こんにちは!地方医学部特化型オンライン塾「ローカルメディ」塾長の岩本です。
私はこれまで、宮崎県という地方の地で15年以上にわたり、受験生たちの人生が懸かった勝負を間近で見守り続けてきました。もしかしたら「白谷塾チャンネル」や「たけちゃん先生の逆転合格チャンネル」といったYouTubeを通じて、私のことを見かけてくださった方もいらっしゃるかもしれませんね。
私たちは長年、YouTubeを通じた情報発信と、そこから繋がるオンライン塾の運営を通じて、多くの医学部合格者を輩出してきました。今回は、新しくスタートしたこのラジオ企画の初回として、私がこれまでの指導経験の中で確信した「医学部入試の真実」について、じっくりとお話しさせていただこうと思います。
医学部を目指すということは、並大抵の覚悟ではありませんよね。現役生の方はもちろん、何度も苦杯をなめてきた浪人生の方、そして一度社会に出た後に医師を志した再受験生の方。皆さんが抱えている不安や孤独、そして「どうしても合格したい」という切実な願いを、私は誰よりも理解しているつもりです。
今日は、ありきたりな精神論ではなく、もっと現実的で、かつ皆さんの心が少しだけ軽くなるような「合格への羅針盤」を提示したいと考えています。どうぞ最後まで、リラックスして読み進めてください。
なぜ、いま「地方」と「人」で勝負するのか

本題に入る前に、私がなぜこの「ローカルメディ」という活動に情熱を注いでいるのか、その背景を少しだけお話しさせてください。
今の受験界には、非常に大きな「情報の不均衡」が存在しています。
例えば、東京に住んでいる受験生が「愛媛大学の医学部を目指したい」と考えたとき、あるいは地方の公立校から都会の難関医大を狙おうとしたとき、真っ先にぶつかるのが「情報の壁」です。
インターネットで検索すれば、入試科目の配点や過去の最低点といった「数字」はすぐに見つかります。ですが、本当に知りたいのはそこではありませんよね。「面接会場ではどんな空気が流れているのか」「推薦入試で問われる『適性』の正体は何なのか」「実際に通っている先輩たちはどんな対策をしていたのか」。
そうした「血の通ったリアルな情報」こそが、合否を分ける決定打になるのです。
私たちは、単なる「勉強を教える場所」ではありません。「人で勝負する」というコンセプトを掲げ、日本全国の医学科生たちとネットワークを構築しています。地方から都会へ、あるいは都会から地方へ。それぞれの大学に通う先輩たちが、自らの成功体験や挫折経験を惜しみなく受験生に共有する。
この「ローカルメディ」は、そんな情報の架け橋になりたいという想いから誕生しました。宮崎という地方から、全国の医学部志望者へ。私たちが15年かけて培ってきたノウハウと、現役医学科生たちのリアルな声を届けることで、受験の常識を塗り替えていきたいと考えているのです。
「合格」と「不合格」を分かつ、残酷な1点の正体

さて、今週の大きなテーマは「私が医学部に落ちた理由、もしくは受かった理由」についてです。
受験指導者として、これまでに何百人、何千人という生徒の涙を見てきました。合格発表のあの日、番号がなかった時の絶望感。保護者の方々にかける言葉が見つからず、私たち指導側も「もっと何かできなかったのか」と、自分たちの責任を痛感し、自問自答する日々を過ごしてきました。
ここで、一つ重要なお話をさせてください。
医学部入試において、1点や2点の差で不合格になってしまった生徒。その生徒を「努力が足りなかった」と切り捨てることは、私には絶対にできません。
なぜなら、医学部入試はそれほどまでにシビアで、時には「確率」のゲームという側面を持ってしまうからです。
その日の体調、出題された問題と自分の得意分野との相性、試験会場の空気感。そうした要素によって、1点や2点の差は簡単にひっくり返ります。合格した生徒がすべてにおいて勝っていたわけではなく、落ちてしまった生徒がすべてにおいて劣っていたわけでもありません。
落ちたからといって自分を否定しすぎるのは、非常に大きなリスクです。「これまでの自分の勉強はすべて無駄だったんだ」と思い込んでしまうと、次の一歩が踏み出せなくなってしまいます。
ですから、まずは感情を切り離し、落ち着いて「分析」することが大切です。足りなかったのは「運」なのか、「戦略」なのか、それとも「量」なのか。そこを冷静に見極めることこそが、合格への唯一の近道なんです。
受かる生徒が、面談の前に「すでにやっていること」

「合格と不合格に明確な線引きはない」と言いましたが、それでも長年の経験上、「この子は受かるな」と感じさせる兆候は確かに存在します。
私が面談をするとき、その生徒の可能性を信じてお話しすることに変わりはありません。ですが、お話を聞いていて確信するポイントが一つだけあります。
それは、**「すでにスタートを切っているかどうか」**です。
これは非常にシンプルで、かつ残酷な事実です。
例えば、「部活が終わったら本気を出します」「夏休みになったら1日10時間勉強します」と言う生徒がいます。一方で、私と面談をするその瞬間までに、すでに自分なりに単語帳をボロボロにし、数学のチャートを何周もしている生徒もいます。
どちらが強いかは、言うまでもありませんよね。
「これからやろうと思っている人」と「すでにやっている人」の間には、埋めがたい溝があります。今、この記事を読んで情報を集めようとしている時点で、あなたには「やろう」という意志があるはずです。そのアンテナこそが、合格への第一歩なのです。
もし、いまあなたが「何から手をつければいいか分からない」と立ち止まっているのなら、まずは質なんて気にせず、圧倒的な「量」をこなしてみてください。
英単語帳を一冊、全部覚えていますか?
覚えていないなら、それをやる。ただそれだけのことなんです。やるべきことは、案外、手元にたくさん転がっているものですよ。
名古屋で出会った起業家が教えてくれた「意志力の嘘」

ここからは少し視点を変えて、私の個人的な経験をお話しさせてください。
私は以前、名古屋大学にいた頃、ある方にお世話になりました。その方は若くしてIT企業を売却し、今は農業の完全自動化を目指すロボットベンチャーを経営されている、まさに「成功者」と呼べるような方でした。
その方が、AIや機械学習の技術を身につけるために、数学を基礎からやり直したいと、私に指導を依頼してきたことがあったんです。
当時、私はその方の仕事の進め方を間近で見て、本当に驚かされました。
彼は、高校数学に対して強い苦手意識を持っていたのですが、私に対してこう言ったんです。
「岩本さん、僕は自分の意志力がまったくないことをよく知っています。だから、意志力に頼るような設計は絶対にしません」
自分の「弱さ」を前提としたプランニング
彼は、プログラミングの知識を活かして、自分の勉強量を完璧に可視化していました。「いつまでにこの参考書を終わらせる」という目標をグラフにし、毎日の実績をそこに重ねていく。そして、週に一度の私との面談を、「やってこないと恥ずかしい」というプレッシャーとして利用していました。
彼は、自分のプライドや「年下の学生に格好悪いところを見せたくない」という人間的な心理すらも、自分を動かすための「仕組み」としてロジカルに組み込んでいたのです。
結果として、彼はわずか2〜3ヶ月で高校数学の全範囲を圧倒的なスピードで終わらせました。元々のポテンシャルもあったのでしょうが、何より「自分の意志を信じない」という姿勢が、その驚異的な進捗を生んでいたのです。
これって、受験勉強においても全く同じことが言えると思いませんか?
「やる気が出ないから勉強できない」「自分は意志が弱いから続かない」。
そう悩んでいる受験生は多いですが、それはあなたの人間性の問題ではなく、「仕組み作り」に対するエネルギーが足りないだけなのです。
人間なんて、スマホがあれば触ってしまうし、疲れていれば寝てしまう生き物です。それは脳の構造上、当たり前のことなんです。だからこそ、「意志が強い自分」を目指すのではなく、「意志が弱くても勉強せざるを得ない仕組み」をどう作るかに全力を注ぐべきなのです。
「短い充電器」が人生を変えることもある

仕組み作りと言っても、そんなに大仰なことである必要はありません。
例えば、私自身の恥ずかしい話をしましょう。私もいい大人ですが、寝る前にスマホをいじってしまうのがやめられなくて、長年悩んでいました。
「寝室にスマホを持ち込まない」というルールを何度作っても、数日後には破ってしまう。そんな意志の弱い私が辿り着いた、最終的な解決策。それは、**「あえて、めちゃくちゃ短い充電ケーブルを使うこと」**でした。
部屋の隅にあるコンセントに、あえて数十センチしかない短いケーブルを挿しておく。そうすると、スマホを充電しながらベッドで寝転ぶことが、物理的に不可能になります。バッテリーが切れそうになったら、どうしても充電器に挿しに行かなくてはならない。そして、挿したら最後、その場所から動かせない。
「わざわざ延長コードを持ってくる」という手間(ハードル)を高く設定することで、自分の怠惰な心を封じ込めたのです。
このように、勉強習慣を作る秘訣は、「モチベーション」という不安定なものに頼らないことです。
単語帳をいつ見るのか?
ソファでダラダラしてしまう理由は、お昼ご飯に糖質を摂りすぎたせいではないか?
一回15分の昼寝を取り入れてみたらどうなるか?
自分の弱さを「分析」し、それを受け入れた上で、仕組みを微調整していく。このプロセスこそが、受験という過酷なレースを勝ち抜くための唯一の方法なのです。
矛盾と不安の中にいるあなたへ

とはいえ、どれだけ仕組みを作っても、不安が消えない夜はあるでしょう。
「本当にこのままで間に合うのか」「今のやり方は正しいのか」。
そうした葛藤を抱くのは、あなたが本気で合格を目指している証拠です。不安になるのは、今の自分と理想の自分のギャップを正しく認識できているからこそ。それは、成長の痛みのようなものです。
もし、一人でその不安に押しつぶされそうになったときは、私たちのようなプロを頼ってください。計画を立てるところから、日々の進捗の報告まで、私たちが「伴走者」となってあなたの仕組み作りをサポートします。
「自分の弱さ」を認めることは、決して敗北ではありません。むしろ、自分を正しくコントロールし、目標を達成するための「最強の武器」になります。どんなに優秀に見える人でも、実は裏側で泥臭い工夫を積み重ねているものなのです。
というわけで、今日から始めてみませんか?
つらつらとお話ししてきましたが、そろそろまとめに入りましょう。
今回の記事でお伝えしたかったことは、非常にシンプルです。
「医学部に落ちるのには明確な理由があるが、それはあなたの人間性を否定するものではない」
「合格の可能性を高めるのは、圧倒的な『量』と、それを支える『仕組み』である」
「自分の弱さを認め、意志力に頼らない環境を作ることこそが、最大の戦略である」
医学部合格は、決して魔法のような奇跡ではありません。
日々の小さな選択の積み重ね、そして自分を観察し、改善し続ける「誠実さ」の先にあるものです。
今日、この記事を読み終えた瞬間から、あなたにできることはたくさんあります。
まずは10分だけ単語帳を開いてみる。
寝る前にスマホを置く場所を決める。
明日の勉強計画を1つだけ立ててみる。
その一歩一歩が、1年後のあなたを合格へと導く羅針盤になります。
私たち「ローカルメディ」は、これからも皆さんの挑戦を全力で応援し、日本一「血の通った」サポートを提供し続けます。
全国の医学科生たちのリアルな声が、皆さんの励みになることを願っています。これからも一緒に、最高の結果を目指して頑張っていきましょう!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!

