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【医学部受験】ずっとE判定でも大丈夫!数学1Aが伸びない理由と共通テスト対策

こんにちは!

全国の医学部受験生をサポートするオンライン塾「ローカルメディ」で講師をしております、宮崎大学医学科4年の伊地知隼と申します!私は現役時代の悔しい不合格を経て、2年間の苦しい浪人生活の末、現在はここ宮崎大学医学科にご縁をいただき、充実した医学生としての日々を送っています。本日はよろしくお願いいたします。

今日はこんなことを書きたいと思います。
医学部を目指す受験生の皆さんを深く悩ませる「終わらないE判定とのリアルな向き合い方」。そして、受験生から非常に相談の多い「共通テストの数学2Bは取れるようになってきたのに、なぜか数学1Aだけが全く伸びないという沼からの脱出法」についてです。

一般的に、受験界隈では「医学部に合格するためには、現役時代から常に模試でA判定やB判定を取り続けなければならない」という常識が語られがちです。また、数学の勉強法においても「数学はとにかく解法のパターンを暗記して、公式に当てはめればどんな問題でも解けるようになるはずだ」というようなアドバイスがされることが多いように感じます。

しかし、私はそれらの考え方に対して、少しだけ疑問と新しい視点を持っています。
今日は、私が現役時代から浪人時代にかけて、どれだけ絶望的な判定を取り続けていたかという少し恥ずかしい事実や、2年間の浪人を経ても最高でB判定までしか出なかったというリアルな成績の推移をお話しします。
さらに後半では、数学1Aと数学2Bの決定的な性質の違いについて触れ、なぜ多くの受験生が1Aで時間を失い、パニックに陥ってしまうのかという「情報処理能力」の壁について、たっぷりと語っていきたいと考えています。

今、果てしなく高い医学部の壁を前にして、毎日机に向かっている中高生の皆さん。
そして、朝から晩まで予備校の重苦しい空気の自習室にこもり、「自分の判定がずっとE判定のままで、もう諦めた方がいいのだろうか」「数学1Aの過去問を開くと、文章の長さに圧倒されてしまい、いつも時間が足りなくて自己嫌悪に陥っている」と、見えない未来への恐怖に不安を抱きながら浪人生活や再受験に挑んでいる社会人や浪人生の皆さん。

「返ってきた模試の成績表を開く手が震え、そこに無情にもプリントされたE判定という文字を見た瞬間、自分のこれまでの努力がすべて否定されたような気がして、目の前が真っ暗になってしまう」

「周りの友達が今回の模試でC判定が出たよと笑顔で話しているのを聞いて、素直に喜べない自分が嫌になり、激しい劣等感と孤独感に襲われる」

「数学2Bは公式に当てはめてスラスラ解けるようになってきたのに、数学1Aのデータ分析や図形の問題になると、何を求められているのかすら分からなくなり、頭の中が真っ白になってしまう」

そんな風に思い悩んでしまうこと、ありますよね。そのお気持ち、私には痛いほどよく分かります。
私も受験生時代は、模試の成績表を見ては深いため息をつき、長い文章題に直面しては冷や汗を流しながら「なぜ自分だけがこんなにできないのだろう」と一人で葛藤していた、ごく普通の受験生だったからです。

しかし、私が悩み抜いた末に医学科に合格できた道のりを振り返ってみると、決して「最初から最後まで模試で良い判定を取り続けていたから」でも、「数学の天才的なひらめきを持っていたから」でもないという真実が見えてきます。
今日は、皆さんが心の中に抱えている「なぜ模試の判定が上がらないのか」「なぜ数学1Aが伸びないのか」という深い不安に優しく寄り添いながら、明日からの勉強が少しでも前向きになるような、心がスッと軽くなるヒントを、私のリアルな経験を交えてお話しさせていただきます。

目次

第一章 終わらないE判定。現役時代のリアルな絶望

部活との両立と、スッカスカの基礎知識

医学部受験において、自分の現在の学力や立ち位置を測るために欠かせないのが模試です。
試験会場の張り詰めた空気の中で何時間も頭を絞り、数週間後に返却される二つ折りの成績表。多くの受験生が最も心をすり減らすのが、そこに印字される判定のアルファベットだと思います。

私が現役時代にどのような模試の判定を取っていたか、正直にお話しします。
結論から言いますと、私は現役時代、本当に見事なまでにずっと「E判定」でした。

高校時代の私は、部活動などもあり、毎日それなりに忙しい日々を送っていました。
もちろん医学部に行きたいという気持ちは強く持っていたのですが、日々の学校の課題や部活の疲れに流され、なかなか受験勉強というものに本腰を入れて取り組むことができていませんでした。
その結果、何が起きたかというと、私の頭の中の知識は、基礎の基礎すら全く固まっていないスッカスカの状態になってしまったのです。

基礎が固まっていない状態で全範囲の模試を受けても、当然ながら問題の意味すら理解できません。
どんな模試を受けても、どんな大学を志望校欄に書いても、返ってくるのは冷酷なE判定の文字ばかりでした。
最後までその状況が変わることはなく、現役時代はそのまま入試本番を迎え、当然のように不合格という結果に終わりました。

E判定を見て諦めてしまう心理への共感

現役生にとって、周りの友達が少しずつ判定を上げている中で、自分だけが低い点数を取り続けるのは非常に辛い経験です。
E判定という文字を見るたびに、「自分には医学部に入るだけの才能が最初から備わっていなかったのではないか」と、予言を突きつけられたような絶望的な気持ちになりますよね。
私も成績表をもらうたびに落ち込み、「ああ、今年はもうダメなんだな」と心の中で言い訳をして、勉強から逃げ出したくなる夜が何度もありました。

当時の私の周りには、E判定やD判定が続いたことで完全に心が折れてしまい、途中で志望校を下げてしまう同級生もたくさんいました。
それくらい、判定という文字が持つ破壊力は凄まじいものがあります。

しかし、今になって冷静に振り返ってみると、あの時のE判定は決して私を絶望させるためのものではありませんでした。
それは単に、「あなたは今、基礎が全くできていませんよ」という、ごく当たり前の現在地を示してくれていただけなのです。

第二章 浪人時代の変化。判定は劇的には変わらない

1浪目の夏。初めて見えたD判定とC判定の光

現役での不合格が決まり、私は1年目の浪人生活をスタートさせました。
浪人生になった私は、「とにかく基礎が足りていない」という現役時代の反省を胸に、春から夏にかけて徹底的に基礎を固める作業に没頭しました。
数学や理科を中心に、教科書の例題レベルからやり直し、少しずつ「見たことがある問題」を増やしていったのです。

その努力が少しだけ実を結んだのが、1浪目の夏に受けた第2回の全統模試でした。
そこで私は、現役時代には一度も見たことがなかった「D判定」を初めて目にすることになります。そして、大学によっては良い時で「C判定」が出ることもありました。

「やった!浪人して毎日勉強した成果が早速出たんだ!」
私はその判定を見て、本当に嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。
夏までに教科書レベルの問題をある程度解けるようにするだけで、E判定から抜け出すことは十分に可能なのだと実感した瞬間でした。

しかし、受験はそう甘くはありませんでした。
基礎は固まりつつあったものの、そこから先の応用問題に対応する力がなかなか身につきませんでした。
結局、1浪目はC判定やD判定から成績が伸び悩み、そのまま入試本番を迎えてしまい、またしても不合格となってしまったのです。

2浪目の夏。B判定の喜びと、A判定への届かない壁

そして、私は2年目の浪人生活に突入しました。
2浪目ともなると、精神的なプレッシャーは計り知れないものがあります。
私はもう一度、一から基礎をやり直す決意をしました。
「自分は分かっているつもりでも、実はこんなに抜け漏れがあったんだな」と再確認しながら、数学や理科だけでなく、後回しにしがちだった化学の難しい問題や、社会などの暗記科目にもしっかりと時間を割くようにしました。

その結果、2浪目の夏の共通テスト模試において、私はようやく「B判定」という結果を出すことができました。
2年間毎日勉強し続けて、基礎も固まり、応用も少しずつできるようになって、ようやく手にしたB判定でした。
共通テストの判定調査システムに入力した時も、志望校の判定はB判定と出ました。

「これでやっと、医学部に届くかもしれない。」
そう思ってホッとした一方で、一つ気がついたことがあります。
それは、私が受験生生活を通じて、ついに最後まで「A判定」を見ることはなかったということです。

判定に一喜一憂しないという最強のメンタル

この2年間の浪人経験から、私は皆さんに強くお伝えしたいことがあります。
それは、「模試の判定がC判定やD判定、あるいはE判定であったとしても、そこで絶対に気持ちを沈ませないでほしい」ということです。

もし、あなたが今E判定を取っていて、「もうダメだ」と諦めてしまいそうになっているのであれば、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
私の周りには、現役時代の最初の頃にE判定やD判定を取っていたにもかかわらず、最後まで諦めずに勉強を続けて、最終的に見事合格を勝ち取った友人がたくさんいました。
彼らと、途中で諦めてしまった人の違いは、一体何だったのでしょうか。

それは、「判定のアルファベットに惑わされず、一喜一憂しなかったこと」に尽きます。
模試というのは、あくまでその時点での自分の位置を示しているだけのものです。
たまたま自分が出会った問題が、自分の苦手な分野だっただけかもしれません。たまたま計算ミスが重なってしまっただけかもしれません。
「この勉強方法で良かったんだな」と確認する程度にとどめ、悪い判定が出ても「よし、本番前に弱点が見つかってラッキーだ」と前向きに捉える。
このメンタルを持てるかどうかが、長い受験生活を乗り切るための最大の鍵になるのだと思います。

第三章 数学1Aという魔物。なぜ2Bより伸びないのか

夏前の切実な相談。1Aが伸びないという沼

さて、ここからはテーマを大きく変えて、具体的な学習の悩みについてお話ししたいと思います。
先日、私の知り合いの受験生から、とても切実な相談を受けました。

「第1回の全統模試や実戦問題集を解いているのですが、数学2Bはある程度点数が取れるようになってきたのに、数学1Aがどうしても伸びないんです。」

この相談を聞いた時、私は「ああ、ものすごくよく分かるな」と深く共感しました。
なぜなら、私自身も現役時代から浪人時代にかけて、数学1Aには本当に苦しめられてきたからです。

実際のところ、全国の模試の平均点や、共通テスト本番の平均点を見ても、大抵の場合は数学1Aの方が数学2Bよりも平均点が低く出る傾向にあります。
これは一体なぜなのでしょうか。
同じ「数学」という科目なのに、なぜ1Aだけがこれほどまでに受験生を苦しめるのでしょうか。

1Aは「情報処理」のテストであるという真実

その答えは、数学1Aと数学2Bの「求められている能力の決定的な違い」にあります。

一般的に、数学の勉強法といえば「公式を暗記して、解法のパターンを頭に叩き込むこと」だと言われることが多いです。
確かに、数学2Bに関しては、そのアプローチが比較的通用しやすい側面があります。
2Bの問題は、微分積分の計算であったり、ベクトルであったりと、ある程度決まった型が存在し、公式を正しく当てはめれば答えにたどり着けることが多いのです。

しかし、数学1Aは全く違います。
1Aは、純粋な数学の計算力というよりも、圧倒的な「情報処理能力」が問われるテストなのです。

数学1Aの問題用紙を開いた時のことを思い出してみてください。
問題文の文章が、異常に長いと感じたことはありませんか。
例えば、データの分析の問題では、大量の表やグラフ、そして長い説明文を読まされます。
あるいは、日常のシチュエーションに例えられた長い文章を読まされて、それを最終的に「集合と命題」の問題や、「必要十分条件」の判断に帰着させるといった形式が頻繁に出題されます。

つまり、数学1Aにおいては、「長い文章を正確に読み取り、そこから必要な情報を抽出し、数学的なモデルに変換する」という、高度な情報処理のプロセスが必要不可欠なのです。

パニックに陥る試験会場の恐怖

この情報処理の作業は、受験生にとって非常に大きな負担となります。
限られた試験時間の中で、長い文章を読まなければならないという焦り。
「あれ、この文章は何を言っているんだ?」「この条件とこの条件は、どう繋がっているんだ?」と考えているうちに、無情にも時間はどんどん過ぎていきます。

2Bのように「見た瞬間に解き方が分かる」という状態になりにくいため、多くの受験生が1Aの試験中にパニックに陥り、本来の力を発揮できないまま終わってしまうのです。
だからこそ、ただ教科書や網羅系の問題集を繰り返して計算力を高めるだけでは、数学1Aの点数はなかなか伸びてこないのだと考えられます。

第四章 70点の壁。基礎不足か、情報処理不足か

70点に満たない場合の残酷な現実

では、この数学1Aの沼から抜け出すためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。
私は、現在の得点状況によって、取るべき対策は明確に二つに分かれると考えています。

まず一つ目は、「現在の点数が70点に満たない場合」です。
「とはいえ」、ここで少し厳しい現実をお伝えしなければなりません。
もしあなたの点数が安定して70点を超えていないのであれば、それは「情報処理能力が足りない」とか「共通テスト形式に慣れていない」といったレベルの話ではありません。
根本的に、「教科書レベルの基礎が定着していない」可能性が非常に高いです。

例えば、図形と計量の問題で、サイン・コサインの基本的な公式が瞬時に出てこない。
同じ円周上にある点を見つけるという、よくある図形のパターンの問題に慣れていない。
そういった、基礎的な計算や図形の見方が身についていない状態で、いくら共通テスト形式の長文問題を解こうとしても、土台がないので絶対に解けるようにはなりません。

70点の壁を越えられない人は、焦る気持ちをグッとこらえて、まずは自分が使っている基本的な問題集や教科書の例題レベルに戻ってください。
そして、基礎的な計算や典型的なパターンの問題を、確実に、そしてスピーディーに解けるようになるまで徹底的に反復してください。
これが、遠回りに見えて実は一番の近道になります。

70点から80〜90点を目指すための特化型演習

二つ目は、「基礎的な問題集は一通り頭に入っていて、70点くらいは取れるのだけれど、そこから80点、90点へと点数が伸びていかない場合」です。
先ほど相談を受けた受験生も、まさにこの状態でした。

このレベルに達している人が次にやるべきことは、明確です。
それは、「共通テスト特化型の問題集を使って、大問ごとに集中して演習を積むこと」です。

基礎的な問題集には、共通テスト特有の長い文章題や、複雑なデータの分析の問題はあまり載っていません。
だからこそ、市販されている「共通テスト対策」と銘打たれた問題集を用意し、情報処理の訓練を行う必要があります。

例えば、「今日は数列の大問だけを5題連続で解いてみよう」「明日はデータの分析の大問だけを徹底的にやってみよう」というように、分野ごとにまとまった演習を行うのです。
これを繰り返すことで、「あ、この長い文章は結局のところ、この条件式を立てさせたいだけなんだな」という、共通テスト特有の「クセ」や「出題者の意図」が見抜けるようになってきます。

情報の取捨選択のスピードが上がり、文章を読むことに抵抗がなくなれば、自然と時間に余裕が生まれ、点数は80点、90点へと確実に伸びていくはずです。

終わりに 自分の現在地を冷静に見極めよう

「というわけで」、今回は、私の現役時代から浪人時代にかけての模試の判定のリアルな推移と、多くの受験生を悩ませる共通テスト数学1Aが伸びない理由と対策について、たっぷりと語らせていただきました。

読者の皆さんが今抱いている「E判定を見て心が折れそうになる」「数学1Aの文章題を見ると焦ってパニックになってしまう」という深い葛藤と不安は、私がかつて自習室の机で、終わりの見えない不安に震えながら毎日感じていた感情と全く同じものです。

今日お話ししたように、模試の判定は、決してあなたを絶望させるためのものではありません。
E判定であっても、それは「今、自分の基礎が足りていない」という事実を教えてくれるポジティブなサインです。
そして、数学1Aが伸びないのは、あなたの頭が悪いからではなく、純粋に「情報処理」という別の能力が求められているからに過ぎません。

周りの優秀なライバルたちがA判定を取っていたり、難しい問題集をスラスラ解いていたりすると、どうしても焦ってしまう気持ちは痛いほど分かります。
しかし、大切なのは他人と比べることではなく、「今の自分はどのフェーズにいるのか」を冷静に見極めることです。
基礎が足りないなら、プライドを捨てて教科書に戻る勇気を持ってください。基礎が固まっているなら、情報処理の特訓に特化して演習を積んでください。

長く苦しい受験生活、心が折れそうになる日もたくさんあると思います。
しかし、あなたが今、悔し涙をこらえながら見つめているE判定の成績表も、数学の長い文章題に悪戦苦闘しているその時間も、必ず将来、大きな壁を乗り越えるための確かな実力に変わります。

どうか、一喜一憂することなく、自分自身のペースを信じて、今日やるべき目の前の一問に全力で向き合ってください。
あなたが納得のいく結果を掴み取り、春に笑顔で医学部の門をくぐれることを、宮崎の地から心より応援しています。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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この記事を書いた人

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