム」です。 私はこの寝る前の1時間に、英単語帳をパラパラと見返したり、その日の自習室でどうしても覚えられなかった事項をまとめたノートを見直したりしていました。
人間の脳は、眠っている間にその日に入ってきた情報を整理し、記憶として定着させます。 だからこそ、寝る直前に頭に入れた情報は、最も忘れにくいのです。 そして、翌朝の6時に起きたら、昨日の夜に覚えたはずの単語を、もう一度だけ確認する。
夜の自習室での復習、寝る直前の暗記、そして翌朝の再確認。 この「トリプル復習サイクル」を毎日繰り返すことで、私は膨大な学習内容を確実に自分の血肉に変えていきました。
がむしゃらに長時間机に向かうだけでは、成績は上がりません。 自分の脳の仕組みを理解し、忘却曲線に逆らうように意図的に復習のタイミングをスケジュールに組み込むこと。 この効率的で戦略的な勉強の回し方ができて初めて、15時間という勉強時間が真の価値を持つのだと私は確信しています。
終わりに:日々の積み重ねが、一生の財産になる
今回は、私が高校受験と大学受験で経験したスマートフォンとのリアルな向き合い方、そして1日15時間勉強するための朝のルーティンやサンドイッチ勉強法、徹底した復習のサイクルについて、たっぷりと語らせていただきました。
読者の皆さんが今抱いている「ついスマホに逃げてしまう意志の弱さへの嘆き」や「計画通りに長時間勉強できないことへの苛立ち」は、私がかつて自習室の机で、手帳の白いページを見つめながら毎日痛いほど感じていた感情と全く同じものです。
今日お話ししたように、スマートフォンを手放すことは、決して簡単なことではありません。 しかし、自分の弱さを認めた上で、タイムロッキングコンテナのような物理的な仕組みに頼ることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、目標達成のための立派な戦略です。
そして、1日15時間の勉強も、決して超人にしかできない魔法ではありません。 朝のクリアな時間を味方につけ、得意科目を休憩代わりに挟み込み、夜と翌朝に泥臭く復習を繰り返す。 その1日1日の当たり前の積み重ねが、やがて強固な習慣となり、あなたを医学部合格という高みへと導いてくれます。
受験勉強という長く苦しい期間は、ただ単に大学に入るためのパスポートを手に入れるためだけの時間ではありません。 自分の誘惑に打ち勝ち、膨大なタスクを管理し、目標に向かって毎日コツコツと努力を継続する。 この受験を通して培われた「モチベーションの管理能力」や「タイムマネジメントのスキル」は、あなたが将来医師として働く時、あるいはどんな仕事に就いたとしても、必ずあなたの人生を支える最強の武器になります。
周りの優秀なライバルと比べて落ち込む日も、疲れて何もしたくない日もあると思います。 しかし、あなたが今、スマートフォンの電源を切り、手帳にチェックマークを書き込んでいるその瞬間は、確実に未来の自分のための尊い投資になっています。
どうか、焦らず、自分のペースと戦略を信じて、今日やるべき目の前の勉強に全力で向き合ってください。 あなたが納得のいく結果を掴み取り、春に笑顔で医学部の門をくぐれることを、心より応援しています。
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