こんにちは!
全国の医学部受験生をサポートするオンライン塾「ローカルメディ」で講師をしております、宮崎大学医学部医学科のKと申します!私は現在、ここ宮崎大学医学科にご縁をいただき、充実した医学生としての日々を送っています。本日はよろしくお願いいたします。
今日はこんなことを書きたいと思います。 医学部を目指す受験生の皆さんからよく相談される「高校1年生や高校2年生の時に全然勉強してこなかったという激しい焦り」について。そして、日々の勉強の合間に誰もが悩む「ついついスマートフォンを触りすぎてしまう問題と、本当に効果的な息抜きの方法」についてです。
一般的に、受験界隈では「医学部に現役合格するためには、高校1年生の春から計画的にコツコツと勉強を積み重ね、高校3年生でさらにギアを上げて猛勉強しなければならない」という常識が語られがちです。また、勉強の合間の休憩に関しても「5分や10分だけタイマーをかけて、YouTubeなどの好きな動画を見てリフレッシュするのが現代の受験生にとって一番効率的だ」というようなアドバイスがされることが多いように感じます。
しかし、私はそれらの考え方に対して、少しだけ疑問と新しい視点を持っています。 今日は、私が実は高校3年生の受験期よりも、高校1年生や高校2年生の時の方がはるかに勉強していたという少し変わった体験談と、そこから見えてくる「高3の爆発力」の可能性についてお話しします。 さらに後半では、指一本で無限にスクロールできてしまうSNSやショート動画が、なぜ息抜きとして最も危険なのかという理由と、私が実践していた「アニメやテレビ番組を使った、必ず机に戻れるリフレッシュ法」について、たっぷりと語っていきたいと考えています。
今、果てしなく高い医学部の壁を前にして、毎日机に向かっている中高生の皆さん。 そして、朝から晩まで予備校の重苦しい空気の自習室にこもり、「現役時代にもっと早くから勉強しておけばよかったと過去を悔やんでばかりいる」「たった5分だけ息抜きしようと思ってスマートフォンの画面を開いたのに、気がつけば1時間が経過していて、激しい自己嫌悪に陥る」と、見えない未来への恐怖に不安を抱きながら浪人生活や再受験に挑んでいる社会人や浪人生の皆さん。
「周りのライバルたちが高校1年生から塾に通って先取り学習を進めていたという話を聞いて、スタートラインの段階で自分はもう手遅れなのではないかと目の前が真っ暗になってしまう」
「勉強の集中力が切れた時、ほんの少しの癒やしを求めてTikTokやInstagramのリールを開いてしまい、次から次へと流れてくる動画を無心でスワイプし続け、時計を見て絶望する」
そんな風に思い悩んでしまうこと、ありますよね。そのお気持ち、私には痛いほどよく分かります。 私も受験生時代は、周りの環境の変化に戸惑い、手元にあるスマートフォンの魔力に何度も負けそうになりながら、一人で葛藤していたごく普通の学生だったからです。
しかし、私が医学科に合格できた道のりを振り返ってみると、決して「高校3年間、常に右肩上がりで完璧なモチベーションを保ち続けていたから」でも、「強靭な精神力でスマートフォンを一切見ずに悟りを開いていたから」でもないという真実が見えてきます。 今日は、皆さんが心の中に抱えている「過去のサボりに対する焦り」や「やめられないスマホいじり」という深い不安に優しく寄り添いながら、明日からの勉強が少しでも前向きになるような、心がスッと軽くなるヒントを、私のリアルな経験を交えてお話しさせていただきます。
異常な勉強量。プライドが生んだ高1の学習習慣
まぐれで取ってしまった良い成績
医学部受験において、高校3年生の1年間をどれだけ死に物狂いで勉強できるかが勝負の分かれ目だと言われています。 しかし、私が高校3年間を振り返った時に、いつ一番勉強していたかと聞かれたら、間違いなく「高校3年生の受験生の時よりも、高校1年生や高校2年生の時の方が圧倒的に勉強していた」と答えます。
これは、決して私が最初から医学部受験を見据えて、崇高な志を持って先取り学習を進めていたからではありません。 始まりは、高校1年生の時に受けた、一番最初の定期考査でした。
高校に入学してすぐのテストというのは、まだ中学校の延長線上のような雰囲気があり、みんなが様子見をしているような状態です。 私はその時、特段死ぬ気で猛勉強をしたわけではなかったのですが、たまたま運が良かったのか、比較的にかなり良い成績を取ってしまったのです。 元々、私はそこまで真面目にコツコツと勉強を頑張るタイプではありませんでした。だからこそ、この結果は自分でも驚きでした。
意地の張り合いから抜け出せなくなる罠
高校生の男の子の集団を想像してみてください。 テストが返却された後、友達同士で見せ合って、「お前、今回の点数えぐくね?」「いやいや、俺の方が数学勝ってんで」といったような、他愛のない会話で盛り上がりますよね。 私もその輪の中で、少し得意げになっていました。 しかし、これが私にとっての「終わりの始まり」でした。
一度まぐれであっても良い成績を取ってしまい、周りから「あいつは意外とできるやつだ」という目で見られるようになると、人間というのは不思議なもので、その期待やプライドから逃れられなくなってしまうのです。 「次のテストで急に点数が下がったら、こいつ実は大したことないなと煽り返されてしまうのではないか。」 「一度良い成績を取ったのだから、次もこのポジションを維持したい。」 そんな、ある意味で非常に不純な動機とプレッシャーが、私を机に向かわせるようになりました。
それからの私は、そのプライドを守るために必死で勉強するようになりました。 私は部活動にもかなり力を入れて所属していたので、毎日毎日、放課後から夜中までずっと勉強だけをしていたわけではありません。 しかし、テスト期間に入って部活動が休みになる日などは、もう人が変わったように勉強にのめり込んでいました。 学校が終わって家に帰ると、ご飯を食べる時間と寝る時間以外のすべての時間を、机の前に座って勉強に当てるという生活です。
医学部受験のためではなく、ただ目の前の友達との競争に勝ちたい、ダサい姿を見せたくないという意地だけで、私は高校1年生という一番遊びたい時期に、異常なまでの学習習慣を身につけてしまったのです。
英語特化と高3の失速。私を「ぶち抜け」
顧問の予言と、高2での英語の完成
そして高校2年生になると、高校1年生の時のような「ご飯と寝る時間以外はすべて勉強」というような極端な生活からは少し落ち着き、全体の勉強時間は多少減りました。 しかし、それでも私はある1つの科目に特化して、猛烈に勉強を続けていました。 それが「英語」です。
なぜ英語ばかりを勉強していたのかと言いますと、私の所属していた部活動の顧問の先生が、たまたま英語の先生だったからです。 その先生は、ある日私たちにこう言いました。 「理系の生徒は、高校3年生になったら数学や理科の重たい勉強に追われて、英語をじっくり勉強する暇なんて絶対になくなる。だから、高校2年生のうちに英語だけは完成させておきなさい。」
私はその先生の言葉を素直に受け止め、「そういうものなのか」と深く信じ込みました。 そして、高校2年生の1年間は、他の科目の勉強をおろそかにしたわけではありませんが、特に英語に関しては、本当に高いレベルを目指してひたすら単語を覚え、長文を読み込むという日々を送りました。 結果として、この「高2での英語の完成」が、後の受験において私を大きく助けてくれることになります。
周りの熱気に乗り遅れた高校3年生
さて、そんな風にして高1高2と、自分でも自分を褒めてあげたいくらいに勉強を頑張ってきた私ですが、いざ高校3年生の受験生という立場になった時、ある予期せぬ事態に直面します。
高校3年生になると、当然ですが周りの同級生たちが一斉に受験モードに切り替わり、学校全体が異様な熱気を帯びてきます。 先生たちも「いよいよ受験だぞ」と発破をかけ、社会全体が受験生を応援するような空気に包まれます。 普通であれば、ここでさらにギアを一段階上げて、猛勉強に突入するはずです。
しかし、私はどうだったでしょうか。 私は、その周りの熱量にうまく乗ることができませんでした。
なぜなら、私はここまで「医学部という高い目標に合格するため」に計画的に勉強してきたわけではなく、ただ「目の前の定期テストで良い点を取りたい」「部活の顧問に言われたから英語を頑張る」という、短期的で身近な目標のためだけに走ってきたからです。 いざ「受験」という遠くて巨大な目標を提示された時、私はすでに少し息切れをしてしまっていたのかもしれません。
もちろん、完全に勉強をやめてしまったわけではありませんし、成績が急激に落ち込んだわけでもありません。 しかし、今まで通りの成績を維持するのが精一杯で、高校3年生の夏や秋に、成績が信じられないくらい爆伸びするという経験は、私には訪れませんでした。 結局、高校3年生の時の私は、高校1年生の頃の情熱や勉強量を超えることができないまま、なんとなく受験本番を迎えてしまったのです。
後発組だからこそ持つ、強烈な爆発力
「というわけで」、私がなぜこの少し恥ずかしい高校時代のエピソードを皆さんにお話ししたのか。 それには、明確な理由があります。
今この記事を読んでいる中高生の皆さんや浪人生の皆さんの中には、「自分は高校1年生や2年生の時に全然勉強してこなかった。だから、もう医学部なんて絶対に無理なんだ」と絶望している人がいるかもしれません。 しかし、私のような人間もいるのです。 早くから勉強を始めていても、高校3年生という一番大切な時期に、どうしても頑張りきれず、失速してしまう人間が一定数存在します。
だからこそ、皆さんに伝えたいのです。 高校3年生から、あるいは浪人してから本気になった皆さんの「集中力」と「継続力」は、本当に凄まじいものがあります。 その一番熱量が高い状態で、グッとギアを上げて勉強に打ち込めば、高校1年生からなんとなく勉強してきた私のような人間を、一気にぶち抜いていくことは絶対に可能なのです。
「自分はスタートが遅れたからダメだ」なんて、絶対に思わないでください。 今この瞬間に持っている熱量こそが、受験というレースにおいて最強の武器になります。 ぜひ、自信を持って、私のような人間をごぼう抜きにしていってください。
スマホという底なし沼。息抜きの罠に気づく
5分だけのつもりが、1時間を奪う魔の機械
さて、ここからはテーマを大きく変えて、受験生にとって永遠の課題である「息抜き・リフレッシュ法」についてお話ししたいと思います。
毎日何時間も机に向かっていれば、当然脳は疲労し、集中力は切れてきます。 そんな時、皆さんはどのようにして息抜きをしていますか。 現代の受験生にとって、一番身近で手軽な息抜きの道具は、間違いなくスマートフォンだと思います。
「数学の難しい問題を1時間考えたから、5分だけYouTubeのショート動画を見よう。」 「英単語の暗記に疲れたから、ちょっとだけTikTokやInstagramを開いてみよう。」 そんな風にして、机の上に置いたスマートフォンに手を伸ばす。 これは、ごく自然な行動のように思えます。
「とはいえ」、私はあえて皆さんに警告したいと思います。 スマートフォンを使った動画視聴やSNSは、受験生にとって「最も危険な息抜き」です。
なぜなら、スマートフォンの中にあるコンテンツ、特にショート動画やSNSは、「際限がない」からです。 指を一本動かして画面をスワイプするだけで、自分の興味を惹きつける新しい動画が次から次へと無限に流れてきます。 そこには、明確な区切りや終わりが存在しません。
ドーパミンの罠と、激しい自己嫌悪
そして、これこそが最も恐ろしい点なのですが、指一本で簡単に刺激的な映像や音楽に触れられる状態というのは、人間の脳に強烈な快感を与えます。 これは個人的な見解ですが、こういった動画を見ている時、脳内ではドーパミンのような物質が大量に分泌され、リラックスするどころかむしろ興奮状態に陥ってしまっているのだと考えています。
「5分だけ」と心に誓って画面を開いたはずなのに、気がつけば10分、15分、そして30分と時間が過ぎていく。 「あ、もう勉強に戻らなきゃ」と頭では分かっているのに、指が勝手に次の動画をスワイプしてしまう。 そして1時間が経過した後に襲ってくるのは、リフレッシュできたという爽快感ではなく、「また無駄な時間を過ごしてしまった」という激しい自己嫌悪と絶望感です。 こんな経験、皆さんも絶対に一度や二度はあるのではないでしょうか。
私は、このような状態を「息抜き」と呼ぶことには非常に抵抗があります。 本人は精神的にリラックスしているつもりでも、小さな画面から強い光と音の刺激を受け続け、脳は確実に疲労を溜め込んでいます。 スマートフォンに息抜きを求めることは、喉が渇いている時に海水を飲むようなもので、かえって状況を悪化させてしまうのです。
終わりがある魔法。アニメとバラエティの活用法
尺が決まっていることの圧倒的なメリット
では、スマートフォンを使わずに、どのようにして息抜きをすればいいのでしょうか。 散歩をする、音楽を聴く、甘いものを食べるなど、色々な方法があると思いますが、私が高校時代に実践していて一番効果があったのは、「アニメやバラエティ番組などのテレビを見ること」でした。
「え?アニメやテレビ番組を見るのも、スマホで動画を見るのも、結局同じ映像作品から刺激を受けるという点では同じじゃないか」と疑問に思われるかもしれません。 確かに、映像を見るという行動自体は似ています。 しかし、アニメやテレビ番組には、スマートフォンのショート動画には絶対に存在しない、ある「決定的な違い」があります。
それは、「始まりと終わりがはっきりと決まっていること」です。
例えば、好きな深夜アニメを録画しておいて、勉強の合間に見るとします。 テレビアニメは、コマーシャルの時間を飛ばしてしまえば、大体1話あたり23分から24分程度で終わります。 バラエティ番組やドラマであっても、1時間という明確な枠が決まっています。
この「尺が決まっている」ということが、受験生のタイムマネジメントにおいて奇跡のような効果を発揮します。 「この数学の大問を解き終わったら、あのアニメを1話だけ見よう。」 そう決めてテレビをつければ、24分後には必ずエンディングテーマが流れ、物語は強制的に終了します。 指でスワイプしても、次の動画が勝手に流れてくることはありません。
「1本見た」という満足感が切り替えスイッチになる
その時、私たちの心の中には何が生まれるでしょうか。 「ああ、面白かった。これで1本見終わったな」という、確かな「満足感」と「区切り」の感覚です。 この満足感こそが、ダラダラと続くスマートフォンの依存を断ち切り、スムーズに机に向かうための最強の切り替えスイッチになります。
「1時間もバラエティ番組を見たら、時間がもったいないのではないか」と焦る人もいるかもしれません。 しかし、ついついスマートフォンをいじってしまい、気づけば30分、40分と無駄に時間を溶かし、それを1日のうちに何度も繰り返してしまうことのほうが、よっぽど時間のロスが大きいですし、何より精神的なダメージが大きいです。
それならば、最初から「今から1時間はテレビを見る時間だ」と腹をくくり、罪悪感なく思い切り楽しんだほうが、結果的にトータルの勉強時間は増え、集中力も高まると私は考えています。
スマートフォンという魔の機械から物理的に距離を置き、あえて「テレビ」という古いメディアの「終わりのあるコンテンツ」を利用する。 これが、私が受験生時代に実践していた、確実で安全な息抜き法です。
終わりに 自分を律するということの本当の意味
今回は、私が高校1年生や2年生の頃に誰よりも勉強していたという少し変わった過去と、そこからお伝えしたい「後発組の爆発力」について。 そして、スマートフォンの危険性と、アニメやテレビ番組を使った「終わりのある息抜き法」について、たっぷりと語らせていただきました。
読者の皆さんが今抱いている「周りよりスタートが遅れてしまったという絶望感」や「スマートフォンをつい触って自己嫌悪に陥る苦しみ」は、形は違えど、私がかつて机の前で感じていた焦りや葛藤と根っこは全く同じものです。
今日お話ししたように、高校1年生から完璧に計画通りに勉強し続けられる人間なんて、そう多くはありません。 途中で息切れしてしまう人もいれば、私のように変なプライドで走り出して、最後は失速してしまう人間もいます。 だからこそ、今この瞬間に「やばい、やらなきゃ」と焦っているあなたのその強烈なエネルギーは、何よりも尊いものなのです。 どうか、過去を悔やむのではなく、そのエネルギーを今日の目の前の勉強に真っ直ぐにぶつけてください。
そして、息抜きをする時は、自分自身の「意志の弱さ」を過度に責めるのはやめましょう。 スマートフォンは、非常に優秀な仕組みで人間を惹きつけるように作られた機械です。 そんなものに、疲労困憊の受験生の意志力だけで立ち向かうことなど、最初から非常に困難なことなのです。
だからこそ、意志力に頼るのではなく、「終わりのあるコンテンツ」を利用するという「仕組み」で対抗してください。 私は今、大学生になって、それなりに自由な時間を手に入れました。 その結果、恥ずかしながらYouTubeやSNSをダラダラと見てしまい、無駄な時間を過ごしてしまうことがたくさんあります。 皆さんに「絶対にスマホを見るな」と小高らかに偉そうに言える立場ではないかもしれません。
しかし、受験生として過ごす時間は、あなたの長い人生の中の、ほんの1年か2年に過ぎません。 この短い期間だけは、自分自身の将来のために、少しだけ自分に厳しくなってみませんか。 スマートフォンを別の部屋に置き、好きなアニメを1話だけ見て、満足感とともに机に戻る。 そんな小さな工夫の積み重ねが、必ずあなたを医学部合格という大きな目標へと導いてくれるはずです。
どうか、自分を信じて、今日やるべき一歩を踏み出してください。 あなたが納得のいく結果を掴み取り、春に笑顔で医学部の門をくぐれることを、宮崎の地から心より応援しています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。 一緒に頑張りましょう!ローカルメディでお待ちしております!
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