こんにちは!産業医科大学医学科のはやっぴです!今回は、医学部に入ってからの大学生活で大変だと感じていることと、医学部受験の面接で失敗しないために、僕が大切だと思っている準備について書いていきます。
医学部を目指していると、どうしても受験勉強のことが中心になりますよね。共通テストで何点取るか、二次試験で何を伸ばすか、面接で何を聞かれるか、そういうことばかり考えると思います。僕も受験生の頃は、合格した後の生活をものすごく具体的に想像できていたわけではありませんでした。
ただ、実際に医学部に入ってみると、勉強以外にも「これは思ったより大変だな」と感じることがけっこうあります。しかも、それは特別な事件みたいなものではなくて、朝起きる、ご飯を食べる、洗濯をする、お金を管理する、授業に出る、試験に間に合わせる、みたいな日常の中にあります。
地味です。でも、その地味なところがかなり効いてきます。
というわけで、この記事では、医学部生活のリアルな大変さと、医学部面接の準備について、できるだけ僕の感覚に近い形で書いていきます。医学科を受験する高校生、浪人生、社会人の方にとって、少しでも合格後の生活や面接本番のイメージが具体的になればうれしいです。
医学部生活で最初にぶつかるのは、想像以上の勉強量です

医学部生活で大変なことと聞かれると、まず多くの人が「勉強が大変なんでしょ」と思うはずです。これは、正直その通りです。
医学部の試験は大変です。高校までの勉強と比べても、覚える量がかなり多いです。受験勉強ももちろん大変なのですが、大学に入るとまた別の種類の大変さがあります。高校までは、ある程度入試というゴールに向かって科目ごとに積み上げていく感じだったと思います。一方で医学部では、専門的な内容を一気に学んでいくので、試験前に「え、これ全部覚えるんですか」という気持ちになることがあります。
しかも、計画的にやっておかないと普通にきついです。
ここでよくあるアドバイスとして、「医学部は入ってからも勉強が大変だから覚悟しておこう」というものがあります。これは間違っていないと思います。ただ、これだけだと少し雑だとも思います。なぜなら、ただ「覚悟しよう」と言われても、受験生からすると何をどう覚悟すればいいのか分かりづらいからです。
僕の感覚としては、医学部の勉強で大事なのは、気合いというよりも「ためないこと」です。もちろん気合いも多少は必要です。でも、気合いだけで全部を乗り切ろうとすると、たぶん途中でかなり疲れます。
試験を重くしすぎないコツは、範囲をためないことです
医学部の試験は、普段からコツコツ取り組んでいれば、意外とすんなり突破できることも多いです。もちろん楽勝という意味ではありません。楽ではないです。そこは誤解しないでください。
ただ、授業に出て、少しずつ内容を確認して、試験前に大きく崩れないようにしておくと、なんとかなることは多いです。逆に、後回しにしてしまうと、試験前に一気に量が押し寄せてきます。そこで再試験になってしまうと、さらに大変になります。
再試験になると、その勉強もしないといけません。ほかの予定もあります。次の授業や次の試験もあります。すると、どんどん苦しくなります。悪循環はこういうところから始まるのかなと思います。
だから、医学部に入ったらものすごく特別な勉強法をしないといけないというより、「授業に出る」「分からないところを放置しすぎない」「試験範囲を見て早めに動く」という基本がかなり大切です。
地味ですけど、地味なことほど強いです。
勉強以上にじわじわ効いてくるのが、毎日の生活管理です

勉強が大変なのは、医学部を目指している人ならある程度想像できると思います。僕が入学してから意外と大変だと思ったのは、生活そのものです。
一人暮らしをしていると、ご飯を自分で用意しないといけません。洗濯も自分でしないといけません。掃除も自分でしないといけません。学校から帰ってきて疲れていても、部屋が勝手にきれいになるわけではないですし、洗濯物が勝手にたたまれているわけでもありません。
高校生のときは、家族がやってくれていたことがかなり多かったのだと、大学に入ってから気づく人も多いと思います。僕も、生活のいろいろな部分を自分で回すことの大変さを感じました。
よく「大学生は自由で楽しそう」と言われます。たしかに自由です。自由なのですが、自由ということは、自分で管理しないといけないことも増えるということです。
ここがけっこう重要です。
朝起きて1限に出るだけでも、医学部生活の土台になります
特に大変だと思うのが、朝起きて学校に行くことです。
僕たちの大学では、1限が8時50分に始まります。つまり、それまでに起きて、準備して、登校しないといけません。文字で書くと当たり前に見えるのですが、これを1人で毎日続けるのはなかなか大変です。
夜に少し遅く寝てしまう日もあります。疲れている日もあります。洗濯物がたまっている日もあります。朝ご飯をどうするか考えないといけない日もあります。そういう生活の細かいことが積み重なった状態で、朝にちゃんと起きる必要があります。
そして、講義に出ないと試験がきつくなります。講義に出ないと、どこが大事なのか分かりづらくなります。資料だけ見ても分からない部分もあります。最初は1回休んだだけでも、そこから少しずつ授業に行くハードルが上がってしまうこともあると思います。
だから、朝起きることはただの生活習慣ではなくて、医学部生活全体を支える土台なのだと思います。
受験生のうちから、朝に起きて自分で準備する習慣をつけておくと、大学に入ってから少し楽になるかもしれません。朝が得意でなくても大丈夫です。僕も「朝が大好きです!」というタイプではないです。朝から元気いっぱいの人を見ると、少しだけ別の生き物に見えることもあります。
とはいえ、少しずつ慣れておくのは大事だと思います。
大学生になると、お金は思ったより手元に残りません
最近、僕が苦労していることの1つがお金の管理です。
大学に入ったら、みんな遊びたいと思います。友達とご飯に行くこともあります。ちょっと外食することもあります。何かイベントがあればお金を使います。そうやって、少しずつ使っていると、思った以上にお金が貯まりません。
「そんなに使っているつもりはないのに、なぜか残っていない」という感覚になることがあります。これは大学生あるあるかもしれません。
僕も最近、お金を貯めるために工夫を始めました。具体的には、最初から触れてはいけない貯金箱を作っています。そこに、月に1万とか2万とか、バイトで稼いだお金を入れておきます。そして、それは大きなイベントがあるまで触らないようにしています。
うまくいくかは分かりません。でも、何もしないよりはいいかなと思っています。
生活とお金を整えることも、医学生としての準備です
医学部特有の大変さというと、やはり勉強が一番分かりやすいと思います。ただ、実際には生活やお金の管理もかなり大切です。
医学部に入るということは、医師になるための勉強を始めるということでもありますが、同時に社会人に向けた一歩を踏み出すことでもあると思います。自分で生活を回して、自分でお金を管理して、自分で朝起きて授業に行く。そういう基本的なことができるようになることも、大学生活の大事な部分です。
受験生のときは、どうしても点数や偏差値に目が行きます。それは当然です。合格しないと医学部生活は始まらないからです。
でも、合格後の生活も少しだけ想像しておくと、医学部に入ってからのギャップが小さくなると思います。
医学部面接は、避けられないからこそ準備で差が出ます

ここからは、医学部面接について書いていきます。
今、医学部で面接がいらない大学はほとんどないと思います。つまり、医学部を受けるなら、どこかで面接と向き合う必要があります。
面接って、正直あまりやりたくないですよね。緊張しますし、何を聞かれるか分からないですし、自分の答えが合っているのかも分かりづらいです。筆記試験なら、正解不正解が比較的はっきりしています。でも面接は、空気感もありますし、相手の反応もあります。
怖いです。まあまあ怖いです。
とはいえ、面接を受けないと医学部に受かることはできません。だから、そこは割り切って準備しておくのが大切だと思います。
まずは「医師志望理由」と「大学志望理由」を自分の言葉にします
最初にやっておくべきことは、必ず聞かれそうな質問に対する答えを作っておくことです。
たとえば、「なぜ医師になりたいのですか」「なぜこの大学を受けたのですか」という質問です。これはどの大学でも聞かれる可能性が高いと思います。だから、ここで詰まってしまうのは少しもったいないです。
ただし、答えを丸暗記すればいいというわけではありません。丸暗記の文章は、話している途中で少しでもズレると頭が真っ白になりやすいです。面接官から追加で質問されたときにも、用意した文章の外に出られなくなることがあります。
僕が大事だと思うのは、答えの軸を作っておくことです。なぜ医師を目指すのか。なぜその大学なのか。その大学のどこに惹かれたのか。自分の経験とどうつながっているのか。こういう部分を整理しておくと、多少聞き方が変わっても答えやすくなります。
医療ニュースと大学研究は、面接前に1つずつ言葉にしておきます
次に、医療に関する事柄やニュースに1つでいいので興味を持って、少し調べておくといいと思います。
医学部の面接なので、医療に関する質問をされる可能性があります。僕自身も、そういう質問をされたことがあります。難しい専門知識を完璧に話す必要はないと思いますが、自分なりに考えているテーマが1つあると安心です。
たとえば、地域医療、医師不足、高齢化、感染症、救急医療、産業医学など、自分が少しでも関心を持てるテーマでいいと思います。
よく「医療ニュースを見ておきましょう」と言われます。これは正しいです。ただ、ニュースをたくさん暗記しようとすると大変です。ニュース一覧を頭に詰め込もうとすると、受験勉強の負担も増えます。
そうではなくて、まずは1つ、ちゃんと自分の言葉で話せるテーマを持つことが大切だと思います。「この問題について、私はこう考えています」と言える状態にしておくと、面接本番で少し落ち着けます。
志望大学の特色は、面接前に必ず確認しておきます
その大学が力を入れていることを知っておくことも大事です。パンフレットや大学の公式サイトを見れば、大学の特色はある程度分かります。
たとえば、僕が通っている産業医科大学では、産業医学に力を入れています。面接でも、産業医学のどんなところに惹かれたのか、というような質問をされる可能性があります。これは、大学の特色を知らないと答えにくいです。
ほかの大学でも、地域医療に力を入れているところ、研究に力を入れているところ、国際医療に力を入れているところなど、それぞれ特色があります。絶対に聞かれるとは言い切れませんが、知っておくと安心です。
面接は、大学側が「この人はうちの大学に合っているか」を見る場でもあると思います。だから、その大学のことを調べておくのは、礼儀という意味でも大切だと思います。
面接本番は、完璧よりも落ち着いて伝えることを意識します
面接本番でまず大切なのは、できるだけ落ち着いた状態で部屋に入ることです。
もちろん、完全に緊張を消すのは難しいです。僕も緊張します。たぶん、多くの受験生が緊張します。緊張しない人の方が珍しいかもしれません。
だから、緊張をゼロにしようとするより、緊張している自分を少し落ち着かせるくらいでいいと思います。面接会場に入る前に深呼吸をするだけでも、少し違います。
部屋に入ったら、面接官との軽いやり取りがあって、椅子に座ると思います。その動作1つ1つで、礼儀を忘れないことが大切です。椅子に座るときに「失礼します」と言う。入室や退室で挨拶をする。こういう基本的なことは、意外と印象に関わると思います。
ハキハキ話すだけで、面接官との会話は進みやすくなります
実際に面接を担当している先生から聞いた話として、ハキハキ話せる受験生の方が面接しやすいそうです。
これは、すごく分かりやすい話だと思います。面接官も人間です。聞き取りにくい声でぼそぼそ話されると、内容以前に聞くのが大変になります。逆に、聞き取りやすい声で話してくれると、それだけで会話が進めやすくなります。
だから、ものすごく立派なことを言わなければいけないと思いすぎなくていいと思います。まずは、聞き取りやすい声で、自信を持って話すことです。
イレギュラーな質問が来たときも、動揺しすぎなくて大丈夫です。すぐ答えが出ないなら、「少し考えさせてください」と言って時間をもらえばいいです。難しい質問が来たとき、ほかの受験生も同じように困っている可能性が高いです。
完璧な答えを出すことより、落ち着いて考えようとする姿勢の方が大切な場面もあると思います。
質問からズレずに答えることが、面接では一番大切です
面接で一番大事なのは、質問に対してちゃんと答えることだと思います。
緊張していると、聞かれたことと少し違う話をしてしまうことがあります。準備してきた答えをどうしても言いたくなって、質問とはズレた方向に話が広がってしまうこともあると思います。
でも、面接官が知りたいのは、その質問に対する答えです。聞きたいことが聞けないと、面接官も困ってしまいます。
質問の内容が分からなかったら、もう一度お願いしてもいいと思います。「もう一度質問をお願いしてもよろしいでしょうか」と聞くのは、悪いことではありません。むしろ、分からないまま的外れな答えをするよりずっといいと思います。
その上で、自分の考えを丁寧に話せば、面接は大きく崩れにくいと思います。
まとめ:医学部生活も面接も、特別な才能より基本の積み重ねが大切です
医学部生活で大変なことは、試験だけではありません。生活すること、朝起きること、お金を管理すること、授業に出続けること。こういう日常の基本が、医学部生活を支えています。
そして面接も、特別な才能やすごいエピソードだけで決まるものではないと思います。よく聞かれる質問を整理する。医療ニュースを1つ調べる。志望大学の特色を知る。礼儀を大切にする。ハキハキ話す。質問にちゃんと答える。こういう基本が大切です。
受験生の皆さんは、今は目の前の勉強で大変だと思います。浪人生や社会人の方は、時間の使い方や周りとの比較で苦しくなることもあるかもしれません。
とはいえ、医学部に入ってから必要になる力も、いきなり特別なものではないと思います。毎日の生活を少し整えること、分からないことを放置しすぎないこと、自分の言葉で考えを話すこと。そういう小さな積み重ねが、受験にも大学生活にもつながっていくのだと思います。
この記事が、医学部受験や面接準備を少し具体的に考えるきっかけになればうれしいです。ありがとうございました。
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