こんにちは!
全国の医学部受験生をサポートする地方医学部オンライン塾、ローカルメディへようこそお越しくださいました。
宮崎大学医学部医学科のKです!私は決して最初から要領よく勉強ができた天才タイプではなく、家で勉強しようとしては誘惑に負けてダラダラしてしまったり、苦手科目の多さに頭を抱えて自習室でため息をついたりと、本当に泥臭くて不器用な受験生活を経験してきました。そうした数多くの失敗や挫折を自らの工夫で乗り越えて、現在はここ宮崎大学医学部医学科で、医師になるための勉強に全力で取り組む充実した毎日を送っています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
今日は、毎日机に向かって一生懸命にペンを動かしている受験生の皆さんのために、大きく分けて2つの非常に大切なテーマについてお話ししたいと考えています。
前半は、受験の天王山とも呼ばれる夏休みに向けて、今この時期にどのような学習を進めておけば秋以降に爆発的に成績を伸ばすことができるのかという、夏休み前に絶対にやっておくべき具体的な苦手克服と勉強計画の極意についてです。
そして後半は、多くの受験生が毎日自宅で直面しているであろう、家で勉強が全然できないという切実な悩みと、それをスマートに解決するための家での暗記特化勉強法や、おすすめのカフェ勉強術について、私のリアルな受験体験を交えながら本音で語っていきたいと考えています。
一般的に、学校の先生や予備校の進路指導の場などでは、「夏休みに入ってから、1日15時間勉強して、その長い休みの中で苦手科目を一気に克服しなさい」と言われることが多いと思います。
また、日々の学習場所に関しても、「受験生なのだから、家でも塾でも場所を選ばずに、いつでもどこでも24時間ゴリゴリと集中して問題集を解けるようになりなさい」といった、とにかく精神論に近いアドバイスが一般的です。
しかし、私はそれらの一般的な考え方に対して、自分自身の泥臭い受験経験、そして現在の医学部での学びから、少しだけ疑問と新しい視点を持っています。
本当に、夏休みに入ってから1人で孤独に苦手科目のやり直しをするのが正解なのでしょうか。そして、家でも外でも同じように重い記述問題を解き続けることが、私たち凡人の脳にとって効率的な勉強法なのでしょうか。
今、果てしなく高い医学部の壁を前にして、毎日自習室にこもっている高校生の皆さん。 さらに、朝から晩まで予備校の重苦しい空気の中で、自分の成績が本当に伸びるのか、先の見えない未来への恐怖に不安を抱きながら、日々の学習計画に悩んでいる浪人生や社会人受験生の皆さん。
よし、今日も1日頑張るぞと意気込んで自習室の椅子に座ったのに、ふと周りのライバルたちが難しそうな問題集を解いているのを見て、自分はこんな基礎的なことばかりやっていて本当に間に合うのだろうかと急に焦ってしまい、ペンを握る手が止まってしまうことはありませんか。
また、今日は家でがっつり勉強するぞと決意して帰宅したのに、気づけばスマホを触ったり漫画を読んだりしてしまい、「ああ、また今日も自分に負けて貴重な時間を無駄にしてしまった」と、自分を責めて強い罪悪感に押し潰されそうになっていませんか。
そんな風に思い悩んでしまうこと、ありますよね。そのお気持ち、私には本当に痛いほどよく分かります。私も受験生時代は、周りの優秀な人たちと自分を比べては自信を失い、家で全く集中できない自分に絶望して、見えない未来に怯えながら一人で葛藤していたごく普通の学生だったからです。
しかし、私が悩み抜いた末に宮崎大学医学科に合格し、実際に過ごしてきた日々を振り返ってみると、決して夏休みの前に背えない応用問題に手を出す必要はありません。そして、家での勉強というものも、自分の弱さを認めて「暗記系」に完全に特化させてあげれば、むしろ次の日の集中力を劇的に引き上げ、結果として成績をグングンと伸ばしていく最強のガソリンになるという真実が見えてきます。
今日は、皆さんが心の中に抱えている、夏前の成績の伸び悩みに対する焦りや、家で勉強できない自分に対する強い罪悪感という深い悩みに優しく寄り添いながら、読んだ後に少しでも心が軽くなり、明日からの勉強が前向きになるような新しい視点を、私のリアルな体験を交えて丁寧にお話しさせていただきます。
第一章 夏休み前に苦手科目を普通にするべき明確な理由です

1 夏休み以降は苦手科目を克服している時間的な余裕がゼロになります
受験生の皆さんにとって、夏休みというのはまさに天王山と呼ばれる、学力を飛躍的に向上させるための最大のチャンスの期間となります。だからこそ、多くの人が「夏休みから本気を出して、苦手な科目をじっくりやり直そう」と考えて計画を立ててしまいがちです。
しかし、私はこの考え方に少しだけ警鐘を鳴らしたいと考えています。なぜなら、夏休みが終わって秋以降になると、私たち受験生には苦手科目を1から丁寧に克服しているような時間的な余裕は、本当に、1秒も残されていないからです。
秋以降の受験生のスケジュールをリアルに想像してみてください。 そこから先は、志望校の2次試験に向けた過去問演習や、出題形式に特化した実践的な対策、さらには毎週のように押し寄せる記述模試や共通テスト模試の復習など、やることが山積みになります。抜けている知識のポイントを補修することだけに追われる毎日が待っているのです。
ですから、まだ受験本番までにある程度の時間的な猶予があり、学校の授業が動いている「夏休み前の今の時期」こそが、苦手科目を克服するための最後のチャンスになります。この時期を逃してしまうと、苦手な分野を放置したまま本番の試験に突入することになってしまい、非常に危険な状況を招くことになります。
2 夏休みという期間は得意をさらに伸ばして武器にするために使います
では、苦手克服を夏前に終わらせておくとして、夏休みという貴重な40日間の休みは一体何のために使うべきなのでしょうか。
結論からお伝えしますと、夏休みという期間は、「自分の得意な科目をさらに伸ばして、圧倒的な武器にすること」や、「これまで普通レベルだった科目を、この夏を通じて新しい得意科目に進化させること」に、すべてのエネルギーを費やすべきなのです。
入試本番で他のライバルたちに圧倒的な差をつけて合格するためには、すべての科目が平均的にできることよりも、「この科目であれば、どんな難しい問題が出ても確実に合格点をむしり取れる」という、絶対的な得意科目を1つか2つ持っていることの方が、精神的にも戦略的にも大きな強みになります。
夏休みの膨大な自由時間を利用して、自分の強みを極限まで尖らせる。 「この分野は普通レベルだったけれど、この夏の演習を通して、誰にも負けない得意分野になったぞ」 という素晴らしい状態を、夏休みの40日間で作り上げるのです。このロケットスタートを切るためにも、夏休みが始まる前の段階で、すべての苦手科目を最低限のレベルにまで底上げしておくことが、絶対に欠かせない前提条件になります。
3 得意にならなくて大丈夫です、苦手を普通のレベルに引き上げましょう
とはいえ、 「苦手科目を夏前に克服しろと言われても、自分は数学がどうしても苦手だから、今から得意にするなんて絶対に無理です」 と、絶望的な気持ちになってしまう人がいるかもしれません。
でも、どうぞ安心してください。私は、夏前に苦手な科目を「得意科目にしなさい」と言っているわけでは全くありません。
皆さんが夏休み前のこの時期に目指すべきゴールは、苦手な分野を「普通です」と言えるレベルにまで引き上げること、それだけで十分なのです。
模試の点数で言えば、いつも赤点ギリギリだったり、偏差値が40台で足を引っ張っていたりする分野を、なんとか平均点レベル、つまり偏差値50から55程度の「普通」のレベルにまで戻しておくイメージです。 苦手な状態から、いきなり応用問題がスラスラ解けるような得意状態を目指す必要はありません。基本レベルの教科書問題や、標準的な問題集の例題であれば、解説を読めばしっかりと理解できて、自分でもう一度再現できる。その「普通」の段階にまで引き上げておくだけで、夏休み以降の勉強の進みやすさは、驚くほど劇的に変わっていきます。
苦手分野をゼロから理解し直すという作業は、脳のエネルギーを本当にものすごく使いますし、勉強していても本当にしんどいものです。しかし、この最初の重たい一歩さえ踏み出して、時間とエネルギーをしっかりと注いであげれば、どんなに苦手な分野であっても、必ず「普通」のレベルにまでは到達させることができます。夏前のこの時期に、自分の弱点と泥臭く向き合う勇気を持って、目の前の課題に取り組んでみてください。
第二章 夏休みという孤独な戦いを前に、学校の先生をフル活用するべきメリットです
1 夏休みは人と会う回数が激減して、孤独な自習の時間になります
なぜ、苦手克服を夏休みに入ってからではなく、夏休み前にやっておかなければならないのでしょうか。その理由は、勉強の内容的な問題だけでなく、皆さんの「精神面(メンタル)」に深く関係する、ある重要な変化が関係しているからです。
多くの受験生にとって、夏休みというのは、それまで毎日通っていた学校の授業が完全にストップし、朝から晩まで1人で自習室にこもって勉強する期間になります。 もちろん、塾の夏期講習や、予備校の授業がある日もあるとは思いますが、普段の学期中に比べると、友達や先生などの「人と会う回数」や、「人と直接会話をする機会」は、驚くほど激減することになります。
毎日、誰とも一言も話さずに、ただひたすらに自分の机の上で参考書と向き合い続ける。この1ヶ月半という孤独な戦いは、皆さんが想像している以上に、精神的に大きな負担(ストレス)がかかります。
ただでさえ、「この夏で合格を決めなければならない」という強いプレッシャーを抱えて、心が張り詰めている時期です。そのような、そもそも勉強すること自体がしんどくて体力が必要な時期に、自分の大嫌いな、全く理解できない苦手科目のやり直しを1人でやろうとすると、どうなるでしょうか。
十中八九、解説の最初の1行目で「きつ、もう無理だ」となってペンを投げてしまい、自暴自得になってスマホを触り始めてしまいます。孤独な環境下での苦手克服は、精神的にハードルが高すぎて、挫折してしまうリスクが極めて高いのです。
2 学校がある今だからこそ、分からない部分を先生にすぐ質問できます
これに対して、夏休みが始まる前の「今の時期」はどうでしょうか。 皆さんは毎日、学校や予備校に通っており、周りには頼れる先生方がいつでもスタンバイしています。
分からない問題や、何度読んでも理解できない公式に出会ったとき、 「先生、ここの問題の解説の2行目から3行目への変形が、どうしても理解できないので教えてください」 と、放課後や休み時間に、すぐに職員室に行って質問して、その場で解決してもらうことができるのです。
先生方に質問して、目の前で図を描きながら分かりやすく説明してもらう。この対面での指導は、1人で参考書の硬い解説を睨みつけて悩む時間の何倍も効率的であり、あなたの脳への理解を劇的に深めてくれます。
先生をフル活用できる環境が整っている今こそ、多くのエネルギーを必要とする苦手分野の克服に、積極的に取り組むべき最適なタイミングなのです。 「先生に質問するのはちょっと恥ずかしいな」なんて思っている時間はありません。学校の先生方は、一生懸命に合格を目指して質問に来てくれる生徒のことを、絶対に無下にしたりしませんし、むしろ喜んで熱心に教えてくれます。今のうちに、分からない部分をすべて職員室で解決して、クリアな頭で夏休みを迎えられるように準備を進めてください。
第三章 夏休み初日から1秒も迷わないための、事前の参考書選びと情報収集のハックです

1 夏休みに入ってから教材や計画に迷うのは時間の致命的なロスになります
苦手克服と並んで、夏休み前に絶対にやっておきたい極めて重要な仕込みがあります。 それは、「夏休みに使う参考書や、具体的な勉強計画を、事前に完全に決めておくこと」です。
よくある失敗談として、 「よし、今日から夏休みだ!自習室に行くぞ!」 と意気込んで机に座ったものの、 「さて、今日はどの参考書から始めようかな」 「周りのみんなはどの問題集を使っているのだろう、本屋さんに行って少し探してみようかな」 と、夏休みが始まってから、勉強のやり方や使う教材についてだらだらと悩み始めてしまうケースがあります。
断言しますが、これは受験生活において、最も避けるべき時間の致命的なロス(損失)です。 夏休みという限られた40日間は、1秒たりとも迷うことなく、初日の朝から全力で問題演習に没頭しなければなりません。 「今日は何をやろうか」 「この問題集で合っているのかな」 という余計な迷いや不安を抱えたまま勉強をスタートさせると、それだけで集中力は半分以下に低下してしまいます。
2 先生との相談や友達との情報交換を、今のうちに終わらせておきます
そうした事態を防ぐためにも、夏休みが始まる前の今のうちに、
- この夏休みの期間で、どの参考書を1冊やり切るのか
- その参考書の何ページから何ページまでを、いつまでに終わらせるのか ということを、徹底的にリサーチして決めておいてください。
具体的には、学校の信頼できる先生や、塾のアドバイザーの方に直接相談に行き、 「先生、私はこの夏休みで英語の長文読解の力を一気に引き上げたいのですが、今の私の実力だと、この問題集とこちらの問題集のどちらをやり込むのがベストでしょうか」 と、プロの意見を求めてみてください。
また、同じ医学部を目指して切磋琢磨している友達と、「夏休みは何の参考書を回す予定?」と情報交換をしてみるのも、非常に良い刺激になります。 みんながどのような教材を選び、どのような時間割で勉強を進めようとしているのかを知ることで、自分の計画を客観的に見直すことができますし、「よし、自分も負けずにこの1冊を完璧に仕上げるぞ」という強いモチベーションが湧いてきます。
私自身、受験生時代には、夏休みに使う問題集を事前にすべて決定し、 「この数学の問題集の、ここの範囲からここまでは、夏休み中に絶対に3周するぞ」 と、具体的なページ数まで細かく決めていました。 事前の準備が100パーセント整っていたからこそ、夏休みに入った瞬間に、周りのライバルたちがまだ教材選びで迷っているのを横目に、私は一寸の迷いもなく、初日の1時間目から全力で問題集を解き進めることができました。この「仕込み」の圧倒的な差が、秋以降の模試の結果にそのまま現れてくるのです。
第四章 家で勉強できない自分を許します、重い問題は無理と割り切る住み分け戦略です
1 家で勉強ができたかどうかについては、本当に日によって様々でした
ここからは、後半のテーマである「家での勉強」について、皆さんのお財布や心の内面に優しく寄り添いながら、具体的にお話ししていきたいと思います。
皆さんは、家に帰ってから、自分の部屋の勉強机に向かって、高い集中力を保ったまま勉強を続けることができていますか。
結論からお伝えしますと、私自身、受験生時代に「家で完璧に勉強ができたか」と聞かれれば、全くそんなことはありませんでした。 できる期間はすごく集中してできるけれど、最近なんか家ではどうしてもペンを握る気が起きないな、という期間は、家で1秒も勉強できないなんていう日が、本当にたくさんありました。
ですから、家に帰るとどうしても集中力が切れてダラダラしてしまうという皆さん、自分を「意志の弱いダメな人間だ」なんて責める必要は、全くありません。 家という場所は、本来、心と体を休めるための最もプライベートで快適な空間ですから、そこで勉強に集中できないのは、人間の脳の仕組みから考えれば、極めて当たり前のことなのです。大切なのは、できない自分を責めることではなく、家という場所の特性に合わせた「勉強の住み分け」を行うことなのです。
2 家では「見て、言って、書いて覚える暗記系」に完全に特化させます
家では集中力がどうしても続かない、という私のリアルな経験から、私がたどり着いた最強の解決策があります。 それは、「家では、高い集中力を必要とする重い問題を解くのを完全にやめ、見て覚える、言って覚える、書いて覚えるだけの『暗記系』の勉強に100パーセント特化させる」という、割り切った住み分けの戦略でした。
皆さんは、家で以下のような「重たい勉強」をやろうとして、挫折していませんか。
- 共通テスト形式の、60分や80分の時間をきっちり測って本番通りに解く演習
- 記述式の、2時間近く頭をフル稼働させて解くような難解な2次試験の過去問
これらの勉強は、静まり返った自習室のような、極限の緊張感がある場所でなければ、途中で集中力が絶対に切れてしまいます。家でやろうとしても、途中でジュースを飲みたくなったり、ベッドに寝転びたくなったりして、中途半端なやり直しに終わるのがオチです。
ですから、こうした重い勉強は、すべて学校の自習室や、塾などの「外の勉強場所」でやり切るようにしてください。
そして、家に帰ってからの時間は、 「もう今日は脳が疲れているから、ただ手を動かして英単語を覚えるだけにしよう」 「社会の用語集や、古典単語の暗記カードを、パラパラと眺めて頭に染み込ませよう」 というように、やることが完全に決まっているシンプルな「暗記系」の作業だけを詰め込む時間に設定するのです。
暗記の作業であれば、たとえ脳が疲れていて高い思考力が発揮できない状態であっても、手を動かしたり、声に出して発音したりすることで、意外とだらだらせずに進めることができます。 「家では重い問題は解かない、暗記だけをする」 とあらかじめ決めておくだけで、家に帰る時の気持ちが驚くほど軽くなりますし、家での時間を無駄にすることなく、賢く暗記の時間を確保することができるようになります。
3 移動時間の勉強が集中できない人こそ、家での暗記タイムが輝きます
暗記の勉強法というと、多くの合格体験記などでは、 「英単語や暗記モノは、通学中の電車やバスの中、あるいは10分の休み時間といった『隙間時間(すきまじかん)』を上手に使って覚えなさい」 と指導されることが多いと思います。
しかし、私はこのアドバイスに対しても、個人的に少し合わない部分を感じていました。
なぜなら、私は通学中の電車の揺れや、ガヤガヤした車内の雰囲気の中で、どうしても単語帳に集中することができないタイプだったからです。 移動時間中に単語帳を開いても、どうしても周囲の人の動きが気になってしまったり、眠気に負けてしまったりして、結局はただページを眺めているだけで、頭には何一つ残っていない、ということがよくありました。
だからこそ、私は移動時間での中途半端な暗記を完全に諦めました。 その代わりに、家に帰ってからの時間に、わざわざ「単語帳を見る時間、暗記をするための時間」を、1つの独立した勉強枠としてしっかりと確保するようにしたのです。
静かな自分の部屋の机に向かって、 「今から30分間は、英単語だけを本気で暗記する時間だ」 と決めて取り組むことで、移動時間とは比べ物にならないくらいに、高い集中力で大量の単語を脳に定着させることができました。
隙間時間の勉強がどうしても苦手で、自分の不器用さに悩んでいるという人、いませんか。 隙間時間が使えないなら、使わなければいいだけです。その代わりに、お家に帰ってからの時間を、あなたの最強の「暗記特化タイム」に変えてあげてください。この少しのアプローチの変化が、あなたの暗記効率を劇的に引き上げるきっかけになります。
第五章 コメダ珈琲店でのカフェ勉強と「耳元ガヤガヤBGM」の集中魔法です

1 音楽を上手に使って、カフェのうるさい雑音をシャットアウトします
家以外の勉強場所として、学校の自習室や図書館が王道であることは言うまでもありませんが、私はよく「コメダ珈琲店」などのカフェに行って、勉強をしていました。
カフェという場所は、自習室のあの重苦しい緊張感から適度に解放されて、美味しいコーヒーや名物のシロノワールを食べながら、リラックスした雰囲気で勉強を進めることができるため、私にとって非常にお気に入りの場所でした。
しかし、カフェ勉強における最大の敵は、何と言っても「周囲のガヤガヤとした雑音や、近くの席の人の話し声」ですよね。 自習室とは違って、カフェにはおしゃべりをしに来ているお客さんがたくさんいますから、どうしても外のノイズが耳に入ってきて、集中が途切れてしまう原因になります。
そこで、私が実践していた、このカフェの雑音を劇的に味方に変えるための「イヤホン集中ハック」をご紹介します。
皆さんは、カフェで勉強するときに、ノイズキャンセリングの静かな音楽や、雨の音などの「集中用の静かなBGM」を流していませんか。 実は、普通の静かなBGMを耳元から流してしまうと、逆に「イヤホンの外からかすかに聞こえてくるガヤガヤした話し声」が気になってしまい、脳がノイズに過剰に反応してしまう、という不思議な現象が起きます。
2 カフェのBGMという検索ワードで、外と内のノイズを調和させます
そこで、私がお勧めするのは、YouTubeなどで「カフェのBGM」や「カフェの雑音」と検索して出てくる、 「あらかじめ、適度なジャズ音楽に加えて、人の話し声(英語や聞き取れない会話)が最初からミックスされている音源」 を、自分のイヤホンから流すという方法です。
これを耳元から流すと、何が起きるでしょうか。
不思議なことに、イヤホンの内側から聞こえてくるガヤガヤとした雑音と、カフェの実際の店内で周囲から聞こえてくるリアルのガヤガヤとした雑音の周波数が、脳の中で完璧に「同調(シンクロ)」します。
すると、周囲のお客さんの具体的な会話内容が完全にノイズとして処理され、自分の意識のフィルターをすり抜けて、目の前の参考書だけに、驚くほどスッと深く集中できるようになるのです。 イヤホンで耳を塞ぐのではなく、あえて「ノイズをノイズで中和させる」というこの魔法のようなテクニックは、カフェで勉強する上で本当に絶大な効果を発揮します。コメダ珈琲店などの快適なスペースで勉強を進めたいときは、ぜひ一度、このカフェBGMハックを試してみてください。
3 3時間ごとに場所を変える、コロコロ場所移動術のススメです
もう一つ、私のお勧めの勉強場所として、少しユニークなスペースをご紹介します。 私は当時、比較的田舎の方に住んでいたのですが、地元の大きなスーパーの1階や、一番上のフロアにあるような、 「机と椅子が並んでいて、お買い物の合間の休憩や作業に自由に使ってください」 と用意されているコワーキングスペース(休憩エリア)を、よく勉強場所として利用していました。
そうしたスーパーの休憩スペースは、程よく人の出入りがあって閉塞感がありませんし、自習室のように誰からも監視されていないため、非常にリラックスして勉強することができました。
私は元々、朝から晩まで10時間以上、全く同じ自習室の席に座ったまま集中力を維持することができないタイプでした。同じ場所にずっと居続けると、どうしても途中で脳がマンネリ化してしまい、勉強のパフォーマンスが急激に低下してしまうのです。
ですから、私は「3時間、または4時間勉強したら、何があっても強制的に勉強場所を変える」という、コロコロ場所移動術を徹底的に実践していました。
例えば、
- 朝の9時から12時までは、学校の自習室でがっつり数学を解く
- お昼ご飯を食べた後の13時から16時までは、コメダ珈琲店に移動して英語の長文を解く
- 夕方の17時から20時までは、スーパーの休憩スペースで理科の演習をこなす
- 夜に帰宅してからの21時から22時半までは、自分の部屋の机でひたすら単語を覚える
というように、1日の間に何度も物理的な場所を移動するのです。 場所を変えて、新しい景色を見て、新しい空気を目一杯吸い込む。この物理的な移動のアクションそのものが、私の脳にとっての「新鮮なリセットボタン」になり、1日の総勉強時間を、全く飽きることなく最大化させることが可能になりました。ずっと同じ場所で集中できずに悩んでいる人は、ぜひ自分の足を使って、色々な勉強場所をコロコロと旅してみてください。
第六章 スマホの誘惑を完全に断ち切る「ドア1枚」の物理的隔離ルールです
1 誘惑のあるものから物理的に距離を置く古典的な手法が結局一番効きます
家でいざ「暗記の勉強を始めよう」と決意しても、自室の机の上には、漫画があり、テレビがあり、そして手元にはいつでも通知をピカピカと光らせているスマートフォンが置かれています。 このような、誘惑だらけのトラップが仕掛けられた空間で、自分の「意志の力」だけで勉強に集中しようとすることは、はっきり言って不可能です。
人間は、目の前に楽な選択肢(スマホを触る)と、辛い選択肢(英単語を覚える)が並んでいるとき、どうしても楽な方に流されてしまう生き物です。これはあなたが弱いからではなく、脳の生存本能として当たり前のプログラミングなのです。
ですから、家での誘惑に打ち勝つために必要なのは、気合を入れることではなく、「誘惑があるものから、物理的に徹底的に距離を置くこと」です。この古典的なアプローチこそが、結果として最も高い効果を発揮します。
具体的には、勉強を始めるときに、スマートフォンや漫画といった誘惑を、 「最低でも、自分の勉強部屋からドアを1枚隔てた、別の部屋(リビングや玄関など)に置くこと」 を、鉄のルールとして義務付けてください。
さらに、自宅が2階建てや3階建ての一戸建てである場合は、自分が今いる勉強部屋とは「異なる階」の部屋に、スマホを置いていくようにしてください。
「ちょっとスマホを見たいな」と思ったときに、わざわざ立ち上がり、ドアを開けて階段を降りて、別の部屋まで物理的に取りに行かなければならない。この「取りに行くのが面倒くさいな」と脳が感じる、ほんの少しの物理的な障壁(手間)を作ってあげるだけで、スマホへのアクセス頻度は劇的に減少します。手元にスマホがない状態を強制的に作り出すことで、あなたの脳は、目の前にある英単語の暗記だけに、すべてのメモリーを集中させることができるようになるのです。
第七章 完璧主義を破壊する「時刻で始めない、とりあえず5分だけ」の行動心理学です
1 3時から始めようと思って、3時半を過ぎたら諦めていませんでしたか
最後に、家での勉強習慣を作る上で、私が最も多くの受験生、特に浪人生や社会人受験生に知ってほしい「時間のマジック(落とし穴)」についてお話しします。
皆さんは、自宅で勉強を始めようとするとき、 「よしのん、3時ぴったりになったら、単語帳を開いて勉強を始めよう」 「キリがいいから、4時ちょうどから机に向かおう」 というように、時計の針を見つめて「時刻」を基準にスタート時間を決めていませんか。
実は、この「キリの良い時刻から始めようとする癖」こそが、皆さんの勉強時間を劇的に奪い去ってしまう、完璧主義の恐ろしい罠なのです。
例えば、3時から勉強を始めようと決めていたとします。 少しSNSを見ていたら、時計の針が「3時3分」を指してしまいました。 その瞬間、あなたの心の中で、 「あ、3時を過ぎちゃった。キリが悪いから、次は3時半から始めればいいや」 という、悪魔のささやきが聞こえてきませんか。
そして、3時半から始めようと思っていたのに、また少しダラダラして「3時35分」になってしまうと、 「じゃあ、もう次は4時ちょうどからでいいや」 と、スタート時間をどんどん後ろにずらしていき、気づけば1時間、2時間という貴重な時間を、丸ごと無駄にしてしまった、という苦い経験が、誰にでもあると思います。
この完璧主義的な時間の区切り方は、勉強をサボるための格好の言い訳を、自分の脳に与えてしまっているようなものです。3時半を過ぎたら「あぁダメだ」となって、その日のやる気が完全にゼロになってしまう。こんなもったいないことはありません。
2 時刻で区切るのを一切やめて、今すぐ最低5分だけペンを握りましょう
そこで、私は受験生時代に、この「時刻で勉強を始める習慣」を、一切、完全にやめました。 「何時から始めよう」と時計を見るのをやめて、 「とりあえず、今すぐ、何分からであっても、最低5分だけペンを握って問題集を開く」 という、時間(分)に一切依存しないスタート方法をルール化したのです。
「3時7分だろうが、4時23分だろうが、勉強をやろうと思いついたその瞬間に、1秒も迷わずに目の前の教材を開く」
そして、「家では俺は勉強が苦手だから、今日はもう10分できたら合格点だ、最低5分だけ本気でやろう」という、極限にまでハードルを下げた気持ちでスタートします。
人間の脳には、不思議な「作業興奮」という仕組みが存在します。 やる気が出ない状態であっても、とりあえず手を動かして、英単語を数単語でも書き始めたり、参考書を音読し始めたりすると、脳の側坐核という部分が徐々に刺激され、気づけば「5分だけ」のつもりだった勉強が、15分、30分、そして1時間と、自然に高い集中力を持ったまま続いていくことになるのです。
始める前は、どんなに面倒くさいと思っていても、誘惑を別の部屋に遠ざけた状態で、1回勉強を始めてしまえば、「あれ、意外とちょっとできたな」という素晴らしい結果に繋がっていきます。 時刻という数字に支配されて自分を責めるのをやめて、今この瞬間から「とりあえず5分だけ」の魔法を使って、あなたの家での勉強時間を輝かせていってほしいと思います。
終わりに:皆さんの泥臭い一歩一歩が、必ず合格への扉を開きます
今回は、私が宮崎大学医学部に合格するまでのリアルな受験経験に基づいた、「夏休みを天王山にするための、夏前の苦手普通化戦略と参考書の決定方法」について。 そして、自宅学習に悩む皆さんの心が軽くなる「家での暗記特化の住み分け術や、コメダ珈琲店でのガヤガヤ同調BGMハック、スマホを遠ざける物理隔離ルールと『とりあえず5分』の行動マインド」について、たっぷりと語らせていただきました。
読者の皆さんが今抱いている、「夏休み前に思うように基礎が仕上がっていなくて、本当に合格できるのだろうかという底知れない焦り」や、「家で勉強できずに、また今日もスマホを見てしまったという自分に対する胸を刺すような強い罪悪感」は、かつて私が、実家宮崎の風を感じながら、自習室の蛍光灯の下で自分の不甲斐なさにため息をつき、お母さんの温かいご飯を恋しく思っていたあの頃と、何一つ変わりません。
しかし、今日お話ししたように、最初から完璧に10時間も自習をこなせるようなスーパーマンは、この世界には一人も存在しないのです。 夏休み前の今のうちに、学校の先生という最強の味方を頼りながら、大嫌いな苦手分野を「普通」のレベルにまで底上げしておき、家での勉強は「暗記を作業的にこなすだけ」と賢く割り切って、場所と時間のメリハリをつけて一歩ずつ進んでいけば、合格への道は必ず、あなたの前に美しく開かれています。
今、皆さんが机の上で、汗を拭いながら必死にペンを動かしているその1分1秒は、決して無駄にはなりません。 その地道な、泥臭い努力の積み重ねこそが、将来、多くの患者さんの痛みに寄り添い、彼らの命を救って下から支えてあげられる素晴らしい医師になるための、何よりの強固な土台になるのですから。
長く、過酷な受験生活。 途中で心が折れそうになったり、模試の結果を見て泣きたくなったりする日も、きっとあると思います。 しかし、あなたが今、その不安を堪えて、もう一歩だけ前に進もうとこの記事を読み、問題集を開こうとしているその姿勢は、本当に立派で、何よりも美しい挑戦の姿です。
どうか、自分自身の秘めた可能性と、これまで積み上げてきた地道な努力を信じて、今日やるべき目の前の課題に、全力で向き合ってください。 あなたがすべての壁と罪悪感を跳ね除けて、春に笑顔で医学部の門をくぐり、私たちと一緒に素晴らしいキャンパスライフを送れるようになる日を、宮崎の地から心より応援しています。
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