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【セミナー3周で大逆転合格】医学科生が教える医学部受験の満点不要論と基礎徹底の勉強計画

こんにちは!

全国の医学部受験生をサポートする地方医学部オンライン塾、ローカルメディの宮崎大学医学部医学科のあおいんです!

私は高校を卒業してから、思うように成績が伸びずに苦しい浪人生活を経験し、数多くの苦手科目と向き合った末に、現在の宮崎大学医学部医学科への合格を掴み取ることができました。今回は、私が一度医学部受験に失敗して落ちてしまった本当の理由と、そこから這い上がって合格を掴み取った「基礎徹底の勉強法」、そして質問箱でもよく聞かれる「地域枠や修学資金の返還免除制度のリアルなメリットと強烈な制約」について、等身大の本音を語りたいと思い、この記事を書くことにいたしました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

今日は、大きく分けて2つの非常に大切で、かつ皆さんが受験戦略を立てる上で最も悩んでいるであろうテーマについて詳しく書いていきたいと考えています。

前半は、私が最初の医学部受験において、なぜ冷たい不合格通知を受け取る結果になってしまったのかという「不合格 of 真実」と、そこから意識を180度変えて、たった1冊の問題集をボロボロになるまで解き倒すことで合格を勝ち取った「基礎徹底のショートカット勉強法」についてです。

そして後半は、お金をもらって受かりやすくなるという魅力の裏に、将来のキャリアを大きく制限する強烈なルールが隠されている「地域枠推薦入試と修学資金貸与制度、そして自治医科大学のリアルなメリット・デメリット」について、徹底的に解説していきたいと思います。

一般的に、医学部受験を突破するような人は、難しい応用問題や見たこともない難問をスラスラと解けるような、特別な地頭や優れた思考力を持っているものだと思われがちです。 また、合格するためのアドバイスとしても、「医学部を目指すからには、誰もが知っているような難関大学向けの分厚い難問集を何冊もやり込みなさい」といった、応用にばかり焦点を当てたアプローチが一般的です。 さらに、地域枠推薦や奨学金制度に関しても、「お金が月々もらえて、しかも一般入試より倍率が下がって受かりやすくなるのだから、メリットしかない最高の制度である」というように、都合の良い表面的な魅力ばかりが強調されています。

しかし、私はそれらの一般的な常識や、予備校の都合の良いアドバイスに対して、自分自身が基礎の不足で大失敗を経験し、そこからセミナーを何周も回して合格を掴み取り、現在地域枠の医学生としてリアルなカリキュラムを受けているからこそ、少しだけ疑問と新しい視点を持っています。

本当に、難しい問題をたくさん解かなければ、医学部には合格できないのでしょうか。そして、地域枠や奨学金制度というのは、単にお金がもらえて受かりやすくなるだけの、都合の良い救済システムなのでしょうか。

今、果てしなく高い医学部の壁を前にして、自分の偏差値が伸び悩んでいることに焦り、難しい参考書を開いては1行目すら数式が書き出せずに深いため息をついている受験生の皆さん。 さらに、親御さんに経済的な負担をかけたくないという優しい想いから、地域枠や奨学金の利用を検討しているものの、将来のキャリアが縛られるという見えない未来への恐怖に不安を抱いている浪人生や社会人受験生の皆さん。

よし、今日も1日頑張るぞと机に向かったものの、難問集の解説が全く理解できず、自分の才能のなさに急に焦ってしまい、ペンを握る手が止まってしまうことはありませんか。

また、地域枠の誓約書や契約書を前にして、「本当に自分は卒業後もこの県に残り続けて後悔しないのだろうか」と、一人で暗い部屋で孤独な悩みを抱えていませんか。

そんな風に思い悩んでしまうこと、ありますよね。そのお気持ち、私には本当に痛いほどよく分かります。私も現役時代は、周りの優秀な人たちと自分を比べては自信を失い、大嫌いだった理科や英語が伸びずに「自分には医学部に受かる資格がないのではないか」と、見えない未来に怯えながら一人で葛藤していたからです。

しかし、私が悩み抜いた末に宮崎大学医学科に合格し、実際に医学生として過ごしている日々を振り返ってみると、医学部合格に必要なのは難問を解くことではなく、誰もが解ける基礎的な定型問題を確実に仕留める「1冊の参考書の完璧なマスター」です。そして、地域枠制度に関しても、そのメリットと強烈なキャリアの制約をロジカルに理解した上で、自分のライフプランに合うかどうかを冷静に見極めることこそが、結果として合格を引き寄せ、将来のキャリアで後悔しないための最も確実な道であるという真実が見えてきます。

今日は、皆さんが心の中にぼんやりと抱えている、難問に対する苦手意識や、地域枠の将来的な制約に対する不安という深い悩みに優しく寄り添いながら、読んだ後に心がスッと軽くなり、明日からの勉強や出願戦略が少しでも前向きになるようなヒントを、私のリアルな体験を交えて丁寧にお話しさせていただきます。


目次

第一章 基礎が全くできておらず、フリーズしていた私の暗黒の不合格時代

1 定型問題すら解けず、知らないことが多すぎた現役時代の限界でした

まずは、私が最初の医学部受験において、なぜ不合格という冷たい現実を突きつけられてしまったのか、その本当の理由についてお話しさせてください。

結論から言ってしまいますと、当時の私の最大の敗因は、「圧倒的な基礎の不足」にありました。 「基礎ができていない」ということは、言葉を換えれば、入試本番において「自分の知らない知識や、見たことがない問題が多すぎる状態である」ということです。

特に、医学部入試の理科、つまり物理や化学という科目は、ある程度の「見たことがある定型問題のストック」が頭の中に十分に蓄積されていないと、初見の入試会場で思考をスタートさせることすらできなくなってしまいます。 当時の私は、教科書や学校で配られた基本的な問題集をなんとなく解いただけで、 「よし、大体の内容は理解したから、あとは過去問を解きながら実力を伸ばしていけばいいだろう」 と、自分の実力を過信して、甘く考えていた部分がありました。

その甘い状態で、実際の入試の物理や化学の問題用紙を開くと、本当に、悲しいほどに頭がフリーズしてしまったのです。 数式や公式の名前はなんとなく頭に思い浮かぶのですが、 「この複雑な設定の時に、一体どの公式をどの手順で適用すればいいのか」 という具体的なアプローチが全く分からず、ただ制限時間だけが刻一刻と過ぎていく恐怖に、手汗をびっしりとかきながらフリーズしていました。 受験業界でよく言われる「定型問題」、つまり問題集に必ず載っているような、 「誰もが一度は解いたことがあり、絶対に落としてはならない王道の基礎問題」 すら、私は自分の力で完璧に解き切ることができていなかったのです。 これでは、1点のミスが命取りになる医学部受験において、合格最低点に届くはずがありませんでした。

2 呪文のように見えた英語の文法と、最後まで解ききれなかった数学の絶望でした

理科だけでなく、英語や数学に関しても、私の現役時代の基礎のなさは、本当に目を覆いたくなるほど深刻な状況でした。

英語に関しては、何よりも圧倒的に英単語の知識が不足していました。 そのため、入試の英語長文を読もうとしても、1つの段落の中に知らない単語が3つも4つも混ざっていて、文章の意味が全く頭に入ってこなかったのです。 さらに、単語力だけでなく、英文法の基礎知識も非常にお粗末なものでした。 学校の授業や教科書に出てくる「敬語名詞」や、関係代名詞の非限定用法といった、様々な文法書に書かれている基本的な文法のルールや知識が、私の頭の中では全く整理されていませんでした。 英文を見つめても、 「主語がどこで、動詞がどこで、どの修飾語がどこにかかっているのか」 が全く判別できず、英文がただの無意味なアルファベットの羅列(呪文)のようにしか見えないという、本当に悲惨な状況だったのです。

数学に関しても、少しだけ得意意識を持っていたものの、やはり「基礎の徹底」ができていなかったため、本番のプレッシャーの中で全く応用が利きませんでした。 数学の公式や解法のパターン自体は、頭の片隅で、 「確か、この問題はあの単元で習ったあの式を使うはずだ」 と知ってはいるのです。 しかし、いざそれを記述式の解答用紙に論理的に書き出そうとすると、計算の途中で手が止まってしまったり、式の変形がスムーズに行えなかったりして、結局最後まで正解にたどり着くことができませんでした。

医学部入試の数学は大問が1つの大きな塊になっていて、その中に小問が1、2、3と順番に配置されている構成が一般的です。 基礎がグラグラだった私は、大問の最初の小問1と小問2はなんとか解けるのですが、そこから先の応用となる小問3を最後まで解ききることが、どうしてもできませんでした。 「大問を最後まで完答できない」ということは、数学において最も点数が稼げる大きな得点源を、丸ごと失ってしまうことと同じです。 このような、どの科目をとっても基礎が穴だらけでグラグラだった状態こそが、私が最初の受験で医学部の高い壁の前に、木端微塵に粉砕されてしまった本当の原因だったのですよ。


第二章 1冊の問題集をボロボロになるまでやり切った、私の合格への意識改革

1 セミナーを3周やり倒し、見たことがない問題をこの世界から無くしました

最初の受験で大失敗の痛みを味わった私は、次の年の浪人生活において、自分の勉強方針を180度転換させる決定的で、かつ最も強力な決断を行いました。 それは、 「新しい難しそうな参考書を何冊も買い漁るのは、もう一切やめにしよう。その代わりに、学校で配られた最も基礎的な『セミナー』という問題集1冊だけを、誰よりも完璧にやり遂げて見せるぞ」 という、徹底的な基礎のやり直しへの意識改革だったのです。

さきほどもお話ししたように、大学入試の物理や化学の問題というのは、一見すると大学ごとに非常に複雑で、全く新しいアプローチを求めているように見えます。 しかし、実際に合格して医学科で学んでいる私の実感として、理科の入試問題の「本質」は、問題集に必ず載っている王道の定型パターンの組み合わせに過ぎず、実はそこまで中身は変わらないのですよ。

つまり、合格に直結する最も確実なショートカットは、 「知っている問題、見たことがある問題を、頭の中にどれだけ多くストックしておくか」 という、シンプルな基礎の徹底なのです。

私は、化学と物理の「セミナー」を、机の上に広げ、以下のルールで徹底的にやり倒しました。

  • 1周目:すべての問題を、自力で解いてみます。当然、最初は解けない問題がたくさんあり、問題集のページが青や赤のバツ印だらけになりますが、気にせずに解説を丁寧に読み、解き方を頭に叩き込みます。
  • 2周目:1周目で間違えた問題や、少しでも解き方に迷った問題を、もう一度最初から解き直します。今度は、自力で最後まで立式して計算できるかを確認します。
  • 3周目:2周目でもまだ間違えてしまった苦手な問題や、計算ミスをしやすい部分を、完全に何も見ずにスラスラと完答できるようになるまで、しつこく解き直します。

さらに、この3周をクリアした上で、どうしても解けなかった苦手な大問や、応用レベルの問題に関しては、プラスアルファとして追加で2回、3回と、自分の右手が反射的に動き出すようになるまで、何度も繰り返し解き直しました。

この、1冊を極限までやり込む泥臭いトレーニングを続けた結果、私の頭の中からは、 「物理と化学において、見たことがない問題、知らない知識は、この世界から1つも存在しない」 という、圧倒的な自信の境地にまでたどり着くことができました。

これほどまでに基礎を徹底的に自分の血肉にしておけば、入試本番で一見すると難しそうな応用問題に出会ったとしても、 「あ、この問題は、一見複雑そうに見えるけれど、セミナーに載っていたあの定型問題Aと定型問題Bを、この部分でドッキングさせているだけだな」 と、問題の骨組みが透けて見えるようになります。 大学入試で出題される「セミナーにすら載っていないような、本当の超難問」というのは、実は出題した大学の教授たちにとっても現場対応力や思考力を試すためのものであり、そんなものは周りの優秀な受験生であっても、本番では誰も解くことができません。 そんな難問で差がつくのではなく、誰もが解けるはずのセミナーレベル of 基礎問題を、ミスなく確実に満点近くかっさらえるかどうかで、医学部の合否は100パーセント決まるのですよ。

2 過去問の長文形式に慣れ、長い思考力を本番のペースと同調させました

セミナーを何周も回して、強固で揺るぎない基礎のコンクリートを流し込んだ後、私は次のステップとして「実際の大学の過去問形式に慣れること」を、徹底的に実践していきました。

いくら基礎的な問題集の知識が完璧になっていたとしても、実際の医学部の入試問題というのは、参考書に載っているような親切で短い文章ではありません。 文章自体が非常に長かったり、図やグラフがいくつも挿入されていたり、大問の中にたくさんの小問が複雑に絡み合って構成されていたりします。 そのため、ただ知識を覚えているだけでは、本番の長い試験時間の中で、 「どの公式をどのタイミングで使えばいいのか」 という、時間の配分や論理の組み立てが、上手に行えないという別のハードルに直面してしまいます。

そこで、私は宮崎大学をはじめとする様々な大学の過去問や、それに似た形式の長文問題をたくさん集め、 「長い文章を読み、長い時間机に向かって、論理のつながりを追いかけ続ける訓練」 を、自習室で毎日、飽きずに繰り返しました。

この、本番の形式に慣れるトレーニングを重ねたおかげで、私の頭の中の公式や知識が、 「ただ暗記しているだけの引き出し」から、「実際の試験問題の長い文章を読みながら、必要な瞬間にスッと自動的に引き出せる、使える武器」へと、完全にアップデートされました。 思考力がグングンと培われ、文章全体の流れを俯瞰して見ることができるようになったため、どんなにクセの強い問題を出してくる大学の入試であっても、 「あ、ここはこの公式を使って、この流れで小問を繋いでいけば、最後まで綺麗に解ききれるな」 と、本番のペースと自分の脳の回転を、完璧にシンクロさせることができるようになったのですよ。

3 合格に満点はいらない!6割から7割を確実に確保する満点不要論です

ここで、勉強を進める中で「完璧主義」に陥り、 「模試でも本番でも、すべての問題で100点を取らなければ医学部には受からないのではないか」 と、自分の小さなミスに過剰に怯えて、精神的に疲れ果ててしまっている受験生の皆さんに、とても大切な「合格の真実」をお伝えします。

結論から言いますと、大学受験で、特に高いレベルの国公立大学の医学部に合格するために、 「満点を取る必要は、本当に、1ミリも存在しませんよ」 と、優しく教えてあげたいと思います。

日頃のマーク模試や記述模試、自習の時間においては、当然のことながら、弱点を見つけるために満点を目指して全力を尽くす姿勢は素晴らしいものです。 しかし、いざ本番の入試において、私たちが合格ラインを突破するために本当に必要な得点率は、せいぜい「6割から7割」程度なのですよ。

医学部の入試問題というのは、受験生のレベルが高いため、大学の教授たちも、 「どうにかして受験生たちをふるい落としてやろう」 と、わざと誰も解けないような、極めて難解で悪意のある難問を、大問の最後にいくつか仕込んできます。 そんな、試験会場にいる全員が頭を抱えてフリーズしてしまうような難問を、あなたが無理に解こうとして貴重な時間を20分も30分も無駄にし、結局間違えて部分点すらもらえない、というような無謀な戦い方をする必要は、一切ありません。

「自分が解けないような難しい問題は、周りにいる優秀なライバルたちであっても、本番では絶対に解けないのです」

そう割り切ってしまいましょう。差がつくのは、そこではありません。 合否を分ける本当の境界線は、 「セミナーや『基礎問題精講』などの、誰もが一度は解いたことのある定型的な基礎問題を、あなたが緊張感のある本番で、1つの計算ミスもせず、1つの見落としもせずに、確実に100パーセント得点しきることができたかどうか」 という、当たり前の基準のクリア度にあるのです。

これは、英語の長文読解においても全く同じことが言えます。 入試の長い英語の文章を読んでいると、どんなに単語帳を頑張った人であっても、必ず3語や4語は、 「え、この単語、生まれて初めて見たぞ、どういう意味だろう」 という、マニアックな英単語に遭遇して頭が真っ白になります。 しかし、そこでパニックになってはいけません。 あなたが持っているお気に入りの単語帳1冊(ターゲット1900やシステム英単語など)が、最初から最後まで、 「どこから出題されても、一瞬で意味を答えられる状態」 にまで100パーセント完璧に仕上がっていれば、知らない単語がいくつか出てきたとしても、その前後の文脈や論理の流れから、 「あ、この話の流れなら、この難しい単語はきっと『増加する』とか、そういうポジティブな意味の言葉に違いないな」 と、簡単に推測して、何の問題もなくスラスラと読み進めることができるのですよ。

新しい難しそうな本に手を出して、どれもが中途半端な4割や5割の完成度で終わってしまうくらいなら、手元にある教科書や基礎の問題集1冊、単語帳1冊を、 「これに関しては、日本全国の誰よりも完璧にやり切りました」 と、自信を持って言えるようになるまで、何周も何周も繰り返しやり抜いてください。 その徹底的な基礎のやり込みこそが、あなたを合格最低点の7割へと最も安全に、最も確実にエスコートしてくれる、本物の合格のパスポートになるのですから。


第三章 受かりやすさと月10万円!地域枠推薦入試と修学資金貸与制度の甘い罠

1 県外からも出せる宮崎大学のC枠など、一般入試より圧倒的に倍率が下がるチャンスです

さて、ここからは、後半のテーマである、受験生や親御さんの間でも非常に関心が高く、質問箱でもよく聞かれる「地域枠推薦入試と、修学資金(奨学金)返還免除制度のリアル」について、丁寧にお話ししていきたいと思います。

地域枠推薦入試というのは、基本的には「その大学がある県に生まれ育った人」や、「その県内の高校に通っていた人、その地域に強いゆかりがある人」を対象に、 「将来、その県の医療、特に医師が不足している田舎の地域医療に貢献してくれることを約束して、特別に出願できる推薦入試の制度」 です。

しかし、 「自分は宮崎県以外の出身だし、ゆかりもないから、地域枠なんて関係ないや」 と、最初から調べもせずに、選択肢から除外してしまっている受験生の皆さん。 「それは、本当に、もったいない思い込みですよ」 と、新しい視点をお伝えしたいと思います。

例えば、私の通っている宮崎大学の地域枠には、実は「A枠、B枠、C枠」という複数の枠が用意されていて、その中の「C枠」に関しては、 「宮崎県外の出身者であっても、全国どこからでも、誰でも自由に出願して受験することができる」 という、非常に門戸の広い、ありがたい仕組みになっているのですよ。 このように、全国の様々な大学の地域枠の募集要項をじっくりと調べてみると、実は地元以外の全国の受験生を幅広く受け入れている大学が、想像以上にたくさん存在していることに気づきます。

この地域枠入試の最大のメリットは、何と言っても「一般入試に比べて、圧倒的に合格しやすいこと」にあります。

医学部受験の一般入試というのは、全国から優秀な受験生たちが殺到し、倍率が10倍、20倍になることも珍しくない、本当に過酷なイス取りゲームです。 しかし、地域枠入試は、出願資格にある程度の制限があることや、後ほどお話しする「卒業後の義務」を敬遠する受験生も多いため、一般入試に比べて倍率が、2倍や3倍といった、非常に低い水準に留まることがよくあります。 さらに、一般入試よりも早い日程で合格が決まるため、 「早くに安心を手に入れて、残りの期間をリラックスして過ごしたい」 と願う受験生にとっても、自分の合格の可能性を広げるための、これ以上ないほど強力な受験戦略の選択肢になるのですよ。

2 年間120万円、6年間で720万円以上がもらえる修学資金(太陽金)の経済的恩恵です

そして、地域枠入試とセットになっていて、受験生の親御さんにとっても最も魅力的に映るのが、 「在学中の6年間にわたって、国や県から多額の奨学金(貸与金)が支給される、修学資金(太陽金)貸与制度」 の存在です。

このお金のシステムは、大学や県によって本当に多種多様で、それぞれに異なる魅力的なルールが設定されています。

例えば、私の通っている宮崎大学の地域枠の場合、学生は、 「毎月、10万円のお金(太陽金)」 を、在学中の6年間、一切のアルバイトをすることなく、勉強に専念するための資金として、国や県から受け取ることができます。 さらに、これにプラスして、入学時に支払わなければならない重たい「入学金」に関しても、その全額が支援金として、国からプレゼントされる仕組みになっています。

毎月10万円ということは、年間で「120万円」、それを医学部の6年間のすべての期間で受け取り続けると、その合計金額は、 「720万円以上」 という、普通の一般家庭にとっては、腰が抜けるほどありがたい、荒唐無稽とも言える莫大な経済的サポートになるのですよ。

また、お隣の大分大学の地域枠などの場合、 「月々の支給額は5万円と、少し少なめに設定されている代わりに、大学の毎年の高額な授業料が、全額免除になる」 という、別の形の非常に実用的な支援制度が敷かれていたりします。

この修学資金貸与制度があるおかげで、私立大学の医学部に比べて学費が安い国公立大学であっても、 「6年間のアパートの一人暮らしの家賃や、毎日の食費、高い教科書代などを、親に1円の負担もかけることなく、すべて自分で賄って、自立して学生生活を送ることができている」 という地域枠の医学生が、本当にたくさん実在しています。 実家にお金がないからと、医学部への進学を諦めかけている受験生の皆さん、あるいは高い学費をどうやって工面しようかと夜も眠れずに頭を抱えているお父さん、お母さん。 この地域枠と修学資金制度は、皆さんの経済的なハードルを、一瞬にして綺麗に消し去ってくれる、文字通りの救いの神になり得るのですよ。

3 1年生から現場を体験できる地域医療実習と、知見を広げる特別授業の魅力です

さらに、お金や合格のしやすさといった表面的なメリットだけでなく、地域枠の学生には、「医師としての本当の知見とキャリア意識を、誰よりも早い段階から養うことができる、素晴らしい特別カリキュラム」が、たくさん用意されています。

宮崎大学の場合、地域枠の学生は、入学してすぐの1年生の本当に早い時期から、 「地域医療ガイダンス」 という特別なプログラムを通じて、実際に宮崎県内の様々な田舎の地域にある、小さな診療所や病院へと実習に出かけて行きます。

普通の医学部の学生であれば、1年生や2年生の間は、一般教養の物理や化学、語学などの授業ばかりで、病院の現場に実際に入って患者さんと触れ合う機会は、ほとんどありません。 しかし、地域枠の私たちは、

  • 実際に地域医療の最前線で、おじいちゃんやおばあちゃんたちに優しく寄り添いながら、毎日汗を流して働いている先生方の姿を、間近で見学する。
  • 田舎の地域において、病院が果たすべき本当の役割や、お医者さんが地域住民からどれほど深く愛され、必要とされているかという、医療の本当の温かさを肌で感じる。 というように、自分の人生のゴールである「医師としての働き方」を、1年生の段階からビジュアルとして、鮮明にイメージすることができるのです。

この早い段階での実習の経験は、 「自分は、将来このようなお医者さんになって、この地域の人たちを救うのだ」 という、毎日の厳しい医学の勉強に対する、ものすごく強固なモチベーションを、心の中に植え付けてくれます。

また、地域枠の学生のためだけの、特別な講義や授業も定期的に開かれており、そこでは、 「宮崎県における、実際の医療の崩壊の危機や、医師の偏在といった、今の日本のリアルな医療の課題」 について、最先端のデータやスライドを見ながら、深く、主体的に学ぶことができます。 これを、 「余計な授業が多くて大変だな」と、ネガティブなデメリットと捉える人も、中にはいるかもしれません。 しかし、私自身は、 「普通の学生が教科書の上だけで暗記している医療の実態を、当事者として誰よりも深く、リアルに学ぶことができる、最高のステップアップの機会(メリット)である」 と、誇りを持って楽しそうに受講しています。 早い段階から視野を広げ、地域医療のリーダーとしての自覚を育むことができるこの環境は、あなたの医師としての将来を、何倍も豊かで素晴らしいものにしてくれることは、間違いありません。


第四章 自治医科大学という、地域医療のもう1つの無敵の選択肢についてです

ここで、地域枠や奨学金返還免除制度を真剣に考えている皆さんに、絶対に知っておいてほしい、もう1つの非常に有名で、素晴らしい大学をご紹介します。 それが、栃木県にある「自治医科大学(じちいかだいがく)」です。

自治医科大学は、 「すべての入試制度が、最初から地域医療への貢献と、奨学金返還免除のルールを前提として設計されている、非常に特殊な大学」 なのですよ。

入試の仕組みとしては、全国の47都道府県ごとに、 「自分の県から、毎年2人から3人程度の優秀な合格者を選抜する」 という、県別の競争形式が取られています。 そのため、一般的な国公立大学とは少し異なる、独特な試験対策や面接の準備が必要になりますが、地域医療を志す受験生にとっては、本当に大本命となる特別な大学です。

自治医科大学の最大の魅力は、 「大学の区分としては『私立大学』であるにもかかわらず、手厚い修学資金貸与制度があるため、6年間の学費や学生生活のお金が、実質的に全額免除になり、1円もかからない」 という、驚くべき経済的なメリットにあります。

私立の医学部といえば、6年間で「2000万円から3000万円」もの凄まじい学費がかかるのが当たり前ですよね。 しかし、自治医科大学では、国と各都道府県が共同でお金を出し合って運営しているため、その学費が実質的にすべてカバーされるのです。

さらに、自治医科大学は「地域医療のプロフェッショナルとなるお医者さんを育てること」を唯一の目的として掲げています。 そのため、

  • 同じ県の出身である自治医学生同士、あるいは全国から集まった志の高い仲間たちとの横のつながりや、先輩・後輩の縦の絆が、一般の大学に比べて本当に家族のように強い。
  • 大学のカリキュラム自体が、地域の小さな診療所で一人でどんな病気も診られるような、総合診療医としての高い専門技術を習得できるように、徹底的に最適化されている。 というように、将来、地域医療の現場でバリバリと活躍したいと本気で願う受験生にとっては、まさにこれ以上ないほどの最高の環境と、最強 of サポート体制が用意されている、無敵の選択肢になるのですよ。

第五章 誰も教えてくれない、地域枠の「義務年限」と「専門医資格」の強烈な制約

1 太陽金を受け取った年数の1.5倍、24歳から33歳までの9年間をその県に捧げるルールです

ここまで、地域枠や修学資金制度、自治医科大学の本当に夢のようなメリットばかりをお話ししてきました。 「え、受かりやすくて、お金も毎月10万円もらえて、1年生から実習に行けて、将来はもらったお金を返さなくてもよくなるなんて、マジでメリットしか存在しないじゃん!今すぐ地域枠で出願しよう!」 と、目を輝かせている受験生や、親御さんの声が聞こえてきそうです。

しかし、 「ちょっと待ってください。この甘いシステムの後ろには、あなたの将来の医師としてのキャリアや、人生の自由度を、もの凄く強力に縛りつける、本当に強烈な『誓約(ルール)』が隠されているのですよ」 と、ここで一度立ち止まり、冷たい現実をしっかりと頭の中に整理していただきたいと思います。

まず、絶対に忘れてはならない最大の誓約は、 「卒業後、お金を受け取った年度の『1.5倍』に相当する期間、その県の指定された地域の病院で、医師として義務的に働かなければならない、義務年限のルール」 の存在です。

例えば、医学部の在学中の「6年間」、毎月10万円の太陽金を受け取り続けたとします。 その場合、卒業後にあなたが義務としてその地域で働かなければならない期間は、

  • 6年間 × 1.5倍 = 「9年間」 に設定されることになります。

お国や県から多額のお金をもらって、経済的に楽をさせてもらったのですから、その分、 「医師になった後は、医師不足に悩む私たちの地域のために、9年間しっかりと汗を流して働いてね」 というのは、社会の契約のルールとして、至極当然のことですよね。 この義務年限の9年間を、指定された病院でサボらずに働き抜けば、在学中に借りていた720万円以上の修学資金は、 「1円も返還する必要がなくなり、すべて免除される」 という仕組みになっています。

しかし、この「9年間」という時間の重みを、皆さんはリアルに想像できているでしょうか。

仮に、現役の18歳や19歳で医学部に入学したとします。 6年間の厳しい勉強と試験をクリアし、ストレートで24歳や25歳で卒業して、医師免許を手にします。 そこから、医師としての義務年限の9年間をスタートさせると、その義務が終わる頃には、あなたの年齢は、 「33歳や34歳」 という、人生の中で最も身体的に脂が乗り、プライベートでも結婚や出産、子育てといったライフステージの大きな変化を迎える、極めて大切な時期に突入しているのですよ。

この、20代の若くて最も自由な、最もエネルギーに満ちあふれた9年間という歳月を、 「自分の意思で、勝手に住む場所を変えたり、他県の病院に転職したりすることが、一切許されない環境」 に身を置くということは、あなたが想像している以上に、本当に重たく、時に息苦しさを感じるほどの強烈な誓約になるのだという現実を、出願する前に、一度じっくりと深呼吸をして、脳の奥深くでシミュレーションしてほしいと思います。

2 他の県に行くと、内科や外科などの「専門医資格」が1つも取れなくなってしまいます

そして、多くの受験生や予備校のアドバイザーすらも、その内容を正確に理解しておらず、実際に医師になってから、 「え!そんな重要なルール、受験生の時は、学校の先生も誰も教えてくなかったぞ!」 と、お医者さんになった後に大パニックに陥ってしまう、地域枠の最も強烈で恐ろしい「キャリアの制約」について、お話しします。

それは、 「医師になった後、誰もが自分の医師としてのステップアップのために取得する『専門医資格(せんもんいしかく)』が、お金を受け取ったその県(自分が地域枠として入学した県)の中でしか、取得することができない」 という、厚生労働省と日本専門医機構が定めている、極めて厳しい制度上の制約ルールなのですよ。

例えば、私の具体的な事例でお話しします。 私は、宮崎大学の地域枠として入学し、宮崎県から毎月10万円の修学資金を受け取っています。 そのため、私は医師免許を取った後、この宮崎県内の指定された病院でしか、内科の専門医資格や、外科、小児科、整形外科などの、 「どのような専門医の資格のトレーニングや取得も、他県で行うことは、絶対にできない」 という誓約に縛られているのです。

「ちょっとくらい、若いうちは東京の最先端の超大病院に行って、そこで2、3年だけでも内科の専門医の修行をしてから、また宮崎に戻ってきて義務を果たせばいいや」 というような甘い考えは、現在の日本の専門医制度のルールのもとでは、 「1ミリも、絶対に、通用しませんよ」 と、はっきりとお伝えしておきます。

もし、あなたがこの誓約を破り、県や大学の許可を得ずに、勝手に他の県の病院へ行って働こうとしたり、他県で専門医の研修をスタートさせようとしたりすると、

  • 在学中に受け取っていた720万円以上の修学資金を、その瞬間に「一括で、利息をびっしりと上乗せして、数千万円の借金」として全額返還しなければならなくなる。
  • それだけにとどまらず、日本専門医機構の厳しいルールにより、あなたの他県での専門医資格の登録申請自体が、強制的に却下され、あなたはこの社会で「いつまで経っても、専門医の資格を1つも持てない、半人前のお医者さん」として、キャリアが完全にストップしてしまう。 という、信じられないほど過酷な罰則が、あなたの未来に待ち受けているのですよ。

医師になってからのキャリアアップにおいて、専門医資格というのは、あなたの実力や信頼を証明するための、最も重要なパスポートです。 義務年限の9年間の中で、一般的に専門医の取得には4年程度の期間が必要になりますが、その大切なキャリアの形成期を、 「指定された県の中だけで、その県の医療資源や症例の偏りを受け入れながら、完全にやり切らなければならない」 というのは、将来、 「世界に飛び出して、最先端の医療をアメリカや東京で学びたい」 「もっと自由な環境で、色々な県を渡り歩きながら、最先端の外科技術を極めたい」 というような、華やかな夢や強い専門志向を心に抱いている受験生にとっては、本当に一生を左右するような、非常に重たい、厳しい制約になる面があるのですよ。

3 「その県でしか一生働かない覚悟があるなら、メリットしか存在しない」という結論です

とはいえ、私がこれだけ脅かすような、厳しい現実の制約をお話ししたとしても、 「ある1つの条件」 さえクリアできている人にとっては、この地域枠修学資金制度は、やはり最初にお話しした通り、 「メリットしか存在しない、究極の無敵の合格ルート」 に、一瞬にして早変わりします。

その条件とは、 「私は、これからの人生、宮崎県(あるいはあなたが地域枠として出願する特定の県)以外の土地で働くつもりは、本当に、1ミリもありません。ずっと宮崎の豊かな自然に囲まれ、地元の温かい患者さんたちに寄り添いながら、この県で一生涯、お医者さんとして暮らし、骨を埋める覚悟が、最初からはっきりと決まっています」 という、ブレない覚悟があることです。

もし、あなたにそのような「地元愛」や、「その県で医療に従事し続ける強い想い」が最初からあるのであれば。 他県に行けないという専門医の制約は、あなたにとっては、自分のライフプランを何一つとして邪魔するものではありません。 宮崎県内の素晴らしい病院で、じっくりと腰を据えて、優秀な先輩方に囲まれながら、内科や外科の専門医を何のトラブルもなく取得すれば良いだけのことです。 そして、月々10万円という大金をもらって、一般入試よりも遥かに低い倍率の「合格しやすい特別シート」で医学部に入学し、1年生の段階から特別な実習で地域医療を深く学び、将来は、 「大好きなこの宮崎の地で、住民の皆さんから心から頼りにされ、愛されるお医者さん」 として、最高の人生を送ることができるのです。

地域枠制度を「自分の自由を奪う、重苦しい鎖」と捉えるか、あるいは「大好きな地元で安心して成長するための、最強のゆりかご(盾)」と捉えるか。 それは、他の誰でもない、あなた自身の「将来の生き様」と、ライフプランの設計図にすべてが委ねられているのですよ。 親や学校の先生に言われたからと、なんとなく出願書のハンコを押すのは絶対にやめましょう。 自分の胸の奥にそっと手を当てて、「自分は、どこで、どのようなお医者さんとして一生を過ごしたいのだろうか」と、受験勉強の合間に、1時間だけでもいいですから、丁寧に向き合って、考えてみてほしいと思います。


まとめ:まだ時間はたくさんあります、焦らずに「目の前の基礎」から積み上げていきましょう

今回は、私が宮崎大学医学部に合格するまでの泥臭い浪人生活の反省に基づいた、「難問に手を出してフリーズした現役時代の敗因と、セミナー3周で掴み取った基礎徹底のショートカット合格術」について。 そして、「月々10万円がもらえる地域枠修学資金制度の甘い恩恵と、他県で専門医が取れなくなるという、誰も教えてくれない強烈なキャリアの誓約、自治医科大学というもう 1つの選択肢」について、たっぷりと本音で語らせていただきました。

読者の皆さんが今抱いている、「勉強していても知らないことが多すぎて、自分の才能のなさに自習室で落ち込んでいる焦り」や、「地域枠という高いハードルを前にして、自分の将来を縛られることに怯えて、一歩を踏み出せないでいる孤独な葛藤」は、かつて私が、英文法書の前に頭を抱え、地域枠の契約書の文面を見つめながら、見えない未来に怯えてため息をついていたあの頃と、何一つ変わりません。

しかし、今日お話ししたように、完璧な人間なんて、この世界には最初から一人も存在しないのですよ。 勉強のやり方に迷った日は、新しい問題集をすべて本棚の奥に仕舞い込み、手元にある基礎的な問題集1冊を「見たことがない問題がなくなるまで」何周も愚直に解き直せば、あなたの脳の仕組みはいつでも、確実に合格へのステップを上り始めます。 …

「まだ、受験のスタートラインに立ったばかりの時期なのですから、考える時間は、これからの毎日の生活の中に、いくらでもたっぷりと残されています」

そう、自分に優しく、語りかけてあげてください。 今はただ、余計な未来への妄想や焦りは横に置いておき、今日やるべき目の前の英単語を1語覚え、数学の定型問題を1問丁寧に解き、物理の公式の変形を自分の手で再現する。 その、誰もができる「基礎の積み上げ」という、小さくて地道な一歩一歩を、ただ信じて続けていきましょう。 あなたが等身大の自分のままで、一歩ずつ這い上がるように努力したその毎日は、将来、様々な痛みを抱えてあなたの前にやってくる患者さんたちを、医学の確かな知識と温かい心で、本当の意味で救ってあげられる、素晴らしい医師になるための、かけがえのない最初の美しい土台になるのですから。

あなたのこれからの素晴らしい挑戦と、最高の合格への歩みを、宮崎の地からいつでも、いつまでも、心より温かく応援しています。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 一緒に頑張りましょう!

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