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定期テストは理系科目に絞れ!? 現役医学生の「スマホ封印術」と課題の選び方

こんにちは!

全国の医学部受験生をサポートするオンライン塾「ローカルメディ」で講師をしております、宮崎大学医学部医学科の竹内壮吾と申します! 私は現役時代、どうしても自分の弱い心に打ち勝つことができず、勉強時間を十分に確保できないまま不合格という非常に悔しい経験をしました。その後、1年間の苦しい浪人生活を経て、自分の弱点を徹底的に分析し、環境を大きく変えることで、現在はここ宮崎大学医学科にご縁をいただき、充実した医学生としての日々を送っています。本日はよろしくお願いいたします。

今日はこんなことを書きたいと思います。 現代の受験生にとって、もはや勉強そのものよりも大きな壁となっているかもしれない「スマートフォンとのリアルな向き合い方」について。 そして、学校生活を送る上で誰もが一度は頭を悩ませる「膨大な学校の課題や、定期テスト対策の取捨選択の判断」についてです。

一般的に、受験界隈や学校の進路指導などでは、「スマートフォンは1日1時間までと、強い意志を持って自分でルールを決めなさい」というような自己管理を求める常識が語られがちです。また、学校の勉強に関しても「出された課題は全て完璧にこなし、定期テストは全科目で常に学年トップを目指すのが、医学部合格への最短ルートだ」というような、非常に優等生的なアドバイスがされることが多いように感じます。

しかし、私はそれらの考え方に対して、少しだけ疑問と新しい視点を持っています。 今日は、私が現役時代にYouTubeやInstagramの誘惑に完全に負けてしまったという少し恥ずかしい失敗談や、そこから浪人時代にどのような「極端なスマホ隔離術」を編み出したのかというリアルな経験をお話しします。 さらに後半では、真面目な受験生ほど陥りがちな「全ての課題をこなさなければいけない」という強迫観念から抜け出し、入試に直結する理系科目に全振りして、不要な課題を思い切って「捨てる」という、少し勇気のいる戦略についてたっぷりと語っていきたいと考えています。

今、果てしなく高い医学部の壁を前にして、毎日机に向かっている中高生の皆さん。 そして、朝から晩まで予備校の重苦しい空気の自習室にこもり、「勉強しなきゃいけないと頭ではわかっているのに、どうしてもスマホを触る手が止められない」「学校の課題が多すぎて、自分のやりたい受験勉強が全くできずに焦っている」と、見えない未来への恐怖に不安を抱きながら浪人生活や再受験に挑んでいる社会人や浪人生の皆さん。

「机に向かってさあ数学の問題集を開こうとした瞬間、ポケットの中でスマートフォンが小さく振動し、ほんの確認のつもりでLINEを開いたが最後、気づけば関連動画を次々と見てしまい、外が真っ暗になっていて激しい自己嫌悪に陥る」

「明日は物理の重要な範囲を進めたいのに、学校の古文の単語テストの暗記や、成績に入ると言われたノート提出の作業に夜中の2時まで追われ、結局自分のための勉強が1秒もできなかったと深い溜息をつく」

そんな風に思い悩んでしまうこと、ありますよね。そのお気持ち、私には痛いほどよく分かります。 私も受験生時代は、手元にあるスマートフォンの魔力に何度も心を揺さぶられ、学校の課題と自分のやりたい勉強の板挟みになりながら、一人で葛藤していたごく普通の学生だったからです。

しかし、私が悩み抜いた末に医学科に合格できた道のりを振り返ってみると、決して「最初から鋼のような精神力でスマホを一切見ずに悟りを開いていたから」でも、「学校の全ての科目で常に満点を取り続ける完璧な優等生だったから」でもないという真実が見えてきます。 今日は、皆さんが心の中に抱えている「やめられないスマホいじり」や「課題に追われる焦り」という深い不安に優しく寄り添いながら、明日からの勉強が少しでも前向きになるような、心がスッと軽くなるヒントを、私のリアルな経験を交えてお話しさせていただきます。

目次

スマホという魔物との戦い。現役時代の後悔

勉強しようと思った瞬間に鳴る通知の恐怖

医学部を目指すにあたって、英語の長文の読み方や、数学の難問の解き方といった具体的な勉強法を学ぶことはもちろん大切です。 しかし、私はあえて断言したいと思います。 現代の受験において最も難しく、そして最も合否を分ける要素は、「スマートフォンとどのように関わっていくか」ということです。

私は元々、そして恥ずかしながら今現在もそうなのですが、非常にスマートフォンを触ってしまうタイプの人間です。 現役時代の私は、まさにこのスマートフォンの魔力に完全に取り憑かれていました。

「よし、今から数学の青チャートを3ページ進めよう。」 そう決意して机に向かい、シャープペンシルを握ります。 しかしその直後、机の端に置いてあるスマートフォンの画面がフワッと光ります。 友達からのLINEの通知です。

「ちょっとだけ、返信だけしてすぐに勉強に戻ろう。」 そう思って画面をタップしたのが、全ての運の尽きでした。 LINEの返信を終えた後、無意識のうちにInstagramのアイコンを押し、友達のストーリーを眺めてしまいます。 そしてさらに、YouTubeを開いて、お気に入りにお勧めされている動画を1つだけ見るつもりが、関連動画を次から次へとスワイプし続けてしまうのです。

勉強しなければいけない、このままでは絶対に医学部に落ちてしまう。 頭の中では、そんな危険信号がけたたましく鳴り響いていました。 しかし、指の動きを止めることがどうしてもできません。 気がつけば2時間、3時間と時間が経過し、時計を見て絶望的な気持ちになります。 「ああ、今日もまた勉強できなかった。」 そうやって激しい自己嫌悪に陥りながら、結局現役時代の私は、自分の弱さを克服できないまま不合格という結果を突きつけられてしまったのです。

意志の力では絶対に勝てないという事実

この手痛い失敗から、私は1年間の浪人生活を始めるにあたって、ある1つの重要な事実に気がつきました。 それは、「人間の意志の力だけで、スマートフォンの誘惑に打ち勝つことは絶対に不可能である」ということです。

よく学校の先生や大人は、「受験生なんだから、強い意志を持ってスマホを我慢しなさい」と言います。 しかし、少し冷静に考えてみてください。 スマートフォンやその中にあるアプリは、世界中の超一流の天才エンジニアたちが、莫大なお金と時間をかけて「いかに人間の注意を引きつけ、長時間画面を見せ続けるか」を計算し尽くして作った、恐ろしい依存装置なのです。 そんな最強の誘惑に対して、日々の勉強で疲労困憊している18歳の受験生の「意志の力」だけで対抗しようとするなんて、最初から勝ち目のない無謀な戦いを挑んでいるようなものです。

浪人で絶対に成功するためには、このスマートフォンという強大な敵に対して、意志の力ではなく、「環境の力」で対抗しなければならない。 私はそう強く決心し、徹底的な管理の仕組みを作り上げることにしたのです。

物理的に距離を置く。究極のスマホ隔離術

鍵のかかった箱と、親への預け入れ

スマートフォンへの対策として、最も効果的で、かつ最も根本的な解決策は何か。 それは、「物理的に自分の手からスマートフォンを離すこと」です。 これは以前にも少しお話ししたかもしれませんが、本当にこれが一番大事なことなのです。

視界に入るところにスマートフォンが置いてあるだけで、人間の脳は無意識のうちに「通知が来ていないかな」と気にしてしまい、集中力を大きく削がれてしまいます。 だからこそ、私は浪人時代、勉強中は絶対にスマートフォンを自分のすぐ手の届く場所には置かないというルールを徹底しました。

具体的な方法としては、指定した時間が来るまで絶対に蓋が開かない「タイムロッキングコンテナ」というロックがかかった箱にスマートフォンを入れてしまうという方法があります。 または、家にいる時は、潔く親にスマートフォンを預けてしまい、「今日の夜の9時になるまで、私がどんなに泣きついても絶対に返さないでね」と強くお願いしておくのです。

さらに、塾や予備校の自習室に行っている時は、塾の先生やチューターの方にスマートフォンを預けてしまうというのも非常に有効な手段です。 自分がすぐに触れない場所、物理的にアクセスできない場所にスマートフォンを隔離すること。 これこそが、誘惑を断ち切るための最初の一歩になります。

友達を巻き込む。「受験は団体戦」の本当の意味

「とはいえ」、いくら親や先生に預けるといっても、毎日となると少しハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。 そこで私が実践していた、もう一つの非常に強力な方法をご紹介します。 それは、「同じように医学部を目指している友達と、お互いのスマートフォンを交換して預かり合う」という方法です。

自習室で勉強を始める前に、「今日の夕方の6時まで、お互いのスマホを交換して持っておこう」と約束します。 もちろん、友達のスマートフォンを持っていたところで、パスワードがかかっているので中を見ることはできませんし、自分のスマートフォンは友達の手元にあるので、自分も触ることができません。

この方法の素晴らしいところは、ただスマートフォンを物理的に手放せるというだけでなく、友達を巻き込むことで「お互いに監視し合い、高め合う関係性」を作れるということです。 一人でスマートフォンの誘惑と戦うのは、本当に孤独で辛い作業です。 しかし、同じ目標を持った仲間と一緒に取り組むことで、「あいつも今、スマホを見ずに頑張っているんだから、俺も負けていられない」という強いライバル意識と、仲間意識が芽生えてきます。

よく学校の先生が「受験は団体戦だ」という言葉を使いますよね。 多くの生徒はそれをただの綺麗事だと思って聞き流してしまうのですが、私はこういう具体的な苦労を共有し、仕組みを作って共に乗り越えていくことこそが、本当の意味での「団体戦」なのだと考えています。 ぜひ皆さんも、信頼できる友達を見つけて、お互いの弱さを補い合う仕組みを作ってみてください。

監視の目を利用する。パスワードとスクリーンタイム

自分でパスワードを知らない状態を作る

物理的に離す方法に加えて、スマートフォン自体の機能を使って制限をかける方法も、私は徹底的に活用していました。 最近のスマートフォンには、特定のアプリの使用時間を制限する機能が標準でついています。 例えば、「YouTubeを開けるのは1日30分まで」といったように設定できる機能です。

しかし、この機能には大きな落とし穴があります。 それは、自分で設定したパスワードを入力すれば、簡単に制限を解除して延長できてしまうということです。 意志の弱い人間は、制限時間が来て画面がロックされても、あっさりと自分でパスワードを打ち込んで、「あと15分だけ」と延長を繰り返してしまいます。これでは全く意味がありません。

そこで私は、どうしたでしょうか。 私は、このアプリ制限の「パスワードの設定」を、自分の信頼できる友達にやってもらうことにしたのです。 つまり、「制限を解除するためのパスワードを、自分自身が知らない」という究極の状況を作り出しました。

この時、頼む友達を選ぶことも非常に重要です。 「ごめん、どうしても調べ物があるからパスワード教えて」と頼み込んだ時に、あっさりと教えてくれるような優しい友達ではダメです。 「お前、医学部行くって決めたんだろ。今日はもう絶対に教えないから勉強しろ」と、厳しく突き放してくれるような、本当に自分のことを思ってくれる友達を選ぶ必要があります。

誰かにパスワードを握られている、監視されているという環境を自ら進んで作り出すこと。 自分から逃げ道を塞いでいくこの姿勢が、スマートフォン依存から抜け出すためには絶対に不可欠なのです。

嘘がつけないスクリーンタイムの報告

そしてもう一つ、私が強力なツールとして使っていたのが、「スクリーンタイムの共有」です。 スクリーンタイムとは、自分がその日にどのアプリを何時間使ったのかというデータが、グラフや数字で正確に記録されるスマートフォンの機能です。

私はこのスクリーンタイムの画面をスクリーンショットで撮影し、毎日、塾の先生や一緒に勉強している友達に報告するというルールを作りました。

「今日、スマホを何時間触った?」と口頭で聞かれるだけであれば、いくらでも「今日は1時間しか触っていません」と嘘をつくことができます。 しかし、スクリーンタイムの画像を見せるとなると、ごまかしは一切通用しません。 YouTubeを3時間見ていれば、しっかりと「YouTube 3時間」という残酷な事実が画面に刻まれているからです。

「この画面を明日、塾の先生に見せなければならない。」 そう思うと、どんなにYouTubeを開きたくても、恐ろしくてアイコンをタップすることができなくなります。 絶対に嘘がつけない客観的なデータを使って、他人に報告するという義務を自分に課すこと。 これが、強烈な抑止力となって私の勉強時間を守ってくれていました。

また、万が一誘惑に負けてしまい、気づいたら動画を4時間も見てしまっていたという日があったとします。 そんな時、スクリーンタイムの残酷な数字を見ることで、「自分はこんなにも無駄な時間を過ごしてしまったんだ」という強烈な罪悪感と焦りが生まれます。 実は、この「焦り」が起爆剤となって、翌日からの猛烈な勉強のモチベーションに繋がるという良い結果を生むことも多々あるのです。 自分の愚かさを正確な数字で把握するという意味でも、スクリーンタイムの確認は非常に大切な習慣だと言えます。 皆さんも、様々な方法を試しながら、自分に一番合ったスマートフォンの管理法を必ず見つけ出してください。

学校の課題と定期テスト。真面目さの罠

全てを完璧にこなそうとする葛藤

さて、ここからはテーマを大きく変えて、「学校の課題や定期テスト対策の取捨選択の判断」についてお話ししたいと思います。 これもまた、多くの医学部受験生、特に真面目で優秀な生徒ほど深く悩んでしまう問題です。

高校に通っていると、毎日信じられないくらいの量の課題が出されます。 数学のプリント、英語の長文の予習、国語の漢字の書き取り、理科のレポート。 それに加えて、1ヶ月に1回や2ヶ月に1回のペースで、全科目の重たい定期テストがやってきます。

真面目な受験生は、ここで強烈な葛藤に苦しむことになります。 「学校の課題を全て完璧にこなして、定期テストでも良い点数を取らなければならない。でも、それをやっていると、自分が予備校で進めたい医学部特化の勉強や、苦手科目を克服するための問題集をやる時間が全く無くなってしまう。」

「とはいえ」、学校の先生からは「出された課題をやらない人間は受験にも失敗する」と厳しく言われます。 内申点が下がってしまうことへの恐怖もあり、結局睡眠時間を削ってまで、自分の受験には直接関係の薄い課題に時間を奪われてしまうのです。

推薦を狙わないという明確な決断

この葛藤に対する私なりの答えをお話しする前に、まず前提として明確にしておかなければならないことがあります。 それは、「自分は大学入試を、推薦入試で勝負するのか、それとも一般入試の学力一本で勝負するのか」という決断です。

定期テストの点数や学校の提出物は、自分の「内申点(評定平均)」に直結します。 もしあなたが、学校からの推薦をもらって医学部を受験したいと考えているのであれば、内申点は絶対に必要不可欠な武器になります。 その場合は、私がこれからお話しする「課題を捨てる」という極端な方法は、絶対にお勧めしません。全科目を全力で頑張って、内申点を取りに行ってください。

しかし、私の場合は全く違いました。 私の出身県は、内申点をそこまで重視しない傾向がありましたし、私自身も推薦入試を使う気は初めからありませんでした。 「自分は内申点ではなく、本番のペーパーテストの実力、学力だけで真っ向勝負をして医学部に受かってやる」という強い決意を持っていたのです。

この目標が明確だったからこそ、私は定期テストや学校の課題を、「内申点のため」ではなく、純粋に「自分の学力をつけるための手段の一つ」として、非常にクールに割り切って利用することができました。

理系科目に全振りする。二度と戻らないテスト勉強法

セミナーの応用問題まで解き切る覚悟

学力で勝負すると決めた私が、定期テストというイベントをどのように利用していたか。 一言で言えば、私は定期テストを「習った範囲を、二度と復習しなくていいレベルまで自分の血肉にするための絶好の期間」と位置付けていました。

特に、医学部入試において圧倒的な配点を占め、合否を直接的に左右する「理系科目(数学、物理、化学)」に関して、私は並々ならぬ執念を持ってテスト勉強に取り組んでいました。

例えば、物理の「電磁気」の分野が定期テストの範囲になったとします。 多くの生徒は、テストの直前になって公式を丸暗記し、教科書の例題を少し解いて、なんとか平均点を取りに行くという勉強をします。 しかし、それではテストが終わった1ヶ月後には、綺麗さっぱり忘れてしまいます。

私はそうではなく、テスト範囲が発表された時点から、その範囲の基礎問題はもちろんのこと、学校で配られている『セミナー物理』などの傍用問題集の、かなり難易度の高い応用問題や発展問題に至るまで、全ての問題を自力で解けるようになるまで徹底的にやり込みました。

なぜそこまでやるのか。 それは、「せっかく学校の授業で習って、テスト期間というまとまった時間が与えられているのだから、この1回のタイミングで完全に自分のものにしてしまおう」と考えたからです。

なぜ公式の丸暗記ではいけないのか

もしここで中途半端に公式を暗記するだけの勉強をしてしまうと、どうなるでしょうか。 高校3年生の夏になって、いざ本格的に入試問題の演習に入ろうとした時に、「あれ、電磁気ってどうやって解くんだっけ?」と、また基礎から教科書を読み直し、一から理解し直さなければならなくなります。 この「もう一度基礎からやり直す時間」ほど、受験生にとって無駄で、もったいない時間はありません。

だからこそ、私は定期テストの期間を最大限に利用して、単に答えを覚えるのではなく、「なぜこの公式が成り立つのか」「なぜこの物理現象はこういった考え方で解けるのか」という根本的な意味の理解に、たっぷりと時間をかけました。

「このテスト期間中に、この範囲は入試本番レベルまで仕上げてしまう。もう二度と、基礎から復習するような後戻りはしない。」 それくらいの強い覚悟を持って、理系科目の定期テスト勉強に取り組んでいたのです。 この「一度で完璧にする」という意識が、後々の高校3年生の受験期において、私に莫大な時間の余裕をもたらしてくれました。

捨てる勇気。入試に不要な課題との向き合い方

レ点のない漢文を丸暗記する理不尽さ

理系科目に対してそこまで膨大な時間を投資するためには、当然ですが他の何かの時間を削らなければなりません。 ここで私が実践したのが、「自分の入試に直結しない科目の課題やテスト勉強は、思い切って捨てる」という戦略です。

私は理系であり、国語や社会といった文系科目は、マーク式の「共通テスト」でしか使いません。 二次試験で深い記述力が問われることはないのです。

それにも関わらず、私の通っていた高校の国語の定期テストは、非常に独特で厄介な形式でした。 特に古文や漢文のテストにおいては、返り点(レ点など)や送り仮名が一切振られていない、真っ白な漢字だけの文章(白文)が出題され、それを現代語訳したり、書き下し文にしたりするという問題が平気で出ていたのです。

この白文のテストで点数を取るためには、教科書の文章の構造や現代語訳を、それこそ一言一句丸暗記するしかありません。 私はこのテスト勉強をしている時に、ふと強い疑問と違和感を覚えました。 「実際の大学入試や共通テストの漢文の問題には、必ず親切にレ点や送り仮名が振ってある。それなのに、学校のテストのために、何時間もかけて白文を丸暗記する作業に、果たして何の意味があるのだろうか。」

文系の生徒で、二次試験でゴリゴリの国語の記述問題が出る人であれば、白文を読むような深い訓練も必要かもしれません。 しかし、共通テストのマークシートを塗りつぶすだけの理系の私にとっては、この学校のテスト形式は、私の受験戦略とは完全にかけ離れたものだったのです。

志望校の傾向から逆算した究極の取捨選択

この違和感に気づいてから、私は極端な取捨選択の決断を下しました。

「学校の古文や漢文のノートの丸写しのような課題や、白文を暗記するための長時間のテスト勉強は、もうやらない。」 そう心に決めたのです。

もちろん、全く何もしないわけではありません。 学校の古典の記述課題をやる時間があるなら、その時間をそっくりそのまま「共通テストに出る古文単語を100個覚える時間」や、「共通テスト形式のマーク模試の過去問を解く時間」にすり替えたのです。

先生に怒られるかもしれない、内申点が下がって成績表に悪い数字がつくかもしれない。 最初はそういう恐怖や罪悪感もありました。 しかし、私は「自分は医学部の一般入試に合格するために勉強しているんだ」という絶対的な目標があったため、その恐怖を乗り越えることができました。

学校の先生が出す課題は、クラスの生徒全員の平均的な学力を上げるために出されているものです。 しかし、あなたの志望校は、あなたにしかわかりません。 大学入試というゴールを見据えた時に、「二次試験には何が必要か」「共通テストにはどんな力が必要か」をしっかりと逆算し、目の前の課題が本当に自分にとって必要なものなのかを見極めること。 そして、必要ないと判断したならば、周りの空気に流されずに「捨てる勇気」を持つこと。

この戦略的な取捨選択ができる受験生こそが、限られた時間の中で最大の成果を出し、医学部合格という狭き門を突破できるのだと私は確信しています。

終わりに 自分の戦略を信じ抜くこと

今回は、私が現役時代に失敗したスマートフォンとの恐ろしい付き合い方と、浪人時代に編み出した徹底的な隔離術について。 そして、真面目な受験生を苦しめる学校の課題や定期テストに対して、入試から逆算して「捨てる勇気」を持つことの重要性について、たっぷりと語らせていただきました。

読者の皆さんが今抱いている「どうしてもスマホを触ってしまう意志の弱さへの自己嫌悪」や「学校の課題が終わらずに受験勉強が進まないという強烈な焦り」は、私がかつて自習室の机で、自分の不甲斐なさにため息をつきながら毎日痛いほど感じていた感情と全く同じものです。

今日お話ししたように、スマホの誘惑に意志の力で勝とうとするのはやめましょう。 それはあなたが弱いからではなく、人間として当たり前のことです。 恥ずかしがらずに、親や友達を巻き込んで、物理的にスマホを隔離する「環境」を構築してください。 スクリーンタイムを報告し合うという、逃げ場のない仕組みを作った者勝ちです。

そして、学校の課題やテスト勉強に関しても、思考停止で全てを完璧にこなそうとするのは危険です。 自分は推薦を狙うのか、一般入試で勝負するのか。 自分の志望校の配点はどうなっているのか。 それらを冷静に分析し、理系科目のように絶対に落とせないものは、テスト期間に二度と戻らなくていいレベルまで深く理解し尽くす。 逆に、自分の入試形式に合わない暗記作業は、勇気を持って切り捨て、本当に必要な勉強に時間を投資する。

周りの優等生たちが全ての課題を真面目にこなしているのを見ると、自分だけが悪いことをしているようで、どうしても不安になってしまう気持ちはよく分かります。 先生から小言を言われて、心が折れそうになる日もあるかもしれません。 しかし、大切なのは他人からの評価ではなく、「自分が医学部に合格するためには何が最適か」を自分の頭で考え抜くことです。

長く苦しい受験生活、自分の選んだ道が本当に正しいのか、涙が出るほど不安になる夜もあると思います。 しかし、あなたが今、スマホを箱の中に封印して机に向かったその決断も、批判を恐れずに自分に必要な勉強だけを選び取ったその勇気も、必ず将来、どんな困難な状況でも自分で判断を下せる、強くて頼りになる医師になるための大切な土台に変わります。

どうか、自分自身の分析と戦略に自信を持って、今日やるべき目の前の勉強に全力で向き合ってください。 あなたが納得のいく結果を掴み取り、春に笑顔で医学部の門をくぐれることを、宮崎の地から心より応援しています。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 一緒に頑張りましょう!ローカルメディでお待ちしております!

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この記事を書いた人

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