こんにちは!
和歌山県立医科大学医学部の松井悠真です!
私は、高校時代は学校の授業や定期テストのペースを何よりも大切にしながら勉強を進め、現役で現在の和歌山県立医科大学医学部に合格することができました。実は、以前このブログのインタビューに登場した、学年で常に1番を取り続けていたというカイト君と私は同級生で、同じ学年で切磋琢磨しながら過酷な受験期を乗り越えてきた仲間でもあります。周りの先生や友人たちからは「学年の2トップだ」なんて有難い言葉をかけていただくこともありましたが、私自身には「自分が学年で2番目だ」というような強い自負や驕りは全くありませんでした。ただただ、目の前に積まれた課題の山に必死に食らいつき、不安と戦いながら毎日を過ごしていた、ごく普通の高校生だったというのが本当のところです。
今回は、そんな私が実際に経験した和歌山県立医科大学医学部の「二次試験のリアルな傾向と対策」について、私の実体験とそこから得た教訓を交えながら、余すところなくたっぷりとお話ししたいと思います。
今日はこんなことを書きたいと思います。 一般的に「地方の単科医科大学は問題の癖が強すぎて難しすぎる」と言われている常識に対する新しい視点、薬学部新設という出来事によって引き起こされた「数学の劇的な難易度変化」と、それに伴う戦略の転換。そして、私が実践した『フォーカスゴールド』の効果的な活用法。さらに、物理と化学という理科科目での泥臭い戦い方や、「まるで京都大学レベルだ」と恐れられている英語のポエム問題への立ち向かい方。最後に、合否を大きく左右する共通テストでの「逃げ切り戦略」と、あの悪夢のような数学難化の年をどう生き抜いたのかというリアルな体験談についてです。
今、医学部という高い壁を目指して、毎日机に向かってペンを握りしめている中高生の皆さん。そして、「地方の単科医大は問題の難易度が高すぎて、ブランクのある自分にはとても太刀打ちできないのではないか」と、見えない恐怖に不安を抱いている浪人生や社会人の皆さん。
「医学部の入試問題なんて、生まれつき頭の回転が速い天才じゃないと解けないような、ちんぷんかんぷんな難問ばかりなんでしょう?」 そんな風に思ってしまうこと、ありますよね。その気持ち、痛いほどよく分かります。私も高校生の頃、受験を終えた先輩たちから「和歌山の英語は本当にエグいぞ。普通の勉強じゃ太刀打ちできない」と脅され、初めて赤本を開いて過去問を見た時は、そのあまりの難しさに圧倒されてしまい、胃がギュッと痛くなるような思いを何度も経験しました。「こんなの、どうやって解けばいいんだ」と、一人で自習室の机に突っ伏してしまったことも一度や二度ではありません。
しかし、実際の試験問題やその出題傾向を冷静に、そして客観的に分析していくと、決して「天才にしか解けない魔法の問題」が出ているわけではないという真実が見えてきます。今日は、皆さんが心の中に抱えている「こんなに難しい問題に、自分はどう立ち向かえばいいのだろうか」という深い不安に寄り添いながら、明日からの勉強が少しでも前向きになるような、そして心がスッと軽くなるようなヒントを、たくさんお渡しできればと思っています。
単科医大は難しいという常識と、数学に起きた劇的な変化
それでは、和歌山県立医科大学の全体的な印象についてからお話ししていきましょう。
一般的に、医科大学、いわゆる医療系学部のみで構成されている「単科の医大」というのは、様々な学部が集まっている総合大学に比べて、入試問題の難易度が非常に高い傾向にあるとよく言われています。和歌山県立医科大学もその例に漏れず、全体的な問題の難易度はかなり高いレベルに設定されています。 特に英語や理科といった科目は、一筋縄ではいかないような、深い思考力や応用力を問う問題が多く出題され、毎年多くの受験生を苦しめる大きな要因になっています。
しかし、ここで皆さんに一つ、とても重要で、そして希望の光となるような新しい情報をお伝えしたいと思います。 それは、「数学」という科目の難易度が、ここ数年で劇的に変化しているという事実です。
少し前までの和歌山県立医科大学は、数学も他の科目と同様に非常に難しく、二次試験の数学で高得点を稼ぐのは至難の業だと言われていました。そのため、受験生の間では「いかに共通テストで圧倒的な高得点を取り、二次試験はとにかく大きなミスをせずに耐え忍んで、逃げ切るか」という戦略が王道とされていました。数学で差がつかない分、共通テストの比重が実質的にとても大きかったのです。
とはいえ、数年前に和歌山県立医科大学に新しく「薬学部」が設置されたことで、この長年の常識が一変しました。 医学部の受験生も、新設された薬学部の受験生と全く同じ数学の問題を解くことになったのです。その結果、医学部単独であった頃に比べて、数学の問題全体の難易度がグッと下がりました。
これは、医学部受験生にとって非常に大きな、パラダイムシフトとも言えるチャンスを意味しています。 以前は難しすぎて誰も手が出せず、差がつかなかった数学が、今では「基礎をしっかりと固めて正しく勉強すれば、確実に高得点が狙える、最高の点数の稼ぎ頭」へと生まれ変わったのです。
実際に、私が受験した年の数学の問題も、過去の恐ろしい難問の数々に比べると難易度としてはそこまで高くなく、どの大問を見ても難易度の差が特段ないような、非常にオーソドックスで素直な構成でした。「この問題は絶対に解けない」というような、いわゆる「捨て問」が見当たらないのです。 このレベルのテストであれば、合格を勝ち取ろうと思ったら、全体で8割から9割の得点は確実にもぎ取っておきたいところです。そうすれば、精神的にもかなり優位に立てる、安心できるスコアだと言えます。私の本番での点数も、9割に少し届かないくらい、8割後半は確実に取れていたはずです。 逆に言うと、今の和歌山県立医科大学の数学でケアレスミスを連発して点数を落としてしまうと、それを英語や理科といった他の激ムズ科目で挽回しなければならなくなり、非常に苦しく、精神的にも削られる戦いを強いられることになってしまいます。
フォーカスゴールドだけで十分戦える理由
では、その「確実に8割から9割という高得点を取る」ための数学の対策として、私は一体どんな特別な、誰も知らないような難しい参考書を使っていたのでしょうか。 予備校の難関大コースで配られるような秘密のプリントでしょうか。それとも、本屋で一番薄くて難しいと評判の問題集でしょうか。
答えはノーです。
私が高校3年間、数1Aから数2B、そして最も重たい数3に至るまで、他の参考書には一切浮気をせずに一貫して使い続けていたのは、学校で配られた『フォーカスゴールド』という、分厚くて真っ黒な表紙の網羅系参考書、たったこれだけでした。
「えっ、本当にフォーカスゴールドだけで医学部の、しかも国公立の二次試験の数学に対応できるの?」と、拍子抜けして驚かれるかもしれませんね。 医学部受験というと、もっと洗練された薄くて難易度の高い、有名な演習書を何冊も何冊もこなさなければならないという、強迫観念のようなイメージを持っている方も多いと思います。
そうは言っても、フォーカスゴールドという網羅系参考書が持つ「本当の力」を侮ってはいけません。 フォーカスゴールドには、問題の難易度が1から4まで、星の数で細かく振り分けされています。私はその中の、難易度4までの問題を「誰に聞かれても即座に解法を説明できるレベルで、確実に自分のものにする」ということだけに、全てのエネルギーを集中させました。 参考書のさらに後ろの方には、ものすごく難解な発展問題のコーナーも用意されていますが、私はその部分については「今の自分には難しすぎるし、オーバーワークになる」と冷静に判断して、きっぱりと切り捨て、一切手をつけませんでした。
ここで大切なのは、「どんな参考書を使うか」よりも、「その参考書をどう使うか」ということです。 私は、学校の定期テストの範囲に合わせて、学校の授業と全く同じペースでこのフォーカスゴールドを完璧にしていくことを心がけました。 多くの受験生は、定期テストを「推薦を狙っていないから関係ない」と単なる通過点と考え、適当に赤点だけを回避してやり過ごしてしまいます。しかし私は、「この定期テストの範囲のフォーカスゴールドのレベル4までは、学年の誰にも絶対に負けない。完璧に理解する」という強い気持ちで取り組みました。 この地道で、時には退屈にすら感じる作業を、高校1年生から高校3年生まで一貫して続けるだけで、現在の和歌山県立医科大学の数学には十分に太刀打ちできるだけの、揺るぎない実力が身につくのだと、私は自身の経験から強く実感しています。難しい問題集に手を出して消化不良を起こすくらいなら、手元にあるフォーカスゴールドを信じて、ボロボロになるまで使い倒してみてください。
物理と化学の泥臭い戦い方と基礎の大切さ
次に、多くの医学部受験生を悩ませる「理科」の対策について、詳しくお話ししていきましょう。
和歌山県立医科大学の理科、特に物理と化学は、易化した数学に比べると依然として難易度が非常に高い状態が続いています。油断は一切禁物です。
まず物理についてですが、大問の構成としては、力学と電磁気という物理学の二大巨頭の分野が、基本的に毎年必ず出題される傾向にあります。 そして厄介なのが、問題文の記述が非常に長いということです。物理現象の設定が複雑で、問題文を読み解くだけでも一苦労です。さらに、後半の設問になるにつれてどんどん条件が複雑になり、難しくなっていくという、受験生の心を徐々に追い詰めていくような問題の作りになっています。 また、記述式だけでなく穴埋め形式の問題も多く含まれているため、途中の計算でうっかりミスをしてしまうと、その後の問題も連鎖的に全て間違えてしまい、大量失点に繋がってしまうという恐ろしい怖さもあります。
私は本番の試験中、この力学と電磁気の問題に必死に食らいつきながら解いていましたが、正直に言って「よし、完璧に解けたぞ!手応えがある!」とは全く感じられませんでした。 見たこともないような複雑な設定の難しい問題が次々と立ちはだかり、試験時間中に心がポキッと折れそうになる瞬間が何度もありました。それでも、「絶対に諦めない。取れるところは絶対に落とさない」「複雑な問題の中でも、確実に拾える小問を一つずつ丁寧に拾っていく」という、基本に忠実で泥臭い戦い方を最後まで貫きました。
そして、物理においてもう一つ注意しなければならないのが、最後の第3問の存在です。 通常、和歌山県立医科大学の第3問は、熱力学か波動のどちらかの分野から出題されることが圧倒的に多いです。そのため、多くの受験生は熱力学と波動の対策に時間を割きます。 しかし、過去問をずっと遡って注意深く見てみると、数年前に少しだけ「原子」の分野が出題された年があったのです。 そしてなんと驚くべきことに、私が受験した年の第3問にも、熱力学でも波動でもなく、最後の最後にこの「原子」が出題されたのです。
「原子なんて最近の入試ではあまり出ないから、適当に流しておけばいいや」と高を括って山を張り、勉強をサボっていると、本番の試験会場で問題用紙をめくった瞬間に目の前が真っ暗になり、痛い目を見ることになります。 これから和歌山県立医科大学を目指す受験生の皆さんは、必須である力学と電磁気を完璧に固めた上で、頻出の熱力学や波動はもちろんのこと、原子の分野まで絶対に気を抜かずに、しっかりと学習の網を広げておくことを強く、強くおすすめします。
そんな、難易度が高く一筋縄ではいかない物理に対して、私がメインで使っていた参考書は何だったと思いますか。 それは、河合塾から出版されている『良問の風』でした。
これを聞いて、またしても「医学部受験なのに、良問の風?少し基礎的すぎるのではないか。もっと上の問題集をやらなくていいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。 しかし、良問の風は、物理という科目を深く理解する上で非常に優れた、素晴らしい参考書なのです。 良問の風の最大の魅力は、その解説の分かりやすさにあります。物理現象を説明するための図が非常に豊富に載っており、文字だけでなく視覚的に状況をイメージする力を養うのに最適に作られています。 物理という科目は、数式をいじる前に、問題文で示されている物体の動きや力の働きといった状況を、自分の頭の中で正確に「映像」としてイメージできないと、絶対に正しい立式ができず、問題を解くことができません。その最も根本的で重要な「イメージ力」を、基礎からしっかりと培ってくれたのが、私にとっては他でもない『良問の風』だったのです。
本番での私の物理の点数は、自己採点ですがおそらく5割程度だったと思います。 「えっ、医学部に合格したのに、物理が5割で本当に大丈夫なの?」と不安にさせてしまったかもしれませんね。 しかし、和歌山県立医科大学の物理は本当に問題の難易度が高いため、これくらいの得点率でも十分に他の受験生と渡り合い、戦うことができるのです。もしあなたが物理が得意なタイプであれば、ここで6割から7割の得点を狙っていくことができれば、他の受験生に対して非常に大きなアドバンテージを築くことができると思います。
続いて、もう一つの理科科目である化学ですが、これもまた物理に負けず劣らず、一筋縄ではいきません。
有機化学の分野は毎年絶対に出題されるのですが、その問題の設定が非常に独特で、受験生を悩ませます。 私たちが普段問題集で解いているような、見慣れた典型的なパターンの問題というよりは、「え?こんな複雑な化学式、今まで一度もノートに書いたことがないぞ」というような、初見の物質をいきなり扱わされることが本当によくあるのです。
大学側も、高校の学習指導要領を逸脱するような問題は出せませんから、一応は教科書の範囲内の知識を組み合わせれば解けるようには作られています。しかし、それが「教科書の本文ではなく、本当に隅っこの方の細かい知識」だったりするのです。 私が受験した年の第1問も、テーマ自体は反応速度に関するものだったのですが、途中から物理のような複雑な計算が入り混じり、今までどの参考書でも見たことがないような奇妙な形のグラフを選ばされるという、非常に難解で骨の折れる内容でした。
この化学の難問に対して、私が本番でどのように立ち向かったかというと、基本的には物理の時と全く同じメンタリティです。「どんなに難しい問題が出ても決してパニックにならず、粘って食らいつき、自分が解ける小問だけは絶対に落とさない」という強い精神力で戦い抜きました。 具体的な対策としては、学校の先生が非常に熱心に指導してくださり、京都大学などの他大学の過去問の中から、和歌山県立医科大学の傾向に似た少し難しめの類似問題を探してきてくれて、それを解くという特別授業のようなものをやっていただいていました。 もし皆さんが独学で、あるいは予備校で対策をするのであれば、『全国大学入試問題正解』のような、全国の様々な大学の過去問が網羅されている分厚い問題集の中から、少し難しめで思考力を問われる問題の演習を積んでおくのも、非常に有効な手段になると思います。
いずれにしても、和歌山県立医科大学の理科に関しては、「いかにして大崩れするのを防ぎ、難しい問題の波に耐えながら、泥臭く1点でも多くの点数をかき集めるか」という粘り強さが、勝負の最大の分かれ目になります。
京大レベル!?英語のポエム問題と地道な長文対策
そして、いよいよ皆さんが最も恐れているであろう、和歌山県立医科大学の最大の難関科目、「英語」についてお話ししなければなりません。
和歌山県立医科大学の英語は、控えめに表現しても「本当に難しい」の一言に尽きます。 高校の先生や、先に受験を経験した先輩たちからも、「和歌山の英語の難易度は、あの京都大学の英語と同じくらい難しいと思って、覚悟して臨んだ方がいいぞ」とよく言われていました。
では、一体何がそんなに難しいのでしょうか。
一般的な大学の医学部の英語であれば、最新の医療技術に関する時事ネタや、生物学的な科学の論説文が出題されることが多いですよね。もちろん、和歌山県立医科大学でも医療や健康に絡めたテーマの文章は出るのですが、それだけでは終わらないのがこの大学の恐ろしいところです。 なんと、論説文に混じって、小説の一節のような物語文や、時には「ポエム」のような、非常に抽象的で文学的、比喩表現に富んだ文章が出題されることが本当にあるのです。
「なんで医学部の試験を受けに来ているのに、理系の頭でポエムの感情を読み解かされなきゃいけないんだ!」と、試験中に問題用紙を見つめながら心の中で絶叫したくなる気持ち、すごくよく分かります。私もそうでした。 ただでさえ単語のレベルが高い上に、文章の背景にある筆者の感情や、隠喩を用いた情景描写を正確に読み取るという、高い国語力のようなものまで要求されます。そのため、理系脳の受験生はどこから手をつけていいのか分からず、パニックになって頭がフリーズしてしまう人も多いと思います。
問題の全体構成としては、非常にボリュームのある長い長文問題が3つと、自分の考えを英語で表現する英作文、そして、先ほどお話ししたような抽象的で難解な和訳問題が出題されます。読むべき絶対量も非常に多く、常に時間との過酷な戦いになります。
この強敵であり、最大の壁である英語に対して、私はどのような地道な対策をしてきたのでしょうか。
まず、あの恐ろしく長い長文を読むための対策についてですが、私は河合塾から出版されている『やっておきたい英語長文』のシリーズを、ただひたすらに、徹底的にやり込みました。 周りの医学部志望の友達が難関大向けの難しい長文問題集を解いているのを見て焦る気持ちもありましたが、私はいきなり難しいものに手を出すことはしませんでした。一番基礎的なレベルである『300』から、プライドを捨てて始めました。そこからじっくりと時間をかけて『500』へと進み、そして最終的には最難関レベルの『700』まで、この3冊のシリーズを全て、隅から隅まで最後までやり切ったのです。 受験が近づくと、焦って自分の実力に見合わないレベルの高い参考書から始めたくなる気持ちも、本当によく分かります。 「とはいえ」、基礎的な単語や短い文章の構造把握がおろそかなまま難しい長文を読んでも、ただ字面を追っているだけで何も身につきません。基礎的なレベルから段階的にステップアップしていくことで、着実に「長く複雑な英文を読み通すための体力」と「一瞬で文構造を見抜く力」を、確固たるものとして養うことができたのだと確信しています。
そして、もう一つの難関である英作文については、学校の授業でもらった「様々な大学の英作文の過去問がたくさん載っているプリント」を、一冊ボロボロになるまで使い倒して練習しました。 和歌山県立医科大学の英作文は、ただ一文を英訳するのではなく、ある程度の分量を自分で論理立てて書かなければならないという特徴があります。ここで一番やってはいけない失敗は、「完璧でかっこいい英語を書こうとして悩みすぎ、手が止まってしまい、時間がなくなって白紙で出してしまうこと」です。 私は、「満点を取る必要はない。部分点で勝負するんだ」という割り切った考え方を強く持ちました。自分が確実に使いこなせる、自信のある単語や基本的な文法表現だけを駆使して、とにかく「自分が書けるところ、表現できるところを、文法ミスなくちゃんと書き切る」という練習を何度も何度も繰り返しました。 難しい日本語のニュアンスをそのまま英語にしようとするのではなく、いかに自分の知っている中学生レベルの簡単な英語に「意味を変換して」表現するか。その思考の訓練を積み重ねることが、医学部の英作文攻略の最大の鍵になると思います。
悪夢の数学難化と共通テスト逃げ切り戦略
さて、ここまで各科目の特徴的な傾向と、私が実践してきた具体的な対策について、かなり詳しくお話ししてきました。 これらすべての情報を踏まえた上で、和歌山県立医科大学医学部合格を勝ち取るための「全体的な戦略」について、改めて整理してみたいと思います。
結論から言うと、和歌山県立医科大学を目指す上での最も基本的な、そして最強の戦略は「共通テストでしっかりと高得点を取り、そのリードを保ったまま二次試験を逃げ切る」ということになります。 和歌山県立医科大学の入試における配点は、共通テストが600点、二次試験が3教科4科目で700点という比率になっています。東京大学や京都大学などの超難関大学に比べると、共通テストの点数が占める比重がかなり大きいと言えます。 だからこそ、最初の関門である共通テストで大きくつまずき、失敗してしまうと、難易度が高く点差がつきにくい二次試験だけでその失点を挽回するのは、非常に厳しく、困難な道のりになってしまうのです。
私は、この共通テストの重要性を深く理解し、非常に重要視して対策を進めていました。 共通テスト本番を迎えるまでは、二次試験特有の難解な記述問題やマニアックな知識問題にはあまり深入りせず、ひたすら共通テストの形式に慣れ、スピードと正確性を上げるためのマーク式の勉強ばかりを重点的に行っていました。 「二次試験の対策が遅れるのではないか」という不安もありましたが、理科や英語の基礎的な知識や読解力は、共通テストの真剣な対策を通してある程度「二次試験でも戦えるレベル」まで完成する状態を目指していたのです。 そして、共通テストが無事に終わってから二次試験の本番までの約1ヶ月間という短い期間で、それまであえて手をつけていなかった「数学3」の微積分などの対策や、二次試験特有の記述対策に全ての時間を一気に振り切るという、少し思い切った、メリハリのあるスケジュールを組んでいました。
しかし、受験というものには、どれだけ周到に準備をしていても、予想だにしない「魔物」が潜んでいるものです。
私が受験した年の共通テストは、日本の受験史に残るほど、数学の難易度が劇的に難化した年でした。 全国の受験生が悲鳴を上げ、数学1Aの平均点が30点台にまで暴落し、多くの医学部受験生が絶望のあまり涙を飲んだ、あの恐ろしい「数学ショック」の年です。 試験中、問題用紙を開いて1問目を解き始めた瞬間から、「何かがおかしい」と感じました。いくら計算用紙に式を書いても綺麗な答えが出ず、時間は無情にも過ぎていき、焦りでペンを持つ手が震え、頭の中が完全に真っ白になりました。心臓のバクバクという音だけが耳の奥で響き、「ああ、これで私の長かった医学部受験は終わってしまったかもしれない」と、試験会場で絶望的な気持ちに支配されたことを、今でもトラウマのように鮮明に覚えています。
それでも、私は最後の最後まで、絶対にペンを置くことはしませんでした。 「自分がこれだけ勉強してきて、これだけ難しいと感じているのだから、周りの受験生も、全国のライバルたちも、絶対にみんな解けずにパニックになっているはずだ」と自分に強く言い聞かせました。そして、目を閉じて深く深呼吸をし、なんとか冷静さを取り戻そうと必死にもがきました。 結果として、あの地獄のような難易度の中で、私は数学1Aで70点、数学2Bで85点という点数を死守することができました。共通テスト全体の総合得点率としても、約83パーセントというスコアを確保し、目標としていた和歌山県立医科大学の「A判定」を見事に獲得することができたのです。 この共通テストでの大きな貯金と、A判定という精神的な支柱があったからこそ、その後の難しすぎる二次試験の英語や理科に直面しても、パニックにならずに精神的な余裕を持ち、「難しい問題は捨てて、取れるところを確実に取る」という自分の戦略に集中して戦い抜くことができたのだと思います。
というわけで、これから受験を迎える皆さんも、まずは共通テストに向けて、1点でも多く取るために全力を尽くしてほしいと強く思います。
大逆転の可能性と、受験生へのメッセージ
しかし、読者の皆さんの中には、本番の極度の緊張からミスをしてしまったりして、もし共通テストで自分の思い通りの点数が取れず、D判定やE判定を出してしまって、今まさに絶望の淵に立たされている人もいるかもしれません。 それでも、絶対に、最後まで諦めないでください。
最初の方の章で皆さんに熱くお話しした通り、現在の和歌山県立医科大学は、薬学部新設に伴って数学が劇的に簡単になったことで、「二次試験での大逆転」が十分に、そして現実的に狙える大学へと変貌を遂げているのです。
私の身近な友人の中にも、共通テストの自己採点で「E判定」という、普通なら志望校を変えるレベルの絶望的な状況から、和歌山県立医科大学の二次試験に特攻した人がいます。彼は、簡単になった数学でミスなく確実に高得点を叩き出し、さらにあの難しい理科と英語の試験でも、諦めずに粘り強く部分点をかき集めて高得点を奪取し、見事に大逆転合格を果たして、今同じキャンパスを歩いています。 共通テストの点数が悪かったからといって、そこで心が折れて歩みを止めてしまえば、合格の可能性は本当にゼロになってしまいます。 「数学で確実に高得点を稼ぎ出し、理科と英語の猛攻を耐え抜く」というこの逆転の戦略を強く信じて、最後の合格発表の瞬間まで、泥臭く、決して諦めずに戦い抜いてほしいと思います。
読者の皆さんが今、分厚い参考書を開きながら感じている、「こんなに難しくて膨大な量を、本当に自分が理解して解けるようになる日が来るのだろうか」という先の見えない不安や葛藤は、かつて私が高校時代に、自習室の机で毎日全く同じように感じていたものです。 模試の成績が思うように伸び悩んで苦しい時、「やっぱり自分には医学部に行けるような才能がないのではないか」「諦めて別の道を探した方が楽なんじゃないか」と、一人で深く落ち込んでしまう夜も、きっとあると思います。
「とはいえ」、医学部の受験というのは、決して生まれ持ったIQの高い天才や、特別な環境で育った人たちだけの特権ではありません。 学校の毎日の授業を誰よりも大切にし、『フォーカスゴールド』や『良問の風』といった、誰もが持っている基礎的な参考書を、ボロボロになってページが擦り切れるまで何十周もやり込み、難しすぎる過去問に何度も何度も打ちのめされて涙を流しながら、それでも次の日にはまた机に向かって立ち上がり、自分の弱点を一つずつ丁寧に潰していく。 その地道で、退屈で、泥臭い努力の毎日の積み重ねだけが、最後にあなたを医学部合格という輝かしいゴールへと導いてくれる唯一の道なのだと、私は自分自身の過酷な受験経験から、確信を持って皆さんに伝えることができます。
どうか、自分自身の底知れぬ可能性を、誰よりもあなた自身が強く信じてあげてください。 あなたが今、眠い目をこすりながらやっているその毎日の小さな努力は、決して無駄にはならず、目に見えないところで確実に「合格するための実力」となって、あなたの中に深く蓄積されています。 どうしても不安になってペンが止まってしまった時は、窓を開けて少し深呼吸をして、また目の前のたった1問に、真剣に向き合ってみてくださいね。
皆さんのこれまでの計り知れない努力が実を結び、希望する大学の門を、春の陽光の下で笑顔でくぐれる日が来ることを、私は心から、全力で応援しています!
長く厳しい道のりになるとは思いますが、自分を信じて最後まで駆け抜けてください。 最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
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