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【夏休みは最高の過去問演習期】現役医学科生の夏前の基礎固めと3回復習計画法

こんにちは!

全国の医学部受験生をサポートする地方医学部オンライン塾、ローカルメディの宮崎大学医学部医学科4年生の伊地知隼です!

私は現役受験生の時代に、勉強計画の立て方に何度も失敗して自己嫌悪に陥ったり、志望理由書の真っ白な用紙を前にして何日も筆が止まってしまったりと、皆さんと同じようにたくさんの葛藤や不安を抱えていました。しかし、自分なりに失敗から学び、泥臭く試行錯誤を繰り返すことで、現在はここ宮崎大学医学部医学科に進学し、素晴らしい仲間たちと共に医師になるための最高の時間を過ごしています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

今日お届けする内容は、約10分から15分ほどお耳を拝借するような、おしゃべり感覚で読めるお話です。毎日机に向かって一生懸命にペンを動かしている皆さんのために、大きく分けて2つの非常に大切なテーマについてお話ししたいと考えています。

前半は、受験の天王山と呼ばれる夏休みに向けて、今この時期にどのような学習を進めておけば秋以降に爆発的に成績を伸ばすことができるのかという、夏前の勉強計画と基礎固めの極意についてです。

そして後半は、推薦入試や一般入試で避けては通れない、でも学校ではなかなか具体的な書き方を教えてもらえない、志望理由書の戦略的な書き方について、私のリアルな体験を交えながら本音で語っていきたいと考えています。

一般的に、学校の先生や予備校の進路指導 of 場などでは、「夏休みに入ってから本気で勉強時間を増やして、その長い休みの中で苦手科目の復習と基礎固めをすべて終わらせなさい」と言われることが多いです。

また、志望理由書に関しても、「とにかく自分の医師になりたいという熱い気持ちをありのままに書き殴れば、面接官にはそのパッションが必ず伝わる」といった、少し精神論に近い大雑把なアドバイスが一般的です。

しかし、私はそれらの一般的な考え方に対して、自分自身の泥臭い受験経験、そして現在の大学での学びから、少しだけ疑問と新しい視点を持っています。

本当に、夏休みに入ってから1人で孤独に基礎のやり直しをするのが正解なのでしょうか。そして、志望理由書はただ熱意を語るだけで、目の肥えた大学の面接官に響く文章になるのでしょうか。

今、果てしなく高い医学部の壁を前にして、毎日自習室にこもっている中高生の皆さん。 さらに、朝から晩まで予備校の重苦しい空気の中で、自分の成績が本当に伸びるのか、先の見えない未来への恐怖に不安を抱きながら、日々の学習計画や書類作成に悩んでいる浪人生や社会人受験生の皆さん。

よし、今日も1日頑張るぞと意気込んで自習室の椅子に座ったのに、周りのライバルたちが難しそうな問題集を解いているのを見て、自分はこんな基礎的なことばかりやっていて本当に間に合うのだろうかと急に焦ってしまい、ペンを握る手が止まってしまうことはありませんか。

また、いざ志望理由書を書こうとして机に向かったものの、原稿用紙の最初の1行目がどうしても書けなくて、「自分には医師になりたい明確なエピソードなんてないのではないか」と、一人で孤独な悩みを抱えていませんか。

そんな風に思い悩んでしまうこと、ありますよね。そのお気持ち、私には本当に痛いほどよく分かります。 私も受験生時代は、周りの優秀な人たちと自分を比べては自信を失い、真っ白な志望理由書を前にして「自分には医学部を受ける資格なんてないのではないか」と、見えない未来に怯えながら一人で葛藤していたごく普通の学生だったからです。

しかし、私が悩み抜いた末に宮崎大学医学科に合格し、実際に過ごしてきた日々を振り返ってみると、決して夏休みの前に背伸びをして難しい応用問題に手を出す必要はありません。そして、志望理由書というものも、ルールを決めて「相手(大学側)の強み」と「自分の強み」をピタッとマッチさせてあげれば、むしろ面接官の心をグッと引き寄せ、結果として合格を確実に手繰り寄せる最強の武器になるという真実が見えてきます。

今日は、皆さんが心の中に抱えている、夏前の成績 of 伸び悩みに対する焦りや、書類作成に対する強い苦手意識という深い悩みに優しく寄り添いながら、読んだ後に少しでも心が軽くなり、明日からの勉強や準備が前向きになるような新しい視点を、私のリアルな体験を交えて丁寧にお話しさせていただきます。


目次

第一章 夏休みを「基礎から実践への転換期」の夏前の絶対的な仕込み期間

夏を制するものが受験を制するというのは、本当のことです

多くの受験指導の場で、耳がタコになるほど聞かされる「夏を制するものは受験を制する」というフレーズがあります。 あまりに多くの人が口にするので、少し陳腐な精神論のように聞こえてしまうこともあるかもしれません。 しかし、実際に医学部合格を勝ち取った私の経験から言わせていただきますと、この言葉は100パーセント的を射ている真実です。

夏休みは、学校の授業が完全にストップして、24時間という膨大な時間を自分のために自由に使うことができる、受験生活の中で最も貴重な、あるいは最も長いお休みになります。 ここでどれだけ密度の濃い勉強ができたかによって、秋以降の成績の伸び方は、本当に天と地ほどに分かれてしまいます。

では、なぜ夏休みがそれほどまでに決定的な差を生み出す時期になるのでしょうか。 その最大の理由は、夏休みという期間が、それまでに培ってきた「基礎力」を、実際の入試問題に対応するための「実践力や応用力」へと変化させる、人生最大の「転換期」になるからなのです。

基礎という種を植えて育ててきた人が、この夏休みに実際の大学の過去問、つまり赤本を解き始めたり、記述式の難しい問題演習にがっつりと挑戦し始めたりします。 そうして、基礎から応用への脱皮を図るのが、夏休みという期間の本来の役割なのです。

基礎が入っていない状態で夏に入ると、貴重な時間がすべてドブに流れます

とはいえ、この素晴らしい転換期を最高のものにするためには、絶対にクリアしていなければならない「極めて厳しい前提条件」が存在します。

それは、夏休みが始まる前のこの時期に、入試問題に適用できるだけの「基礎が完全に頭に入っていること」です。

もし、基礎がグラグラで、英単語も覚えておらず、数学や物理の基本公式の使い方もあやふやな状態で夏休みに突入してしまったら、一体どうなるでしょうか。

夏休みに入ってから、難しい過去問や応用問題集を開いても、全く手が出ずに立ち尽くすことになります。 「この英単語の意味が分からないから、いちいち辞書を引こう」 「この数学の公式、どうやって導くんだっけ」 と、貴重な夏の自習時間を、すべて「基礎のやり直しや確認作業」だけに費やして終わってしまうのです。

これでは、せっかくの夏休みの膨大な時間が、ただの退屈でしんどい基礎作業で終わってしまい、秋以降に必要な実践力を鍛えることが全くできません。 夏休みをただの「もったいない40日間」にしてしまわないためにも、夏前である今の時期、すなわち6月から7月の中旬にかけてのこの1ヶ月間で、すべての基礎力をカチッと固め切っておく必要があるのです。

今のうちに完璧にしておきたい、英単語・古文単語と数物の公式です

では、具体的に何が基礎なのかということを、言語化してお伝えします。

皆さんが、この夏前までに絶対に、何も見ずにスラスラと出てくるレベルにまで仕上げておかなければならない最低限のラインは、以下の項目になります。

  • 英語の基礎として、システム英単語などの英単語帳を1冊、どこを聞かれてもすぐに訳が出るレベルにする
  • 国語の基礎として、古文単語帳を1冊仕上げておき、文法事項のルールをカチッと頭に入れておく
  • 数学의基礎として、青チャートや一対一対応の演習に載っている基本公式を、すべて頭に入れて導き出せるようにする
  • 物理の基礎として、セミナーなどの標準問題集に載っている基本公式を、現象のイメージと結びつけて完全に覚える

理系の医学部受験なのに、古文単語なんて本当に大事なのですかと、疑問を抱く人がいるかもしれません。 しかし、国公立大学の医学部を目指す上では、共通テストでの国語、特に古文や漢文の配点は、合格ラインを争う上で決定的に重要な意味を持っています。 夏休みに入ってから古文単語を覚えている暇はありません。 理系だからこそ、こうした共通テストの地味な暗記科目の基礎を夏前に終わらせておくことが、夏休み全体の勉強効率を底上げしてくれるのです。

数学や物理の基本公式も同様です。 公式は夏休みに頑張って覚えよう、などと考えているようでは、完全に周りのライバルに遅れをとってしまいます。 公式は今この瞬間に完璧に覚えておき、夏休みにはその武器を「どのように使って難しい問題をクリアしていくのか」という、次のステップである応用力特訓に入っていかなければならないのです。 目の前にある地味な英単語帳や公式の暗記を、どうか侮ることなく、今すぐこの手で完璧に仕上げてあげてください。


第二章 夏休み40日間を1日ごとに切り分けるタスク分割の極意

自由すぎる時間は、何もしないまま30回朝を迎えて終わってしまいます

基礎固めをしっかりと進めた上で、次に皆さんが夏前に仕込んでおくべきことは、夏休みの具体的な勉強計画を事前に完全に立てておくことです。

夏休みは、学校の通常のカリキュラムや、予備校の毎日の講義が完全にストップします。 これは一見すると、1日中勉強できるパラダイスのように思えますが、実は計画を立てるのが苦手な人にとっては、非常に恐ろしい罠になってしまうのです。

今日は疲れているから、明日から本気を出しよう、と考えたり、いつでも勉強できるから、少しだけゲームをしてから始めよう、と考えてしまったりします。 そんな風に、明確な計画を持たずに目の前の欲望に流されていると、明日やろうをただ30回、40回と繰り返しているうちに、気づけば何もできないまま、ただカレンダーの数字だけが進んで夏休みが終わってしまいます。 あれ、今年の夏は一体何をやっていたのだろう、と、後から猛烈な後悔と焦りに襲われることになります。

そうした最悪の事態を完璧に防ぐために、夏休みが始まる前のこの時期に、この夏の40日間で、何を、いつまでに、どのくらいこなすのかという計画を、あらかじめ自分の手で細かく設計しておくことが、絶対に必要不可欠になります。

30日や40日の全体目標を、まずは5分割して1週間のタスクに落とし込みます

では、具体的に絶対に挫折しない勉強計画の立て方をステップバイステップでお話しします。

まず、あなたがこの夏休みの期間を使って、この数学の問題集を1冊やり切るぞ、この過去問を10年分、しっかりと解いてやり直すぞ、といった、夏全体の大きな目標を決めてください。

次に、夏休みの全体の日数を確認します。 例えば、夏休みが30日間あると仮定しましょう。 30日間を1つの塊として捉えるのではなく、大体4週間から5週間程度の期間として、5週間、つまり5分割というように、期間を細かく区切るのです。

全体で解いたい問題集の総問題数が、例えば300問だとします。 この総問題数を5等分します。 そうすると、1週間あたりに進めなければならない問題数は、自動的に60問と決まります。

全体目標である「300問の問題集をやり切る」という数字は、うわ、こんなに分厚い本を自分が本当に解けるのだろうか、と、高い山の頂上を真下から見上げているような、圧倒されるような重圧を感じてしまいます。 しかし、それを1週間に60問ずつ進めるというサイズにまで細分化してあげれば、なんだか自分の手の中に収まるような、現実的な目標に感じられるようになってくるのです。

1日あたりの具体的な問題数を週6日で計算し、1日は必ず復習日にあてます

週ごとの目標が明確になったら、次はそれをさらに細かく1日ごとの具体的なタスクに落とし込んでいきます。

ここで計画を立てる際に、絶対に気をつけていただきたい、そして多くの受験生がやりがちな大きな落とし穴があります。 それは、1週間である7日間のすべての日を、勉強をゴリゴリ進める予定でキチキチに埋めてしまうことです。

医学部に行くのだから、月曜日から日曜日まで、1秒も休まずに進める計画を立てなければならない、と気合を入れる気持ちはよく分かります。 しかし、どんなに意志の強い人であっても、急な体調不良や、どうしても集中できない日、あるいは計画通りに問題が解けなくてスケジュールが後ろにズレ込んでしまうトラブルは、必ず発生します。 予備日のないキチキチの計画は、一度つまづいた瞬間にすべてのスケジュールが破綻してしまい、今日も予定通りにできなかった、自分はなんてダメな人間なのだろう、と、強い自己嫌悪に陥り、計画自体を完全に投げ出してしまう原因になります。

ですから、私は計画を立てる時、週の6日間だけで進める予定を立て、残りの1日は、何があっても計画を進めない完全な復習や予備の日として設定すること、を強くお勧めしています。

先ほどの1週間に60問の例で言えば、この60問を、予定を進める6日間で割るのです。 60を6で割ると、1日のノルマは10問になります。 つまり、1日あたりに解くべき問題数は10問ということになります。

どうでしょうか。 300問の問題集を1冊完璧にする、と言われると、気の遠くなるような高い壁に感じられますが、1日に10問ずつ、確実に解いていく、と言われれば、驚くほどスッキリとして、これなら自分でも毎日確実にクリアできるぞ、と、目の前の自習に対する見通しが、パッと明るくなるはずです。

1歩1歩進めてから、時々後ろを振り返る。この小さな成功体験の積み重ねが自信を育てます

日ごとのノルマが10問と決まったら、毎朝机に向かった時に、今日は数学を10題、物理を5題解く、という、目の前のタスクだけをただ淡々と、一歩一歩こなしていくことだけに100パーセントの意識を集中させてください。 もう、全体の分厚い問題集の残りのページ数を見て、焦る必要は一切ありません。 今のあなたがやるべきことは、今日という1日を完全に勝ち越すこと、それだけです。

そうして、目の前の1日をクリアし、1週間の終わりに、お、今週は予定していた60問が、本当に全部終わったぞ、と、時々後ろを振り返ってみてください。

その時に得られる、自分は計画通りに進めることができたんだ、という客観的な事実と、心に染み渡るような深い達成感は、何物にも代えがたいものです。 これこそが、あなたの自信を内側からじわじわと育て、先の見えない受験勉強に立ち向かうための、最強のメンタルを形成してくれます。

気づけば、その一歩一歩が30日、40日と積み重なり、夏休みの終わりには、あんなに高くて険しそうに見えた問題集を、自分は本当に丸ごと1冊、完璧に仕上げることができたんだ、と、信じられないほど高い場所に立っている自分に出会うことができるのです。 全体の山に怯えるのをやめて、まずは1日のノルマを計算し、自分の手元をただ見つめて進み始めてみてください。


第三章 医学部合格を確実にする「3回復習法」の仕組み

数学だけ、物理だけできても合格できないのが、国公立医学部のリアルです

ここからは、皆さんがこの夏休みの勉強を進めていく上で、最も重要視してほしい苦手科目の克服について、その具体的な方法を交えながらお話ししていきたいと思います。

国公立大学の医学部受験において、合格を勝ち取るために最も重要な鉄則とは、一体何だと思いますか。

数学がめちゃくちゃ得意で、誰にも負けない2次記述の力を持っています、英語がバイリンガルレベルで、どんな長文もスラスラ読めます、といった強烈な一芸を持っている人は、一見すると非常に優秀で、すぐにでも合格しそうに見えますよね。

しかし、私のリアルな体験や、周りの医学部生の合格パターンを見ていてはっきりと言えることは、どれか1つの科目がずば抜けて得意な人よりも、すべての科目に穴がなくて、苦手科目が1つもない人が、最終的に合格を勝ち取っていく、という、極めて現実的な法則です。

国公立大学の医学部は、共通テストの配点が高く、かつ2次試験でもすべての教科でバランスよく高得点をもぎ取ることが要求されます。 もし、数学でどんなに満点に近い点数を取ったとしても、英語や理科で大崩れして大失点をしてしまえば、それだけで合格ラインからは一瞬で滑り落ちてしまいます。 医学部受験は、加点ゲームであると同時に、いかに失点を防ぐかという、減点を防ぐゲームでもあるのです。

ですから、自分の得意科目を伸ばす勉強と並行して、大嫌いな、足を引っ張っている苦手科目を普通のレベルにまで引き上げること、に、夏休みの時間の大半を注ぎ込むことが、結果として最も合格率をグンと高める最大の近道になります。

私の勉強を救ってくれた、同じ日に3回復習する最強の戦略です

とはいえ、苦手科目の復習をやろうとしても、一度解いて答えを読んだだけでは、次の日には綺麗さっぱり忘れてしまっています、復習の正しいやり方が分からなくて、同じ問題を何度も解いているうちに、時間がどんどん過ぎて焦ってしまいます、と、復習のやり方に悩んで葛藤している人は非常に多いです。

そんな皆さんのために、私が受験生時代に実践し、苦手科目の成績を急上昇させることができた、3回復習法、という、非常に強力でシンプルなシステムをご紹介します。

この復習法は、ただ日を置いてなんとなく解き直すというものではありません。 脳の記憶の仕組みを逆手に取った、非常に科学的で、合理的なスケジュール管理なのです。

具体的なステップは、以下のようになります。

  • 1回目の復習として、問題を解いたその直後に解き直しを行います。 解けなかった問題、間違えてしまった問題の解説を丁寧に読み、あ、この公式をこういう風に適用して、このプロセスで式を変形していくのだな、ということを、目の前で理解します。 そして、理解した内容を、自分の手を動かして、何も見ずに真っ白なルーズリーフにもう一度完全に再現して解き切るのです。 これが、1回目の復習になります。
  • 2回目の復習として、その日の寝る前に、ベッドに入る直前の時間を使って復習を行います。 昼間の勉強中に、間違えてしまった問題や、うまく理解できなかった問題の横に、あらかじめ星マークなどの印を大きくつけておきます。 And、寝る前の30分から1時間の時間を使って、その星マークがついた問題をもう一度、頭の中で思い浮かべたり、実際にノートの隅に解き直したりするのです。 あ、今日の昼間に間違えたこの問題は、ここのポイントでつまずいたけれど、寝る前の今はちゃんと解き方が浮かぶぞ、と、1日が終わる直前に、脳の短期記憶を長期記憶へと移行させるための念押しを行うのです。 これが、2回目の復習になります。
  • 3回目の復習として、週の終わりである日曜日に、その週の間間違えた問題をまとめて復習します。 先ほどお話しした計画法において、日曜日は予定を一切進めない完全な復習や予備の日として設定していました。 この日曜日を使って、その週の月曜日から土曜日までの間に、星マークがついたすべての科目の間違えた問題を、もう一度最初から解き直すのです。 1週間経ったけれど、日曜日になった今でも、この問題の解き方が体に染み込んでいるかな、と、最終的な定着度合いをテストします。 もし、ここでも解けなかった問題があれば、さらに別のチェックをつけて、次の週の日曜日にもう一度やり直します。

どうでしょうか。 3回も復習するなんて、なんだかものすごく面倒くさそうだし、時間が足りなくなるのではないか、と思うかもしれません。 しかし、人間の脳は、3回繰り返し出力された情報を、あ、この情報は自分の人生にとって、生きるためにどうしても必要な、極めて重要な情報なのだな、と認識し、二度と忘れない強固な長期記憶として、脳の深い部分にカチッと保存してくれるようになります。

同じ問題をだらだらと何週間も後に解き直すよりも、この、解いた直後、寝る前、週の終わりの日曜日、という、短いスパンで3回のアプローチを集中して行う方が、結果として最も忘れにくく、かつ最も短い時間で苦手分野を完全に克服することができるのです。 この3回復習法をあなたの自習に取り入れて、苦手な穴を1つずつ、美しく埋めていってあげてください。


第四章 面接官の心をグッと掴むアドミッションポリシーのハッキング方法

あなたの志望理由書は、何百枚もの山の中で一瞬で埋もれてしまいます

ここからは、後半のテーマである志望理由書の書き方について、いよいよ皆さんが今まさに頭を抱えて直面している書類対策の裏側を、本音で語っていきたいと思います。

夏休み前のこの時期から、多くの大学では推薦入試や、総合型選抜、あるいは一般入試の出願書類の準備が始まります。 大学側から、募集要項と一緒に、あなたが本学を志望した理由を、この原稿用紙に800字以内で記入してください、といった、志望理由書の真っ白な用紙が送られてくるわけです。

これに対して、多くの受験生が、自分の幼少期からの医師になりたい熱い熱意を、ありのままに一生懸命に書けばいい、と信じて、自己満足の文章を書き始めてしまいます。

しかし、ここに大きな罠があります。 大学の医学部の面接官の先生方は、出願の時期になると、全国から送られてくる何百枚、ともすれば何千枚もの志望理由書を、毎日山のように読まされることになります。 その何百枚もの書類の中で、私は幼い頃に大病を患い、その時に優しく接してくれたお医者さんの姿に憧れて、人を救う医師になりたいと心から決意しました。本学の素晴らしい教育環境で、一生懸命に学んで素晴らしい医師になります、といった、ありきたりで、どこかの参考書からコピペしてきたような文章が書いてあったとしたら、面接官の先生方はどう感じるでしょうか。

あぁ、またこのパターンか、と、最初の3行を読んだだけで、うんざりして、そのままその他大勢のファイルの中へ、あなたの志望理由書を無造作に放り込んでしまいます。 倫理的におかしいことや、おかしな文章を書いていない限り、最低限の減点はされないかもしれませんが、その他大勢の山の中に完全に埋もれてしまい、面接の場であなたという人間に興味を持ってもらうことは、絶対にできなくなってしまうのです。

何百枚もの志望理由書の山の中で、お、この子は他の受験生とは全く違うな、この熱意とロジックは本物だ、ぜひうちの大学に入れて、一緒に医療を学んでみたいな、と、面接官の先生の手をピタッと止めさせるためには、ただ熱意を語るのではない、極めて戦略的でスマートなアプローチが必要不可欠になります。

大学の面接官が本当に知りたいのは「なぜ医師なのか」と「なぜうちの大学なのか」の2つだけです

志望理由書という書類を通して、大学の面接官の先生方が、あなたという人間に問いかけている質問の本質は、実は驚くほどシンプルです。 彼らが知りたいのは、以下の2つの問いに対する、あなたの嘘のない、論理的な答えだけなのです。

  • なぜあなたは他の仕事ではなく医師を目指すのですか、という問いです。
  • なぜ他の大学ではなくうちの大学でなければならないのですか、という問いです。

この2つの問いに対して、あなたという人間のオリジナルのエピソードを絡めながら、明確で筋の通ったストーリーとして答えてあげること。 これこそが、志望理由書の本来の目的であり、合格を勝ち取るための最大の王道になります。

まず、なぜ医師なのか、という問いに対しては、あなたのこれまでの人生の中で、医師という存在を身近に意識し、その社会的役割やプロフェッショナルな姿に惹かれた、決定的な原体験、を、飾らない言葉で、丁寧に書いてあげてください。 それは、決して幼少期の大病、や、家族の病気、といった、派手で感動的なエピソードである必要は全くありません。 例えば、高校生の時にボランティア活動に参加したこと、あるいは医療に関する本やニュースを深く調べていく中で、医師の持つ責任の重さと、患者さんの人生を直接支えることができる素晴らしさに、強く胸を打たれた、という、自分自身の等身大の気づきのプロセスを、論理的に語ってあげるだけで、十分に面接官の心に響く素晴らしい志望理由になります。

そして、逆の見方をすれば、多くの受験生が書けずに頭を抱えてしまうのが、2つ目の、なぜうちの大学なのか、という問いです。

本学の豊かな自然に惹かれました、素晴らしい最先端の医療機器が整っているからです、といった理由は、どこの大学にも当てはまる、薄っぺらい言い訳に過ぎません。 それ、うちの大学じゃなくても、隣の県の医学部でもいいよね、と突っ込まれた瞬間に、あなたのロジックは一瞬で崩壊してしまいます。 他の大学ではなく、どうしてもこの大学でなければならないという、決定的な理由を示すために、皆さんが事前に絶対にやっておくべき究極のハックをご紹介します。

アドミッションポリシーという、大学が提示している「答え合わせの鍵」を徹底的にハッキングします

皆さんは、自分が志望している大学のホームページを開いて、アドミッション・ポリシー、という言葉を、実際に自分の目で確認したことがありますか。

アドミッション・ポリシーとは、それぞれの大学が公式に発表している、我が校が求める理想的な学生像、や、教育の根本理念、のことです。

これは、どの大学の公式ホームページにも、必ず分かりやすく掲載されています。 このポリシーこそが、大学側が受験生に対して提示している、うちの大学に入りたいなら、この条件をクリアした人物であることを証明してくださいね、という、志望理由書における最大の答え合わせの鍵なのです。

各大学のアドミッション・ポリシーを細かく調べてみると、大学がどのような医療人を育てようとしているのか、そのカラーや強みが、本当に驚くほど異なっていることが分かります。

例えば、ある大学のポリシーには、世界の最先端の研究を牽引し、国際的な医療の発展に大きく貢献する強い意志を持つ人、と書かれています。 これは、最先端の研究医や、グローバルに活躍できるエリートを求めているという、大学側の強いメッセージです。

一方で、別の大学のポリシーには、地域の医療崩壊を防ぎ、医師の足りない僻地や高齢化社会において、地域住民の健康と暮らしを温かく下から支えてあげられる人、と書かれています。 これは、地域医療の活性化や、プライマリ・ケアのリーダーとなる総合診療医を求めているという、大学側の明確な姿勢を表しています。

どうでしょうか。 このポリシーの違いを無視して、地域医療を強く求めている大学に対して、私は将来、都会の最先端の病院で、脳外科の研究医として世界に論文を発表したいので志望しました、という志望理由書を提出してしまったら、大学側はどう思うでしょうか。

いや、素晴らしい夢だけれど、それ、うちの大学の役割と全然マッチしていないから、他の研究大学を受けてよ、と、一瞬で不合格のフォルダに仕分けされてしまいます。

志望理由書を書き始める第1歩として、皆さんが絶対にやるべきことは、志望大学のホームページを隅々まで読み込み、その大学の、アドミッション・ポリシーや、特に力を入れている研究室、医療活動などの特徴、を完全に把握することなのです。

例えば、宮崎大学のように、地域医療や総合診療に大きな強みを持っている大学を受験するのであれば、私は高校時代、地域の高齢者ボランティアに参加し、一人暮らしのお年寄りのお話を聞く中で、地域における訪問医療や、痒いところに手が届く温かいプライマリ・ケアの重要性をリアルに肌で感じました。本学が掲げる地域医療のリーダー育成という素晴らしい理念と、私のこれまで培ってきたお年寄りに寄り添う長所が、最もピタッとマッチしていると強く確信したため、本学の医学部を熱望いたしました、というように、自分の過去の具体的な経験やボランティア、部活動など、と、大学の求めるポリシー、を、パズルのピースを合わせるように、ピタッとマッチングさせてあげるのです。

あるいは、熱帯感染症の研究に力を入れている大学であれば、私は将来、熱帯医学の分野で世界の医療に貢献したいと考えています。本学の〇〇研究室が、熱帯病の予防において世界的な研究成果を上げていることを知り、その環境で学びたいと強く願いました、と書いてあげます。 面接官の先生方は、この文章を読んだ瞬間、お、この子はうちの大学の強みを本当によく理解して、目的意識を持って受けてきているな、と、大歓迎の笑顔であなたを迎え入れてくれるはずです。

志望理由書は、あなたの熱意を一方的に叫ぶラブレターではありません。 私は、あなたが求めている、まさにその理想通りの人間ですよ、ということを、アドミッション・ポリシーを逆手に取って論理的に証明するための、戦略的な説明書なのです。 まずは今すぐ、自分の行きたい大学のホームページを開いて、その大学がどんな学生を恋い焦がれて待っているのか、ポリシーの答え合わせを始めてみてください。


終わりに:不安と葛藤を抱えながら、一歩ずつ進む皆さんは本当に立派です

今回は、私が宮崎大学医学部に合格するまでの泥臭い受験経験に基づいた、夏休みという天王山でロケットスタートを決めるための、夏前の英数基礎固めと日付分割のタスク管理術、について。 そして、医学部合格を確実にする穴埋めのための3回復習法、何百枚もの書類の中で面接官の手をピタッと止めさせるアドミッション・ポリシーのハッキング志望理由書作成ハック、について、たっぷりと語らせていただきました。

読者の皆さんが今抱いている、夏休み前に思うように基礎が仕上がっていなくて、本当に医学部に受かるのだろうかという底知れない焦り、や、志望理由書の真っ白な用紙を前にして、自分には語れるエピソードなんて何もないと悩む孤独、は、かつて私が、自習室の硬い椅子の上で自分の不甲斐なさにため息をつき、お母さんの温かいご飯の匂いを恋しく思いながら一人で葛藤していたあの頃と、何一つ変わりません。

しかし、今日お話ししたように、完璧な人間なんて、この世界には一人も存在しないのです。 夏休み前の今のうちに、英単語や基本公式といった基礎を地道に頭に叩き込み、40日間の計画を日付に分けて1日の小さなタスクに落とし込んでいけば、高い山の頂上には必ず、自分の足で到達することができます。 具体的に言えば、目の前の課題をただ1歩ずつ進めるだけで、振り返ったときには信じられないほどの成果に繋がっています。 And、書類対策に関しても、相手である大学の強みを徹底的にホームページで調べ上げ、アドミッション・ポリシーに自分をピタッとアジャストさせていけば、あなたの書類は光り輝き、面接官の心をグッと惹きつけることができるのです。

今、皆さんが机の上で、涙を堪えながら、あるいは真っ白な原稿用紙を前にして必死に頭を悩ませているその1分1秒は、決して無駄にはなりません。 その地道な、泥臭い努力と葛藤の積み重ねこそが、将来、多くの患者さんの痛みに寄り添い、彼らの命を救って下から温かく支えてあげられる素晴らしい医師になるための、何よりの強固な土台になるのですから。

途中で心が折れそうになったり、自分の弱さに泣きたくなったりする日も、きっとあると思います。 しかし、あなたが今、その不安を堪えて、もう一歩だけ前に進もうとこの記事を読み、自分の受験戦略を見直そうとしているその姿勢は、本当に立派で、何よりも美しい挑戦の姿です。

どうか、自分自身の秘めた可能性と、これまで積み上げてきた地道な努力を信じて、今日やるべき目の前の課題に、全力で向き合ってください。 あなたがすべての壁とプレッシャーをハネ除けて、春に笑顔で医学部の門をくぐり、私たちと一緒に素晴らしいキャンパスライフを送れるようになる日を、宮崎の地から心より応援しています。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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